せいさく思案虫

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三毛猫の毛色の話(その1、三毛猫色とニ毛猫色)

2006年04月24日 | ざつがく
先日、HNの由来を書いた中で三毛猫の毛並みとオスが居ないと書いたので、三毛猫について説明してみようと思います。三毛猫とは、の三色の毛色のランダム模様を持つ猫のことで、の猫は二毛猫なのです。何故が三毛猫で、は二毛なのか?遺伝子見ながら説明します。(猫は18対の常染色体と2本の性染色体の38本の染色体を持っています。)
猫の基本色のの遺伝子
赤黒の遺伝子 赤毛になる 黒毛になる (OO赤毛、Oo赤と黒どちらかになる、oo黒毛) 
白斑の遺伝子 白スポット有  白スポット無(SSで白斑多め、Ssで白斑少なめ、ssで白斑無し)
白の遺伝子 白一色になる 白一色でない (WW真っ白、Ww真っ白、ww真っ白じゃ無い) 
猫の毛色は、これらの遺伝子で大体決まります。この中では、すべての色の遺伝子を抑えて優性するので、でも、でも、真っ白な猫。+他の色遺伝子 で色付き猫になります。ですから、
赤毛猫、 黒毛猫、 サビ猫
赤斑猫、 黒斑猫、 三毛猫 となります。
と・・・ここまで見たら「あれ?茶色は居ないの?」と思いますよね?実は、猫の茶色の毛は、黒毛に次の縞模様の遺伝子が係わって出来る濃淡によって出てくる色なのです。
縞模様の遺伝子
アグチ遺伝子 1本の毛に濃淡が出来る 1本の毛は単色(AA縞が出る Aa縞が出る aa縞が出ない) 
タビー遺伝子 マッカレルタビー クラシックタビー スポテッドタビー ティックドタビー
(縞模様の形を決める遺伝子。マッカレルタビー:野生型縞模様、クラシックタビー:太縞模様、スポットタビー:山猫・豹斑模様、ティックドタビー:縞が殆ど出ない)

茶黒白の縞模様
アグチ遺伝子は、1本の毛に濃淡が出るので黒の薄い部分が茶色(褐色)になります。タビー遺伝子は、アグチ遺伝子の濃淡の長さを変えるので縞模様が出来上がります。ですから、アグチとタビーの組み合わせによって、二色毛が、の三色毛に見える様になることがあるんですね。
また、ダイリュート遺伝子そのままの色 色を薄くする (DDとDdそのままの色、dd全体の色が薄くなる)がありになると、更に色の区別が付きにくくなってしまいます。
そこで見分け方は、三毛猫の模様はランダムなので左右対称に色や模様が付かない、二毛猫は縞模様ベースなので左右対称の色や模様が付く。と思えば大体区別が付くと思います。
※その2は、「何故三毛猫の雄が居ないか」を説明していきます。
何故、三毛猫?「せいさく思案虫」
―参考サイト&画像を頂いたサイト―
猫の毛色の遺伝子記号「猫の毛色」、 猫の遺伝、 三毛猫の科学「招き猫大解剖」
「 写真素材 フォトライブラリー」

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