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藤沢周平「義民が駆ける」

2017年04月20日 | は行の作家

 

 

 

 

中公文庫
1980年 3月 初版発行
1995年 6月 改版発行
2013年10月 改版10刷発行
解説・武蔵野次郎
413頁

 

 

時の老中水野忠邦の指嗾(しそう)による三方国替え
越後長岡転封の幕命に抗し、羽州庄内領民は「百姓たりといえども二君に仕えず」の幟を掲げて大挙して江戸にのぼり幕閣に強訴、ついに将軍裁可を覆し、善政藩主を守り抜く
天保期荘内を震撼させた義民一揆の始終

 

テーマは
天保一揆、天保義民と呼ばれている史実の羽州荘内領民によっておこされた藩主国替え阻止を目的とする百姓一揆

 

記録文学のように冷静に史実を伝えるのみの箇所も多く、度々吉村昭さんを思い出しました
そこに加えられるのが藤沢周平さんらしさ
百姓たちの生態を細密に描写していると同時に幕閣上層部に属する武士階級の姿もリアルな筆致で描き出されています
最終章「嵐のあと」は感涙また感涙
そして、“万歳”で終わらせないラスト

傑作長編です

 

 

 

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2 コメント

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鶴岡と酒井家 (narkejp)
2017-04-20 20:42:29
これは実話の面白さをさらに想像させてくれる、名作ですね。酒井家は今も鶴岡に住んでいますので、殿様ということになります。いつだったか、先代の酒井忠明さんが詠まれた歌「今もなほ 殿と呼ばるる ことありて この城下町に われ老いにけり」が歌会始の話題になりました。上杉さんも毛利さんも、今は皆さん東京にお住まいですが、酒井家だけは今もなお鶴岡で藩政を敷いているというのが定番のジョークになっています。やっぱり、こういう歴史があると、離れられないですよね~(^o^)/
ちなみに、裏で農民側に資金援助をしていたのが酒田の本間家だったそうな(^o^)/
narkejpさん (こに)
2017-04-21 08:02:58
なるほどね~。
今も領民に慕われるおらが殿さまですか。^^
国替え後の状況変化を見極め、百姓たちの生きる場所を守った本間家の当主ら。武士だけが江戸社会を動かしていたわけではないのですね。
極寒の中、越後や秋田、仙台回りで江戸へ向かおうとした百姓たちの気概には感じ入りました。現代人の何と軟弱なことか。

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