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映画・星の旅人たち

2012年06月20日 | 映画(海外)

 

2010年 アメリカ・スペイン合作

原題 The Way

 

 

アメリカ、カリフォルニア州の眼科医トム・エイヴリー(マーティン・シーン)が仲間とゴルフに興じている時携帯電話にフランス語で電話がかかってくる

それは、大学院をやめて世界を見たいと旅に出た一人息子のダニエル(エミリオ・エステヴェス、本作の監督でマーティン・シーンとは実の親子)が不慮の死を遂げたという知らせだった

息子の亡骸と遺品と共に帰国する予定でサン・ジャン・ピエ・ド・ポーを訪れたトムはダニエルがキリスト教三大聖地のひとつ、スペイン北西部サンディアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の旅に出たばかりだったことを知る

妻を亡くしてからは疎遠になっており、何かと意見の衝突が絶えなかった父と息子

ダニエルは何を想い巡礼の旅に出たのか

トムは荼毘に付された息子の遺灰をリュックに収め、彼が果たせなかった旅を継ぐ決心をする

 

 

800km、徒歩の旅の途中で出会う見知らぬ巡礼者たち

 

減量のために旅に出たというオランダ人のヨスト(ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン)

彼はそう言いながらも旺盛な食欲を隠そうともしない

陽気で人懐っこい彼も、ダニエルとの旅の徴に巡礼の道々で彼の遺灰を撒くトムの姿を見て心を痛める

 

聖地に着いたら禁煙すると嘯くカナダ人のサラ(デボラ・カーラ・アンガー)

彼女にも人には話せない過去があった

 

スランプ脱出を願う作家、アイルランド人のジャック(ジェームス・ネスビット)

トムが息子の遺灰と旅をしていることをヨストから聞かされ作家の好奇心に駆られる

 

 

ダニエルに近い世代の彼らとは馴染めなかったトムも、次第に打解けて仲間意識が芽生え、息子を喪った痛みが癒されていくのを感じる

 

旅の途中、時折トムが見るダニエルの幻覚

「困った親父だな」というような表情で、でも「一緒に旅をしてくれてありがとう」と言っているようです

 

サンティアゴ・デ・コンポステーラに到着した時の彼らの感慨は、キリスト教徒ではない自分には理解できるものではありませんが、「神に触れる旅」を終えた魂の充足感は伝わってきました

 

 

社会的地位を築き仲間と冗談交じりの会話とゴルフを楽しんでいたトムと、巡礼の旅を終えたトムは明らかに別人になっていました

生活をすることと生きることは全く別のこと

この旅を終えたトムは、息子の言い遺した「人は人生を選べない。ただ生きるだけ」を胸に、進むべき未来の「道」を発見したのです

 

 

映画のロケ地の美しい風景、大自然、サンティアゴ大聖堂の荘厳なミサの様子などもこの映画の見所のひとつです

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8 コメント

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Unknown (リバー)
2012-06-21 00:06:45
TB ありがとうございます。

旅があたえる影響・・・
人生観 変わりそうですね!
リバーさん (こに)
2012-06-22 19:56:18
コメントありがとうございます。
最初のゴルフをしている時と、ラストの海岸でのトムの表情の違いには感心しました。
一見楽しそうな都会の暮らし、見直す必要あり、かもしれませんね。
Unknown (ケント)
2012-07-01 11:49:52
こにさんコメントありがとう
父親というものは、子供に対してはっきりとものを言わないので、なかなか理解されない存在かもしれませんね。
これからもよろしく。時々お邪魔したいと思っています。
この道 (たんぽぽ)
2012-07-02 20:35:06
この作品、私の地域ではまだやっていないのですが、先日予告編を見て、絶対に見ようと思いました。
実はこれと同じ道をたどる別の映画があって、私、大好きだったんですよ。
「サン・ジャックへの道」というフランス作品。コメディタッチの笑えてちょっぴり泣ける作品です。
道行の風景が素晴らしかったですね。
ケントさん (こに)
2012-07-03 16:57:03
父親が男の子に対して大きな期待を抱くのは当然ですものね。
我が家の主人と息子を見ていても厄介だな〜、と思いますよ。(^_^;)
こちらこそ、宜しくお願いします。
たんぽぽさん (こに)
2012-07-04 09:10:08
この巡礼の旅、映画は知らなかったのですが、NHKのドキュメンタリーで見た記憶があり、「星の〜」も絶対観たいと思っていました。
トムばかりでなく、トムの道連れの面々の表情の変化にも注目して観てみてくださいな。

最近、邦画より洋画に気に入った作品が多いです。
やっと見ました (たんぽぽ)
2012-08-14 20:49:12
ようやく私の地域でも上映となり、見ることができました。
ひたすら歩くことで余計な思いを振り捨て、自分と向き合うことになるのかなあ・・・などと思います。
今作で、最後にたどり着いた荒々しい海の情景がまた、すごかったですね。
たんぽぽさん (こに)
2012-08-15 13:01:11
海岸まではトム一人で行くのだろうと思いましたが、旅は道連れ、ここまで来たら最後まで、でしたね。
自分の脚だけが頼りの、仕事や家庭を忘れた非日常の旅。
菅さんが四国八十八か所巡りをしたというのも分かるような気がします。
自分と向き合うってなかなか出来ることではありませんよね。

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