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古いTVドラマ(日本)を3本

2016年09月16日 | ドラマ

 

「花の誇り」
2008年 NHK時代劇スペシャル
原作は藤沢周平さんの「板屋敷宵の春月」
短篇集「麦屋町昼下がり」に収録されています
お城で一緒に行儀見習いをし、大変仲の良い友達だった、田鶴(瀬戸朝香)と三弥(酒井美紀)
田鶴は兄の新十郎(山口馬木也)が若くして切腹した理由を、兄と相思相愛だった三弥にふられた為だと思っており、二人は絶交状態にありました
年月が経ち、田鶴の婿・織之助(田辺誠一)と、三弥の夫・宗方惣兵衛(葛山信吾)が家老の座を争うことになります
本人の意志とは関係なく、藩の重臣の陰謀に巻き込まれてしまう田鶴
そして田鶴の行く手に立ち塞がる三祢
原作より田鶴と三祢の関係に多く時間を割いていました
瀬戸朝香さんより地味なお顔の酒井美紀さんですが、少しの表情の動きで心のうちを見事に表現されていたと思います
二人の対決は見応えがありました

 

 

「その木戸を通って」
1993年 フジテレビハイビジョンドラマ
市川昆監督作品ですが、劇場で公開されることはなかったようです
原作は山本周五郎さん
時代物ですが、チャンバラは一切ありません
主人公の平松正四郎(中井貴一)の家の前に突然現れた女性(浅野ゆうこ)
正四郎を訪ねてきたと言うのですが、他の事情は一切語らず玄関前で倒れてしまったので仕方なく屋敷に入れて休ませることにします
城代家老の娘との縁組が決まっていた正四郎でしたが、家に若い女性がいることが伝わり大問題になります
怒り心頭の正四郎が女性に聞き質すも「平松正四郎という名以外は、自分の名も、どこから来たかも一切わからない」と言うばかりでした
とにもかくにも美しい映画です
浅野ゆうこさんの魅力を存分に引き出しています
“その木戸”を見つめる中井貴一さんの姿が切なかったです

 

 

「龍は眠る」
1994年 フジテレビ
原作は宮部みゆきさん
大雨の夜、子供がマンホールに落ちて亡くなるという痛ましい事故が起きる
たまたま居合わせた雑誌記者の高坂(石黒賢)は高校生の慎司(岡田秀樹)が自分には不思議な力があるのだと事件の真相を語るのに驚きますが真に受けてはいませんでした
若者のひたむきさ、純粋な正義感と、その能力が故の苦しみを知る慎司の従弟(東幹久)
従弟を介して知り合った言葉を発せない女性(鶴田真由)
高坂の元婚約者
など、様々な人間模様を元婚約者の誘拐事件も絡めて描きます
原作を読んだのは随分前なので細かいところは忘れていましたが概ねこのような内容だったかと
『信じれば言葉は無くても伝わる』
言葉を発せない女性が高坂に教えてくれたことでした
奥行きのある人間ドラマです
これも原作が良いから、ですよね

 

 

藤沢周平さん

山本周五郎さん

宮部みゆきさん

流石ですね~

勿論、脚本家さん、演出家さん、俳優さん、皆さんも素晴らしい!

 

 

 

 


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