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映画・繕い裁つ人

2015年02月15日 | 映画(国内)

 

2015年 日本

 

 

神戸の街を見下ろす高台にある南洋裁店
そこの二代目店主・南市江(中谷美紀)が作るエレガントな洋服はいつも即日完売
大手デパートに勤める藤井(三浦貴大)は市江にブランド化の話を持ちかけますが“頑固じじい”のような市江は全く興味を示しません
一代目である祖母が作った服の仕立て直しとサイズ直しと祖母のデザイン画を基に作る洋服だけで満足だったのです

 

まずもって中谷さんの姿勢の美しさに惚れ惚れします
オープニング、市江がミシンを踏む後姿が逆光で映し出されます
市江の着ている作業着はまるで鎧のように身体全体を覆い隠しているし、逆光の中ですが市江の身体の線の美しさがはっきりとわかります

 

仕事は一流、でも家の事は全て母の広江(余貴美子)任せ
ブランド化の話に全く興味を示さない市江ですが諦めきれず何度も南洋裁店を訪ねる藤井に淹れる紅茶など、とても飲めたものではありません

 

母のワンピースを自分用に直して欲しいという高校生のゆき(杉咲花)
幼い娘に破かれた服を持ってきた母親
祖母の志乃がオーダーメイドで作った服を大切にしてくれているお客たちとお茶とお菓子で楽しく語らう時間をとても大切にしている市江にはブランド化などあり得ない話です
ビジネスを越えて市江の仕事に魅せられていく藤井は、真に“着ることのしあわせ”とは何かを考えるのでした
一方の市江も藤井を初めとし、唯一(?)の友人・葵(片桐はいり)、恩師・泉先生(中尾ミエ)、テーラー・橋本(伊武雅刀)、ゆきとゆきの友人たちとの交流を通じて、心の奥底に仕舞い込んだ物に向き合うようになるのでした

 

市江の作る洋服の数々の中で一番は
藤井の妹・葉子(黒木華)の為に縫い上げたウェディングドレスでしょう
葉子の思いを100%散りばめたドレスは見る人をも幸せにしてくれます

 

ラストはやはり市江の後姿
机一杯に広げた生地にチャコペンシルで線を引いているシーンです
もう、鎧のような作業着は着ていません
身軽な服装で裸足
しっかりと床に足をつけ、全身を使って仕事をこなしていきます

 

全く隙が無さそうで正に“頑固じじい”の市江
心の奥の揺らぎを少し見せる市江

 
これはまるで中谷さんの為のキャラクターですね

 

美しい映画を観ました

 

 

 

映画はいつも朝イチの回と決めています
2/7土曜日午前に行くつもりで時間を調べましたら午前の上映が無い?
不思議なこともあるものだと思いましたら午前の2回に三島監督と中谷美紀さんの挨拶があったようで
チケット完売も当然のこと
どんなことを話されたのでしょう
美しい生・中谷さんを拝見したかったな

という理由で7日は「深夜食堂」を観に行ったのでした←悪くなかったヨ

 

 


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