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藤沢周平「人間の檻 獄医立花登手控え(四)」

2016年05月07日 | は行の作家

 

講談社文庫
2002年12月 第1刷発行
2013年9月 第32刷発行
解説・出久根達郎
336頁

 

 

5年にわたって書き継がれた立花登シリーズ完結編

「戻ってきた罪」「見張り」「待ち伏せ」「影の男」「女の部屋」「別れゆく季節」

 

獄医を退き2年間上方へ医学の勉強に行くことに決まった登の江戸最後の日々を描きます

 

命の危険にさらされながらも都度乗り越えてきた登ですが、最終章「別れゆく季節」ではこれまでで最も危ない状況に置かれます
そこは、藤沢さん
青年医師の明るい未来を消すような展開にするはずがありません

 

酒毒に犯され叔母に蔑にされている叔父の医者としての矜持を垣間見て改めて尊敬の念を抱く登
上方への旅立ちの前々夜、許婚となった従姉妹のおちえと交わした二人だけの門出の祝宴

 

登さん、医者としても人間としても随分と成長しましたね
撥ねっ返りだったおちえも可愛らしくなったものです
おちえのかつての悪友、おあきもこれで落ち着くことでしょう^^

 

登が上方から江戸へ戻ってからの話も読みたかったです
おちえとの間に子が生れ、ますます強くなった叔母とおちえに相も変わらず雑用を押し付けられる登かも?

 

 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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第4巻 (narkejp)
2016-05-07 13:05:49
これも、おもしろいですね。何度読み返しても、うまいなあと感心しますし、内容的にも意欲的な作品と感じます。当時のテレビドラマも、たいへん人気があったはずです。
ワタクシ的には、豆腐屋の女房となって働くおあきの描き方が、とてもあたたかく感じました。それだけに、その後の急展開がドラマティックです。また読みたくなりますね~。
narkejpさん (こに)
2016-05-08 09:49:46
これでお終いかと思うと残念でなりません。
今週金曜からの新・立花登と被るのが少々心配ですが、中井貴一さんの立花登、来週から毎日録画して観ます!
おあきがあのままではあまりに気の毒ですものね。よいご亭主に巡り合えて良かった良かった。
案外、おちえの存在感は薄かった?

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