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佐野洋子「友だちは無駄である」

2011年11月05日 | さ行の作家

 

2007年2月 第1刷発行
2011年4月 第5刷発行
解説・亀和田武
216頁


もともとは中高生向けの読者を想定して作られたシリーズの一冊だったようです

前半は谷川俊太郎さんと、後半は小形桜子さんとの会話形式になっています

タイトルから思い違いをしてはいけません
佐野さんは友だちは無駄なものだから必要ないと言っているのではありません


本当の友情とは、友だちとは何か
珠玉の言葉が数多く、読み終われば付箋だらけです

一年生になったら友だち100人~~♪
この歌に違和感を覚える人は多いと思います
無理に決まってる、そんなたくさんは友だちとはいえない
佐野さん曰く
幼い子供に友だちは必要ないし、友だちが欲しいと思っているわけじゃない
必要なのは遊び相手、それだけ
確かに!


分は理解されてないって思うことが必要
理解し合うものを求めるのが友情

友情とは年月のことである
子どもの時は互いが遊び道具であっても年月が人生を教える

友だちというものはお金になるわけでもなく、社会地位向上に役立つものでもない
もしそのように友人を利用したら、それは友情とは別ものである
結果として友人が与えてくれる様々な目に見えるもの見えないものがあったとしても、決してそれが目的ではない

 


常々、我が家の子どもたちにも語ってきました
「友だちは一人か二人で十分、本当に信頼しあい理解出来る相手がそう多くいるはずはない」
そう言えるのは、悩み多き青春時代を通り過ぎて来た今、友だちと思える人間がいるからで、これから、という青少年にはなかなか理解できないでしょうね

学校を卒業し、仕事や家庭に時間をとられ、あるいは引越しで故郷を離れ
疎遠になっていく友人の多いこと
でも、再会すれば一気に昔に逆戻りできます
友だちって不思議ですね
自分にもそういう友だちがいる
幸せなことです

 

 


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