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映画・四十九日のレシピ

2013年11月11日 | 映画(国内)

 

2013年 日本

 

 

岐阜県東濃地方の田舎町
妻・乙美の突然の死から数日後の熱田良平(石橋蓮司)
散らかった台所、茶の間でスェット姿で寝転がる良平
乙美の遺影を見ながら思い出すのは、最後に釣りに出かける良平の為にお弁当にと作ってくれたコロッケパンのソースが漏れているというだけで突き返してしまったこと

そこに突然ロリータファッションに身を包んだ元気いっぱいの少女・井本=イモ(二階堂ふみ)が訪ねてくる
生前、乙美がボランティアで働いていた依存症の子供たちのための更生施設にいた少女で、乙美から聞いていた『暮らしのレシピカード』を元に“四十九日の大宴会 みんなで楽しく呑んで食べて大宴会”をやろうと言うのだった

 

一方、良平の一人娘、百合子(永作博美)
東京で義母(赤座美代子)と夫・浩之(原田泰造)の3人暮らし
子供はまだだが平穏に暮らしていた
ところが、浩之の愛人から「子供が出来たから浩之と別れてくれ」という一本の電話が…
百合子と愛人、どちらかを選ぶことは出来ないという浩之の言葉にリタイアを宣言
離婚届と結婚指輪を置いて、実家に戻ってくる

 

 

乙美の遺した『暮らしのレシピカード』を元に、生活のリズムを取り戻し始める良平
大宴会準備のためにイモに頼まれてやってきた日系ブラジル人3世のハル(岡田将生)の言葉に後押しされるように生気を取り戻していく百合子
明るいハルも「無芸大食」「ウドの大木」などの難しい日本語を知っていることから職場でイジメを受けていたらしいことがわかります
イモはイモで厚化粧の下の素顔を見せられないのは自分に自信が無いからだ、と告白

 

それぞれが心に背負うものを持ちながら大宴会に向けての準備が始まります

 

宴会で乙美の年表を貼り出そうということになるのですが
さて、乙美の人生はどんなものだったのだろうと振り返っても、改めて思えば、何も知らないことに気づかされる良平と百合子
乙美を知っている人を訪ねてみても情報はほとんど無い
ふと、思い出す昔のこと
百合子も、夫・浩之の優しさに気づかず自分のことばかり考えていたことに思い至ります
突然、過去の一場面がフラッシュバックするように描かれるのですが、上手く挿入されていて、繋がりがわかりやすく時系列に混乱することもありませんでした
なかでも、現在の良平を若かったころの良平が追い越していくシーンは秀逸だと思います

 

 

いよいよ大宴会の日
親戚だけで寂しかった宴会に、乙美の職場や買い物先の人たちもやってきて大盛り上がり
空白が多かった乙美の年表にはビッシリと書き込みが
良平も百合子も知らなかった、妻そして母であった乙美のいくつもの顔が見えてきます
人と人の繋がりは血縁だけではありません
故人を送るのにこれ以上素敵な「宴会」は無いでしょうね~

 

乙美が家族に残したレシピを仲立ちに、不器用でも一生懸命生きようとする人々を、温かく描いています

 

 

どの役者さんも良かったと思いますが
特に、良平のお姉さん役の淡路恵子さん
おせっかいで口うるさい、世間体や常識を気にする「親戚のおばさん」が見事に嵌まっていました
最後には「いいおばさん」なのですけどね

 

イモも最後には化粧を落とした素顔で元気よく旅立っていきます

 

 

肝心の百合子の離婚問題は?
泰造・浩之、情けないな~、でも人間ってそんなものかな、なんて思いました
良平に背中を押された百合子の決断は、困難もあるでしょうが、きっと明るい未来に繋がることでしょう

 

 

自分も何歳になっても
人と人との繋がりを大切に
家族や家族以外の誰かとの会話を続けていきたい、などと思いました

 

 

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4 コメント

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TBありがとうございました (non_0101)
2013-11-15 22:55:02
こんにちは。
前向きな未来を感じる展開にほっとする作品でした。
淡路恵子さんは存在感ありましたね。
あのお姉さんみたいな親戚がいたら、私だったら逃げ出す!と思っていたのですけど、いい人でよかったです~

ところで、TBを間違えて「そして父になる」も付けてしまいました。お手数ですが、削除をよろしくお願いいたします☆
non_0101さん (こに)
2013-11-16 22:17:48
コメント&トラバありがとうございます。
淡路恵子さんね~、心配してくれているのはわかるけど…、でしたね。
何歳になっても娘は娘なのですね。
田舎の頑固オヤジもいい人でした。^^
意外に~ (cyaz)
2013-11-17 17:14:31
こにさん、こんばんは^^
TB&コメント、ありがとうございましたm(__)m

意外にサラッと観てしまいました。
もし自分が送られる身なら、
明るく送ってほしいと思います。
その方が、またどこかで
気持ちよく生きかえることができるかも(笑)
cyazさん (こに)
2013-11-19 08:32:16
サラッと観れたのは永作博美さんの雰囲気もあるのかもしれませんね。
私も明るく見送って欲しいです。
家族が知らなかった一面があるのを知って驚くのも楽しそう♪
なんて、趣味悪いかな?
(^o^)丿

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