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映画・ローマの教室で~我らの佳き日々~

2014年09月08日 | 映画(海外)

 

原題 IL ROSSO E IL BLU
2012年 イタリア

 

 

ローマのとある公立高校
女性校長・ジュリアーナ(マルゲリータ・ブイ)、新任補助教師・ジョヴァンニ(リッカルド・スカルマチョ)、ベテラン教師・フィオリート(ロベルト・エルリツカ)のタイプも経験も全く異なる3人が、生徒たちとの交流を通して教え、教えられ、教育の奥深さや思い通りにならない人生の真実に気づいていく

 

ジュリアーナは、教育は学校の内だけでよい、という考え方の持ち主
備品管理に厳しく学校の厳しい財政をやりくりしている
ある朝、体育館で寝袋にくるまった男子生徒・エンリコを見つける
母子家庭に育った彼は、3日前から母親が失踪しており家に入れず、仕方なく学校で寝起きしていたのだった
咳をする彼を病院に連れて行ったところ呼吸器疾患で入院しなければならないという
入院中の彼に対し、ジュリアーナは母親代わりではなく校長としての義務を果たすだけだと言いつつパジャマを差し入れる
退院の日、里親の許へ行き転校することも決まっているエンリコに対し「私たちは友達になった」と話すジュリアーナだった
エンリコを引き取ることも不可能ではなかったのですが、一緒に暮らすことが互いにどんなに大変なことで、やがて破綻するであろうことが分っているジュリアーナだったのです
この微妙な心の動きが上手く描かれていました

 

ジョヴァンニが受け持つことになったクラスには個性豊かな面々が顔を揃えており情熱に燃えて教壇に立つジョヴァンニを冷めた目で迎える
素行不良のアンジェラ、お調子者のチャッカ、挑戦的なサフィラ、ルーマニアからの移民で優等生のアダム
父親が職を失い、母親も亡くしたというアンジェラをなんとか支えようとするジョヴァンニだったが校長からはやり過ぎだと忠告され、さらにアンジェラの話が嘘だという証言も出てくる
戸惑うジョヴァンニ
落第し学校を辞めたアンジェラに再会したジョヴァンニは彼女の家に招かれ、彼女の話が真実だったことを知り唖然とするのだった
生徒を信じることが出来なかったジョヴァンニ、先生を信じない生徒たち
熱血金八先生的でないところが実によい
熱意と誠意があれば、なんてのは現実からは乖離していると思います

 

「生徒はみな頭が空っぽ」と言い切るフィリオート
教室で煙草を吸い、一方的に講義するだけの授業を機械的にこなしている
ある日、自宅にエレナと名乗る女性から電話がかかってくる
彼女は昔の教え子で先生の授業が楽しみだったと言うのだ
エレナとのやりとりで若かったころの自分を思い出し、教育への情熱が甦り始めるフィリオートだった
学年最後の授業では、生き生きと生徒たちに語りかけます
そうすると生徒たちも真剣な瞳で先生の話に耳を傾けるのです
生きる屍のようだった先生が情熱的に語る話は、内容が難しく理解出来ませんでしたが、私も一生懸命先生の話に耳を傾けました

 

人生のアイロニーとペーソスとユーモアを活写した小さなドラマ
大人と子供の間の壁は、大人側がほんの少し歩み寄るだけで消えるものなのだろう、と思わせてくれました

 

 

入院中のエンリコがジュリアーナに「コミックのヘンタイものとらんま1/2」を持ってきてと頼むシーンがあります
らんま1/2は良しとして、ヘンタイものも世界に浸透しているのですネ(^_^ ;)

 

御年77歳になるロベルト・エルリツカの若い頃の写真が出てきますが、もう惚れ惚れするほどイイ男なのです
好みだわ~

 

 

 

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