2008年1月4日に人生で初めて購入した車を、売却することにした。ダイハツのESSE。
軽自動車で異様に軽く(本体の重さは700キロしかない)、また外側の鉄板がそのままボディになっていてとにかくペラい。空調機能は「自動」がなく、暖房をつけると室内が除湿され砂漠並みにカラカラになる。とても小さい車なので、「ひじをかけるところ」が存在しない。
良いところとしては、ハンドルが超軽いことで、市内だったらすいすい走れること。燃費も当時としては驚異的だったリッター20キロだし、駐車で困ることはない。また、こんな小さいくせに意外とグイグイ走る。パワーがあって坂も平気。むつグランドホテルの信じられない急坂も大丈夫。
この車。とにかく、思い出深い。ESSEを語ることは自分の20代を語ることと一緒だから。
非常に落ち込んでいるとき深浦に運んでくれてこいつの中でイカを食べたなあ、とか、さぁこれからむつに旅立つぞと高揚している中いきなり壁ガリしたりとか。むつではこいつとともに、同期三人で大間に花火見に行ったなあ。朝五時、除雪の雪にハマッて通りがかりの人に助けてもらったなあ。楽しかったなあ。
結婚したことによって、車が二台ある状況になったんだけど、一年ほど二台体制を敷いてみてほとんど一台で大丈夫ということになったがために、今回手放すことにした。これからは、嫁の持ってた車にお世話になりつつ、お金を貯めて別な車を買おう、と思っている。
昨日、最後のドライブということで弘前まで行ってきた。久しぶりの市外、65キロに到達するESSEはやはり、「ビーン」と振動がして、やはりおばあちゃんだなと感じさせた。また風で車体がブレまくるのもらしさがあって良かった。山岡家は味が濃く、すべてにおいてむつの家系家が勝っているなと感じた。
これからは、非常にカワイイ色したラパンにしばらくお世話になる。ESSEを買った時のブログを読んでみたら、「本当はラパンに乗りたかった」だって。なんという因縁だろう。この5年間で計45,000キロ。いろいろなところに運んでくれてどうも有難う。次買ってくれた人にも愛される車であってほしいなと思う。
~完~