畑とともに過ごす日々

~有機農家の暮らし~

夏を乗り切るために

2011-07-15 23:29:41 | 

節電とあいまって、熱中症予防が叫ばれるようになってきましたね。
配達に行くとお客さんからも、「暑いから気を付けて」「干からびないようにね」と、心配の声をかけていただくこともしばしばです。

私は暑さが得意ではないので、何か対策を打たなければと、毎年自分なりに工夫を重ねてきました。今日はそれを少しご紹介しようと思います。

まず、水筒には塩水。塩分濃度は0.5%を目安に作っています。

これは、「食べ物さんありがとう」(川島四郎さんとサトウサンペイさんの共著)という本にあったのを読み返して、参考にしました。1リットルの水に5グラムの塩を加えます。この濃度は関西のお吸い物よりも薄い塩味だそうです。
看護士をされているご近所の方からも、熱中症で運ばれる患者さんへの処置には、体に塩水を入れる、と伺いました。
人間にとって塩は重要なんだなと、改めて思います。
ちなみにこの時期、飲み物は冷蔵庫で冷やさないようにしています。冷たいものを摂ると、なんだかどっと疲れてしまい、食欲がなくなってしまうからです。

そして、こちらの写真。


上は「ネックール」。一昨年から使っています。小さい保冷剤を首にまいて冷やすものです。
今年はこうゆう製品がだいぶ増えてきて、いろんなタイプがあるようですね。

下は、「ヤケーヌ」という、UVカットマスク。去年から愛用しています。
まさに「ヤケーヌで焼け~ぬ」という感じ。
息苦しくないよう工夫されていて、マスクを着けたまま飲み食いも可能です。
とかく女性用の帽子のつばは、日焼け防止のために大きくなる傾向かと思いますが、視界が狭くなって危険なので、私はちょっと苦手です。それに、日差しから顔全体を帽子のつばで隠すのは無理ですよね。このマスクをしていると、蚊よけにもなるし、埃よけにもなります。
ただ難点なのは、恥ずかしいことでしょうか・・・。
以前、マスクを着けて家から出たところに出くわした新聞配達の人に、不思議そうに見られてしまいました。

そしてそして、さらに恥ずかしい写真を公開。

夫には、甲虫類みたいだねと言われました。

これは、光を跳ね返す帽子とベストを着用中の私。
着用するのとしないとでは、炎天下で10度も差がでるそうです。
畑の作業では、ずっと同じ姿勢で収穫したり草を刈ったりします。その間、体に思いっきり強烈な日差しを受けてしまいます。この帽子とベストで、体への負担が随分減っているように思います。
ちなみに、ヤケーヌと帽子、ベストは㈱丸福繊維の「涼かちゃん」シリーズです。

他にも水で濡らしたバンダナを頭に巻いたり、梅干を食べたり。
でも、何をしても気温が体温を超えてしまうようなときは体が動かなくなってしまいます。

この暑さをはじめ近年の異常気象は、人間がもたらした温暖化の影響のように思えてなりません。夏はもはや過酷な数ヶ月になってしまいました。