memo・memo 2010

毎日が読書週間。活字に逃避してるって?・・・確かに。

5月8日神去なあなあ日常

2010-06-28 12:14:15 | 本棚・国内
三浦しをんさんの作品。

 林業を題材にした小説は初めて読んだ。前回読んだ三浦さんの作品は、文楽を題材にしたもの。文楽にしても林業にしても私の日常にはないものであるのに、まったく抵抗なく楽しむことができる。面白い!

 舞台は三重県の半端じゃない山奥。そこにフリーター志望の横浜の18歳男子「勇気」が、卒業式直後に担任と母親との策略で放り込まれるのである。
 夜七時過ぎに終電となる列車、もちろん携帯は圏外。今までとはまったく違う世界で林業の研修生となるわけだが、村の人たちの愛情に支えられ・・・なんて生易しい話ではない。

 この研修制度を利用して過去にも村に来た若者はいたが、定着しない。期待した分裏切られた村の人々は、「どうせまた・・・」という目で見るし、自然がいっぱい、ということは自分の体も健康も自分で守らなければならない、っていうことでもある。

 いろいろなことにたまげて、様々な相手と戦っているうちに、なんだか林業にはまってしまうのである。おまけに神去村は美人の産地でもあるらしく・・・

 林業っていうのは100年単位で行う仕事だ。自分が生きて働けるうちに関わるのは、山のほんの一部でしかない。こういった仕事をしていれば自分たちがどうあがいても変えることのできないものにもぶちあたるだろうし、自分たちが手を抜くことで何代も先の子孫たちが影響を受けることにも思い当たるだろう。人智を超えた何かの存在を感じるようになるのも当然かと思う。

 斜陽のイメージが強い林業だが、これを読むととてもシステマティックでスケールの大きい、魅力のある仕事なんじゃないのかな、と感じる。観光客目当てじゃなくて、村の命と結びついた祭りは迫力そのものである。

 こんなすごい仕事ができる緑の山を日本はいたるところに抱えているんだと思うと、なんて恵まれた国なんだとうなる。
 今、農業が視線を集めているけれど、林業にも注目が集まるといいなぁと思った。
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5月7日アイスクリン強し

2010-06-28 11:29:06 | 本棚=畠中恵さん
 明治初期の文明開化の頃の話。庶民よりはちょっと暮らし向きがマシな階層の人々が中心となって繰り広げられる話だが、それでもこの時代の変革がどれだけ人々に無理を強いたかが垣間見られる。

 まだまだ自由な言論も規制された上に、士農工商の崩壊であふれ返る失業者、西洋から運び込まれた病原菌など、教科書には載らないけれど、さもありなんという様々な災い。それでもなんとか乗り越えてしまう生命力が私たちの土台にあるのだ、という希望。変革っていうのは「Change」なんて言ってるだけじゃできないのよ、って思ってしまう。
 
 全体的には、しゃばけシリーズより薄味。
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5月5日GWといえば

2010-06-28 10:53:47 | 平穏な日々
 GW最後の今日は、高校時代の友人たちとBBQである。なんてGWらしい過ごし方なんだ・・・我が家単体では有り得ない。

 2年前に久しぶりに大規模な同期会をやってから、やたらとつるむようになった同級生たち。それまではすごく個人的なやりとりしかしていなかったのに、同期会以降、高校時代のつながりの枠を超えて遊ぶことがしばしば。
 悪名名高き郡制度で機械的に振り分けられた私たちだが、校風っていうのは結構強力な遺伝子になるようで、高校時代は話したことすらないような同級生とも気楽に時間を過ごせるのだ。

 今、話題のTVドラマ「同窓会」の話になった。
 「私たちの同期会の後も、あんな風になったの居たのかな?」
 「お互いにフリーだった○○と△△は付き合ってるよね、あれから。」
 「まぁ、もう大人だしね。」
 ・・・そりゃもう薹が立つほど大人である。

 「元カップルたち見てると、女子はあっさりっていうか、過去なんて振り返りたくないっていう感じすらあったね。」
 「それに比べて男子は結構未練たらたらっぽかったよね。元カノと話したそうなそぶりが見え見えだったりして。」
 「まぁ、元々女子が強い校風であったわけで。」
 「未練が見えると余計がっくりで、みんな『今の旦那が成功とは思えないけど、でもあの人(元カレ)と結婚しなかったのは正解だったわ』って言ってたよ。」
 「ガハハハ!」 

 「それにさ、バツ一の女子たちはみんなカッコよかったね。きれいだしさ、自分で会社やってたり、事務所やってたり。」
 「多かったね、バツ一組。」

 まぁ、同期会に出てこようっていう気になるまで、いろいろとあったとは思うが、総じてバツ一組みは女子の方がはるかに元気だった。

 あーだこーだとくだらない話で盛り上がりつつ、夕暮れの中、ビールとカクテルとバーベキューを堪能し、パエリアでしめる。ここの集まりは女子はほとんど働かない。ひたすら飲んで食べてしゃべって笑ってていいのである。

 同じ遺伝子パーツを持つ、薹が立った大人の至福の休日。
 明日から、またせっせと働きましょう。
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5月4日のどか〜

2010-06-28 10:28:56 | ちょっとお出かけ
 GWに家族で出かけるのは、子どもが小学生までかもしれない。中学になれば部活が入るし、高校になればさらにそれに体育祭の練習なども重なり、大学になればバイト週間である。
 かといって、じゃぁ夫婦二人で、なんてことはあり得ない家庭なので、GWはもっぱら家事と読書、そして1日はグループMで、そして予定が合えばもう1日友達と過ごすことになっている。

 今年のGWは数十年ぶりという快晴続き。今日も見事な晴天だった。グループMのメンバーと過ごす予定の1日、去年は都内で美術館と公園という組み合わせだったが、今年は秩父の羊山公園へ行こうということになった。
 HさんとQちゃんと3人で・・・の予定だったが、急きょHさんのご子息(我が家の社会人その3の幼馴染だ)の勤務地が仙台に決まり、今日が引っ越しとのこと。残念ながら欠席となった。

 羊山公園はここ数年、この時期になると朝のニュースで欠かさず放送されるので、すごい人出となる。数日前にはもう丁度いい時間の列車のネット予約分は完売。Qちゃんに頼んで3日前に旅行会社の窓口へ行って買ってもらった。

 池袋発7時30分っていう早朝なのに、満席だ。横瀬の駅からもずっと人の列が続き、道なんて聞かなくてもわかるのが便利だけれど、アリになった気分。それでも駅から2〜3分歩けば農家の庭先みたいな道になるので、ぐっと遠足ぽくなる。
 農家の庭先レベルの道を観光客がぞろぞろ歩くわけで、当然、畑のはじっこには小さな直売所が並ぶ。野菜・果物・山菜・お花・・・もっと近ければ買って帰るだろうし、もっと若くても荷物を持って歩くのが苦にはならなかっただろうから買って帰っただろうな。

 小鳥のさえずり、小川のせせらぎ、庭先に飼われている犬の大あくび。どれもがのどかで完全な休日モードに入る。

 が、しかし、羊山公園の芝桜の丘に着くと、一気に人口密度が上がる。

       

 芝桜がしきつめらた公園の歩道には人・人・人。とてもよく設計できた公園のベンチも人・人・人。まだ9時だというのに、いったいみんな何時に家を出てきたんでしょ。。。
 いたるところでカメラや携帯を構えて撮影をする人々。やっぱり日本人はカメラ好きだよね、私も好きだけど。

 で、取り損ねた写真が1点。B級グルメの「みそジャガ」!
 ジャガイモを茹でた後に天ぷらふうにして、甘辛い味噌だれをかけてたべるもの。美味しかったですよ!
 隣接の特産物市場みたいな広場で何か所かこのみそジャガを売っている。青空の下で熱々をいただくと、休日モードがさらに本格的になる。もちろんQちゃんはビールも買っていた。う、う、うまそう・・・。私はここのところ自分がすごく酔う日とまったく酔わない日の基準がわからないので、ひとまず自粛。まだ午前ですから・・・

       
 ぐるっと市場を見てまわり、お土産をいくつか買ってから公園を後にする。

 そのまま秩父銘仙館へ。いわゆる余所行きではない着物を織る試験場だったところが博物館になっている。展示されている着物の柄はどれも懐かしいもの。ふた昔前の普通の娘さんたちが着ていたものなのだろう。中で働く女性たちも、自分で織った着物を着ていてどれも五月晴れにぴったりのさわやかな色合いだった。

 Hさんへお土産の銘仙のバッグを買って外に出る。広い庭は、昨日まで野立てなどのGW用の催しがあったらしい。木陰のベンチでお弁当を食べる。
 はぁ〜のどか。。。
 第一子が幼稚園へ入る前は、こうやってお弁当を持ってよく公園へ出かけたものだった。子どもたちが大きくなって手がかからなくなったのに、お金ばかりがかかるようになったら、こうしたのどかな時間まで手放してしまったんだなぁ。

 「ねぇ、奈良へ行かない?」
 「うん、秋になったら行こう。」

 のどかな休日から戻って最初のメールはもう次のお出かけの計画である。
 のどかな休日っていうニンジンぶら下げないと働けない私たち。
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5月1日図書館戦争

2010-05-30 00:19:06 | 本棚・国内
有川浩さんの作品。

 図書館がないと相当困る私だが、「図書館の自由に関する宣言」のことは知らなかった。不勉強・・・。日本図書館協会が出しているのだそうだ。

 読み始めてすぐに、東京都の青少年健全育成条例の改正問題のことを思い出した。確かにあまりにもエゲツなく生理的な嫌悪感を抱く表現も存在する。その程度が時代の流れとともに過激になっていることも確かだ。しかし明確でない基準のもとで取り締まれば、それを追って青少年は闇へ闇へと向かうだろう。大人の目の届かない闇で読まれるよりは、それがエゲツなく、非現実的な状況であることを知った上でこっそり読んで、そんなものを読んでいる自分を恥じる方が成長できるんではないのかな、と思う。

 昔、中学生のときに「チャタレイ夫人の恋人」を学校の図書館で借り出して読んだことがある。もちろん問題になった作品だということも知っていた。知っていたから借りたんだと思う。
 自分の部屋の机に置いてあった本を見て、母は血相を変えて怒った。「裁判にもなった本なのよ。いったいどこから手にいれたの!」
 裏表紙を見てわかるとおり、学校の図書館である。憤懣やるかたない母の鼻息を今でも覚えている。
 で、読んだ私はどういう影響を受けたか。
 「チャタレイ夫人の気持ちが理解できない」
 という感想を持っただけである。
 当然である。中ボーごときにチャタレイ夫人が理解できるはずがないのである。影響を心配するのは、チャタレイ夫人の気持ちや行動をちょっとでも理解してしまう大人だからなのである。中ボーの私は問題作を読んだということで満足しただけである。

 長すぎる前置き。

 この作品の中に登場するPTAや教育委員会の言いがかり的なアホらしさが秀逸だ。図書館の自由を守るという発想も素敵だと思う。
 が、途中で、いったい誰の視点から書かれている文なのか、わからなくなる箇所があった。私の読解力のなさが原因ではあるだろうが、サクサク読んでいる途中で、巻き戻しをしなければならなかったのが残念。
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4月30日あかんべえ

2010-05-29 21:49:32 | 本棚・国内
宮部みゆきさんの作品。

 時は(大好きな)江戸時代。主人公はおりんという少女。その少女の両親が開いた料理屋「ふね屋」に出るお化けとおりんちゃんとの力で、その土地の悲しい因縁を暴いていく物語である。

 おりんちゃんにはお化けが見える。幼い頃に三途の河から戻ってきたのが理由らしい。
 お化けたちは、日本古来のお化けの姿である。お化けとなった理由も日本らしい。この世に恨みがあるのではなく、自分自身に成仏できない理由があるのだ。

 読み進むうちにおりんちゃんだけでなく、成仏できないお化けにも情がわく。成仏できなくてもこのままおりんちゃんと過ごすのも悪くないんじゃないのか・・・
 
 最後はじんわりと泣けてくる。
 やっぱり宮部さんてすごいと思う。
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4月29日中途半端

2010-05-29 21:39:50 | 平穏な日々
 今日は一日手話のシンポジウムを見に行っていた。・・・が、本当に見ていたんだろうか、半分は聴いていたんじゃないだろうか・・・という自覚もある。

 手話を習い始めて2年、講習会もあと1年弱で終わるのだ。・・・どうする?どうなる?
最近、仲間内ではたびたびこの話題になる。結局、「まず、この1年間、頑張るしかないよね」ってことでおしまいになるんだけど。

 一昨年のめまいのときに聴力検査をして、左耳の聴力が落ちていることがわかっている。子どもたちとの会話も、気を抜くと聞き取れないことがある。おばあちゃんも相当耳が悪かった。母もかなり聞こえてない。遺伝かな。

 ろう者の方たちと話していると、彼らの視覚の素晴らしさには舌を巻く。見たものを再現する力が聴者の何倍も優れている。

 私なんぞは視覚の記憶も悪いし、手話を読み取るにも体調次第、疲れた日にはまるでブレーカーが落ちるように、読み取れなくなる。

 視覚も聴覚も中途半端でどうするんだよ、この先、って自問自答の今日この頃。
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4月27日大人の絵本

2010-05-29 21:24:20 | 本棚・国内
宇野千代さんの作品。挿絵は東郷青児さん。

 普段見ないように、気づかないようにしている人の影の部分とか不安とかを大人の童話にしているのだなと感じた。
 懐かしいのとは違う、美しい日本語。私の知らない時代の匂いがしてうっとりする本。
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4月17日雪かぁ・・・

2010-05-29 21:15:16 | 汗・汗な日々
 昨日も午後出かけたときにチラホラと雪が舞っていたのだが、今朝はシャリシャリと音をたてて走る車の音で目が覚めた。シャーベット状ではあるが積もっている・・・今年の春はなかなか本格的に暖かくならないなぁと思っていたが、雪ですか。。。

 今日は社会人その3の誕生日である。で、本人は会社へ出勤している。帰りが何時になるかわからないので、明日の夜にウィンナーシュニッツェルを作ってほしいのだそうだ。ここ数年、このメニューがご希望だな。

 で、母は母なので、息子の誕生日だって忙しい。朝、コーラスの練習があって、午後はお仕事その2(初現場ですよ!)、夕方から夜にかけてコーラスのリハーサルがあって、その足で飲み会に途中参加である。明日コーラス本番なのに飲むか?!飲みます、2次会までですけど。

 社会人その3が生まれた日のことを思い出す。選挙カーがうるさかった。陣痛の波が来ているときに「最後のお願い」をがなられると、絶対にアンタには入れないと殺意すら感じた。暖かい春の日だった。まだ花粉症のうっとうしさも知らない頃。
 いろいろあったけど、大きな寄り道はせずに社会人になってくれた事を感謝。
 
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4月14日大きな約束・続大きな約束

2010-05-29 21:02:30 | 本棚・国内
椎名誠さん著。

 岳物語は、息子が生まれてしばらくの間は私のバイブル的な存在だった。育児書とはまるで違う成長を遂げる息子に付き合う日々に、どれだけ私を励ましてくれただろう。
 もちろん同じような子育てはできないとわかっていたが、それでも子どもと生きる日々の希望であった。

 この本の中では、岳君が椎名さんに対して「日本中の本屋から(岳物語を)なくせ!」と怒った様子が書かれている。そうだろうなぁ、そうだよな、とうなずく。260万部売れたわけだから、おそらく300万人近くの日本人が岳君の日々を知っているわけだ。SF並の恐ろしさである。

 岳物語の他にも、私は「哀愁の街に霧が降るのだ」に始まる一連のシリーズも大好きだった。とてもたくさんのエネルギーを感じ取れる本dった。

 そんな椎名さんに孫がいる。孫からの電話に用心深く出る椎名さんはとてもやさしいおじいちゃんだ。お孫さんたちにはまだまだ理解できないけれど、こんな素敵なじいじいはなかなかいないよ、と言ってあげたい。

 コツコツと仕事をして、洗濯をし、草花に水をやり、一日の終わりには仲間とビールを飲む。なんとなく昭和の香りのする地に足のついた日々だ。穏やかな時間の大切さを静かに思い起こさせてくれる本である。
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