懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

懐かしい風景 鳥取県日南町

2013年12月22日 | 懐かしい物
撮影場所 鳥取県日南町阿毘縁(あびら)

日南町は鳥取県の南部の中国山地を背にした山間地である。
よく雪の降るところである。
雪の民家を撮影に島根県吉田村まで行こうと思ったが雪道は厳しい。
なかなか進まず島根県に入ることなく鳥取県で終わってしまった。
この日は家内の軽四を借りて出かけた。
雪の中は得てして軽四の方が便利な事がある。
除雪で道幅が狭いので都合がよい車体が軽いので坂の登り下りにも横滑りせず強い。
この日はタイヤチェーン装着に時間が掛かる。うまくセット出来ないのだ。タイヤを交換した時に安いからと取り換えたのがワンサイズ大きかった。どうしてもフックが掛らない。
車に乗っている物をさがしたら梱包用のビニール紐が乗っていた。
これをコンクリートの角で擦りきりチーンを結束した。
タイヤの横で結束したのでビニール紐が擦り切れるは事はない。
これで夕方まで走れた。
私は車でしか旅行が出来ないのでアクシデントは多少ある。時には命に関わる事もある。その時にどんな対応をするかが問われる。仕事で培った経験や災害の事例をおろそかにできない。

日南町阿毘縁には五軒の茅葺き民家があった。小学校の生徒が下校帰りだった。
全校生徒8人、下級生は上級生が出てくるのを待っていた。
一緒に帰るのに付いて行った。あれだけ雪が降っているのにすぐに雪で遊び出す。
男の子も女の子も年齢の大小にかかわらず遊び出す。
男の子が下になり女の子が上に乗る。小さな男の子も女の子の重圧に耐えている。
男の子は子供のころから泣いてはいけない弱音を吐くなといわれているのがわかる。
大きな女の子は春から中学生だと言っていた。町の中学までバスで通学になる。
冬の夕暮れ遊びながらであたりが薄暗くなるのになかなかたどりつけない。
この子供たちには都会にはない楽しい思いでが残っている事であろう。
阿毘縁小学校は廃校になった。