希望の「希」の字の成り立ちは、細かく交差させて織った布に
関係するそうだ。すき間がほとんどないから微小の意を示し、
小さなすき間を通して何かを求めるとの意味になった。
一方で「望」の字は遠くの月を待ちのぞむさまを表す。
ない物を求めて、見えないところを見ようとする意味という
(学研漢和大字典)。
中越地震の後、小さなすき間で懸命に生き、容易に見えない場所での
救出作業で助け出された皆川優太ちゃん。その姿に重ね合わせたくなる
「希望」の二文字だ。
間もなく一年となる中、元気に遊ぶ姿が報じられた。
来月で四歳。同じ現場で帰らぬ人となった母貴子さん、姉真優ちゃんの
ために毎朝、仏壇にお茶をあげているという。
自然の脅威と命のはかなさを見せつけた震災だったが、
命の貴さや希望というものをあらためて思う。
大地震で甚大な犠牲者を出したパキスタンからも同様のニュースが届く。
発生から一週間たって、女の赤ちゃんががれきの中から元気に
助け出された。
山間の村から救出された一人の女性は女の子を無事に出産し、
被災者の間で「希望の象徴」となっているという。
パキスタンは、インドと領有権を争うカシミール地方で、インド側住民の
越境を認める考えだ。
被災者が親族に会えるための方策でインドも歓迎する。
これも大地震に見舞われたかの地の、がれきのすき間から見える、
一条の希望である。
そんな光が被災者を少しでも照らすべく、日本などの救援が一助と
なることを願う。
優太ちゃんの名前のように優しく太い光となって。
☆ インターネット新聞記事「中日春秋」より転載しました。
☆ 上の言葉カードは、9月末にブログ閉鎖された
mameさんの手作りカードです。
そっと、もらっておいたのですが、お披露目できて、
そこにmameさんがいらっしゃる気がします。
「希望」って・・・こいうことですね。 きっと、きっと。
昨日は、新潟の地震(中越大地震)から、
もう一年がたったのですね。
でもまだまだ、仮設住宅の人も9000人以上と聞きます。
被害に遭われた方のご苦労は計り知れません。
少しでも早くと・・・復旧を願うばかりです。