おぉきに。

気が向いたら読書感想を書き、ねこに癒され、ありがとうと言える日々を過ごしたい。

【『ミステリ国の人々』刊行記念トークイベント】(1/2)

2017-06-18 20:40:03 | イベントレポ
 6月17日、15時。大阪は谷町六丁目の隆祥館書店主催、『ミステリ国の人々』日本経済新聞社刊行記念トークイベント。著者の有栖川先生と、ミステリ国の名伯楽・戸川安宣さんのトークイベントに行ってきました。
 地下鉄谷町線で谷町六丁目まではラクチンなんですが、電車降りて、書店最寄りの7番出口までがものすごい距離でヘトヘトになるという。体力落ちたなあとぜいぜいしながら地上に出ましたわ(苦笑)
 それはともかく、いつも楽しい有栖川先生のトークショウ、今回も行って良かっためっちゃ面白かった!と言いふらしたいので、頑張ってメモ起こししましたよ。



定員50名のところ、全国から申し込みがどばどば来て断れなくて、80席に増やしたそうで、会場ぎっちぎち(苦笑)
最前列と先生方のお席が近い近いw

15時になりました。先生方ご臨席で主催の隆祥館書店・二村さんからの先生方の紹介があって、スタート。

まず戸川さんがお話しされました。

有栖川さんから、日経でこういうエッセイを連載すると聞いて、毎週日曜はキヨスクかコンビニで日経買った。けど一週だけ日が過ぎて新聞販売所に行ってももう無くて、仕事で神保町歩いてた時に日経本社に立ち寄ってそこで聞いてみたけど本社でもすぐに買えず、送料払って送ってもらったそう。
(有栖川先生「そこまでして?!なんか松本清張の小説のようですね!」)
年明け日曜は1月3日で、お正月だけど?と思ったけど本当に3日にちゃんと載ってて、一年間で日曜日は52週、52回をぜんぶスクラップして(と、スクラップブックを披露!会場どよめくw)
で、このスクラップを見ながら、単行本に合わせて、索引つくりました。


会場限定の、〈作者・登場人物索引&書名・作品名索引〉!もちろん裏面もぎっしりですよ凄いです。
戸川さん、「編集者なので」って。

(戸川さんのお話続き)こういう(『ミステリ国の人々』)ガイド本って非常に大事で、北村(薫)さんと私は二歳違いですが同年代として同じような読書体験。現代教養文庫で『江戸川乱歩の「謎」』や中島河太郎の『推理小説ノート』。特に中島先生の『推理小説ノート』のお薦め本から。スタンリイ・エリンまで続いたのかな?
最近はこういうガイド本ってなかなかなくて、それも読者が減ってる原因のひとつかと。昔と今では読書の仕方が違う。昔はそれこそシェークスピアとか中学に入ったら岩波文庫100冊読破とか、さっきの現代教養文庫も教科書的なものでピッタリ嵌まったけど、今は…。

『ミステリ国の人々』は普通のミステリの名作ガイド本とは違ってキャラクターを扱った本。名探偵の紹介本はたくさんあるけど、それとも違う。明智小五郎ではなくて文代さんを取り上げるとか、ユニークです。
この『ミステリ国の人々』を読んで、「その本を読みたい」と思うかどうか。そういえば私は(本をパラパラ)水上勉の『飢餓海峡』をまだ読んでなかったなと。読まなくちゃ。(有栖川先生、「戸川さんでもまだ読んでない本があった?!戸川さん未読の本に当たったのが嬉しい」)
こういうガイド本って、これ紹介したいなと思っても絶版になってたりするし、今は有っても来年は有るのかと思うし。どんな手段でも現物を入手してほしい。例えば(『ミステリ国』の中でだと)吉村達也とか、もう新刊書店では見つけにくいんですよね。

有栖川先生。
文庫で在庫のあるもの、を選んだんですが、中には「(在庫)切れてるかなあ」と思いながら書いたのがルース・レンデル。あと、岡田鯱彦も…。
重版してくれと思いながら書いたクロフツの『二つの密室』が復刊フェアで復刊された。
あと、オルメス(カミのルーフォック・オルメス)は、重版されたのを見て書きました。
さっき、中島先生の『推理小説ノート』って出ましたが、私は『推理小説の読み方』でした。教科書みたいな本で、あれ読んだら推理小説が分かりました。日本史を年表で覚えたような。
当時は、推理小説って言ったら一位の『点と線』って言っときゃ間違いないみたいな感じで、九位の『黒いトランク』?何なんだこれは?って。

この連載は日経文化部さんからの依頼で、「こんなエッセイ書きませんか?」と、たとえば~、といくつか言われて、じゃあキャラクターをテーマに、あと半分は身辺雑記みたいな感じで。どうなるかは書いてみないと分からないというあんばいでした。
ミステリってどういうものか、作家が書いてるエッセイなので、ガイド本として読むにはアトランダムで。
原稿用紙5枚弱に詰め込んである感じ。欲張った連載。

日経新聞って凄いです。
新聞の連載は今までにもしたけど、日経に連載すると、ミステリのことを知らない人からも「この前、日経に載ってたね」とか「この前日経で読みましたよ」とか言われる。他紙ではあまり言われない。
『幻の女』を取り上げたとき、直後にアマゾンでミステリー部門一位になったんです。それ以来ずっとアマゾンでチェックして、ほとんど一位になって、在庫切れとか。自分が紹介した本が売れる、ブックマスターになった気分で、快感でした。
たくさん売った自覚があります。出版社の人にも言われましたし。シリーズの復刊に動いた、とか。
日経新聞の読者層って、いわゆる意識高い系の人が多いのか、紹介した本を「読もう、買おう」ってなるんですね。
(MCの隆祥館書店・二村さん)本屋にとっては嬉しい本です。ぜひ第二弾を!www)
『黒いトランク』は創元推理文庫と光文社文庫、両方の帯に、(このエッセイから引用した)「世界一好きなミステリ」って使われました。
テレビや、ドラマでなくても反応がありました。

(MC・二村さん。『ミステリ国の人々』を読んで、どうなるのか書いてなくて先を読みたいと思わせるそのテクニックが凄いと思います。)
有栖川先生。
テクニックはありますよ、ていうかミステリ作家はそれだけでやってますよね?(と、戸川さんを見ながら 笑)

〈はじめに〉で書きましたけど、取り上げたのは、キャラクターや作品名など、「らしい」人を。(明智)文代さんなんかもそうですよね。
それと「入手可能な文庫本」、それから、書かなかったんですが、「出版社が重ならないこと」。
ほんまは、創元推理文庫だけでやりたかったんですけどね。(文庫の)持ち(保ち?)がいいから。あとハヤカワ。創元・ハヤカワ・創元・ハヤカワ…とかwでもそれすると、色合いが…。

連載について。
最初は思いつくままに。
そのうち、計画性が……。
終盤には、単行本化を見据えて「もうあと何回」…。あれもこれもと。
ホジスン入れようかと思ったけど、もう切れてるし、あんまりおもしろくないなと。
あああと、男・女・男・女…と互い違いにしました。男男男…って続くのもどうかと。
書き切れなかった人、いっぱいいます。

これ、戸川さんが選んだらまた違うんでしょうねえ?

戸川さん。うん、でも良いセレクションだと思いますよ。

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