創作納戸

旧 太陽下のポッケ箱庭 by 藤味 夏

溜息で幸せは逃げない 6日目と7日目

2017-06-18 | 藤味オリジナル

(6)

日が変わっても相変わらず恥ずかしい。照史さんは一体何をやりたかったんだろう。

いつも守られていた(気持ちだけ!)のに、突然甘えるように言われて動揺した。キツいこと言ったから謝らなきゃいけないと思いつつ、はっきり言って____会うのは少し気が引ける。

今日も缶コーヒーを2本買って、いつもより遅くコンビニを出た。 いつもの場所には照史さんはまだいなくて、内心安心する。
またあんなこと言われても、あんな恥ずかしいこと今でも絶対言いたくない。 定位置に座って、缶コーヒーを先に飲んだ。ぼんやりとネオンを見て、過ぎていく車を数える。
灰色の車と白色の車の比率、…白色ってなんでこんな多いのかな、照史さん来ないなあ、白色の車は汚れが目立つから、私のお父さんは灰色の車を選んだんだよなあ…

これはまたアイスコーヒーになっちゃうな…。

 照史さん遅いなあ。

白色の車とか灰色の車とか、もう飽きた。

それより休憩時間がもう終わる。

照史さんも気まずいから、

 

…・・・・・・・・・・今日は来なかった。

 (7)

照史さんはまた来ない。

 

ジャンル:
小説
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