在宅ワーカーの徒然日記

いろんな記念日に因んで自分の日々の日常などと歴史に関心があるので歴史の逸話などと在宅ワークで得た仕事のことなど。

立原道造の詩

2016年10月29日 | 詩人

日本シリーズも大詰めを迎えていますね。今日日本ハムファイターズが勝てば優勝ですね。地元札幌ドームでは3連勝しました。再びマツダスタジアムへ帰ってきてからの第1戦はどうなるでしょうか、楽しみです。

今月は立原道造1914年(大正3年)-1939(昭和14年)の詩を載せてみました。立原道造は東京日本橋生まれ。東京府立第3中学校(現両国高校)から第一高等学校理科甲類へ進み、東京帝国大学建築学科卒業。当時のエリートの道を歩いている人ですね。家柄もよく学問的な環境もあった。先祖には「大日本史」を編纂した水戸藩の儒家立原翠軒(たちはらすいけん)、水戸藩の南画家立原杏所(たちはらきょうしょ)がいる。

「のちのおもいに」は大正12年に出版した詩集『萱草に寄す』(わすれぐさによす)にある詩である。私がこの詩を載せるのは、学生時代この詩をよく口ずさんでいたからである。しかし私はこの詩を戦後作られたものだと思っていた。立原道造は戦前に亡くなっているので戦後に作られた道理はない。戦後詩は立原道造の詩を否定してきたという評者の言葉があるが、戦後でも私のように愛唱する人がたくさんいるのだから時代を超えた内容があるのだろう。

《のちのおもいに》

夢はいつもかへつて行つた 山の麓のさびしい村に
水引草に風が立ち
草ひばりのうたひやまない
しづまりかへつた午さがりの林道を
 
うららかに青い空には陽がてり 火山は眠つてゐた
──そして私は
見て来たものを 島々を 波を 岬を 日光月光を
だれもきいてゐないと知りながら 語りつづけた……
 
夢は そのさきには もうゆかない
なにもかも 忘れ果てようとおもひ
忘れつくしたことさへ 忘れてしまつたときには
 
夢は 真冬の追憶のうちに凍るであらう
そして それは戸をあけて 寂寥のなかに
星くづにてらされた道を過ぎ去るであらう
 
 
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