緑川鷲羽(改名、上杉(長尾)景虎) 上杉奇兵隊日記「草莽崛起」<上杉松下村塾>

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生命保険のテラ銭の高さはギャンブル以上だ 競馬などと比べて胴元の取り分が大きすぎる

2016年11月02日 19時32分34秒 | 日記



























生命保険のテラ銭の高さはギャンブル以上だ 競馬などと比べて胴元の取り分が大きすぎる









「ギャンブルはほどほどに」と言われ、「保険は入っておけば安心」とされがちだが…(写真:Graphs / PIXTA)© 東洋経済オンライン 「ギャンブルはほどほどに」と言われ、「保険は入っておけば安心」とされがちだが…(写真…  
 「賭け金の半分以上を胴元が取っていくギャンブルは世界でも珍しく、はっきり言って『とんでもない』レヴェルの賭けと言える」

 『ツキの法則』(谷岡一郎・PHP新書)という本の、宝くじの「期待値」と「控除率」のページにある一文です。引用したのは、生命保険の見え方が変わってくる記述だと感じるからです。

ギャンブルの控除率を知って以来…

 期待値と控除率という言葉は一般の方にはなじみが薄いかと思いますが、難しい話ではありません。仮に胴元の取り分が賭け金の10%であれば、「賭け金総額-控除率(10%)=期待値(90%)」となります。つまり、控除率の多寡が、賭けにおカネを投じる人たちの取り分に直接影響する仕組みです。

 同書には「日本で許されている公営競争(競馬、競輪、競艇など)もその期待値はひどいものである。国民には賭け事を禁止しておきながら、自ら胴元になって独占し25%もの控除を取っていく神経はヤクザまがいと言える」という記述もあります。

 谷岡一郎氏の感想ですから、人それぞれの受けとめ方があるでしょう。しかし、筆者はギャンブルの控除率を知って以来、「生命保険における保険会社の取り分は正当化できるだろうか?」という問いかけから逃げられなくなりました。

 大半の保険商品で、保険会社の取り分は開示されていません。ただ、ライフネット生命は例外的な存在です。同社のプレスリリースに掲載されていた主力商品の保険料の内訳を公表した資料をもとに、保険会社の取り分を計算することができます。

 向こう10年間、万が一の場合に1000万円が支払われる保険の例では、保険会社の取り分である付加保険料率は17~38%に及びます。
 
 20歳の場合には月に1027円を支払う保険料のうち394円が保険会社の取り分、50歳の場合には月に5393円支払う保険料のうち919円が保険会社の取り分になります。つまり、相対的に付加保険料の比率が低くなる50歳であっても、”定期保険専用ATM機”に5000円入金すると900円くらいの手数料がかかるようなものなのです。

 しかし、ここで注意が必要なのは、これは保険料が業界最低水準といわれている商品の例なのです。同社の純保険料をもとに、複数の大手生保で同じ「定期保険」に加入する場合の保険料を確認すると、計算過程は省略しますが、付加保険料率は70%前後にも達することがわかります。

 「大手の定期保険専用ATM機に1万円入金すると約7000円の手数料が引かれる」イメージです。公営ギャンブルにおける25%の控除率がヤクザまがいであるとしたら、30~70%にもおよぶ付加保険料率は、どのように受け止めたらいいのでしょうか。

 保険数理の専門家によると、市場で人気がある「医療保険」でも、保険料に占める保険会社の運営費の割合は30%程度と認識して良いそうです。やはり競馬にも劣る仕組みではないか、と感じてしまいます。

ギャンブルと保険を並列的に語ることなど

 このような私見をさまざまな媒体で発信していると、保険業界関係者から反論されることもあります。

 たとえば、大手生保の場合、見込みよりも保険金支払いが少なかった場合などに配当金を還元する仕組みもあるため「配当を無視した暴論」と言われたりします。

 たしかに、大手生保は配当金を支払うこともあります。しかし、特定の企業や団体の社員などが加入できる「団体保険」で、保険料の30~50%程度の配当金を支払っている例を見ることはあっても、個人向けの一般商品で数十パーセントもの配当が支払われた話を見聞きしたことはありません。

 保険料の評価を一変させるような事実があれば、もっと宣伝されるのではないでしょうか。実際、大手生保が契約を引き受けている「団体保険」のパンフレットに、配当金の支払い実績が目立つように表記されていることは珍しくないのです。

 また、ギャンブルと保険を並列的に語ることを疑問視する意見もいただきます。一獲千金をもくろむ賭け事と、家族への愛情や切実な思いが込められた契約を比べるなど不謹慎だというのです。

 ギャンブルと保険では、そこに絡む思いがまったく異なることは、私も理解しているつもりです。10数年に及ぶ営業マン時代に、死亡保険金、がんや急性心筋梗塞の給付金、病気やケガの入院給付金などの支払い手続きにかかわったことは数え切れません。お客様に涙を流して感謝されたこともありますし、近年も保険相談にいらした方々の肉声に接する機会は日常的にあります。

 そして、切実な思いなどを知るほど考えてしまうのです。ギャンブルも保険も

 ①ある確率で発生する事態に応じて利用者におカネが払い戻しされる仕組みである

 ②その仕組みを運営する組織が差し引く運営費の分、(運営側が料金設定の間違いでもしないかぎり)利用者全体の収支はマイナスになる

 点は同じです。すると「ギャンブルはほどほどに」と言われ、「保険は入っておけば安心」とされがちなことが、わからなくなるのです。

ギャンブル以上におカネを失いやすい仕組みとも…

 ギャンブルにおカネを使う際、節度が求められるのは、控除率の数字などを知らない人たちにも「おカネを失いやすい仕組み」である、という認識が浸透しているからでしょう。

 ところが、先の試算などから、保険はギャンブル以上におカネを失いやすい仕組みと見ることも出来るのです。

 「老後に給付を受ける機会が増える点がまったく違う。保険は高齢者を守ることが出来る」と言う人もいます。しかし、老後に手厚い保障を確保するには、保険料負担も増えます。

 「勝率が高くなるからと言って、控除率が高いギャンブルに使うおカネの額を増やすのは賢明か? トータルで参加者が勝利することが明らかであれば、胴元は営業をやめるはずだ」と考えなくていいのでしょうか。

 ほかにも「保険に入っていて本当に救われた。保険には損得勘定では測れない価値がある」「保険に守られているという安心感は代えがたいものがある」といった反論なども、全面的に否定するつもりはありません。

 それでも「家族のために」「いざという時におカネの心配をしなくて済むように」「周囲に迷惑を掛けたくないから」といったさまざまな思いに注目することで、見えにくくなっていることもあるのではないでしょうか。

 私は、保険に加入している人・加入を検討している人には「保険会社の取り分」について意識的になってほしいと思います。ギャンブルにおカネを使う人より「おカネを大事にしたい」という気持ちが強いだろうと想像するからです。

 ちなみに、保険会社で働く保険に精通している人たちが愛用している保険は、先に触れた「団体保険」です。それは、私が知るかぎり、もっとも控除率が少ない保険です。営業担当者による訪問販売や保険ショップでの展開をしていないため、コストが抑えられているのです。あえて損得という言葉を使うと、加入者にとっての損がきわめて少ない保険です。

 保険に関する知見が豊富な人たちでも、家族を思う気持ちなどはお客様と変わらないはずです。保険加入がもたらす安心感についても十分理解しているに違いありません。ただ、自身のおカネが絡むことなので、冷徹な判断がなされているのでしょう。何度でもお伝えしたい事実です。
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