2005年、難民キャンプ、ジェニンに進行してきたイスラエル人によって、パレスチナの12歳の少年、アマハドがいきなり射殺された。おもちゃの銃で遊んでいたのを、誤射したという証言がある。頭を撃たれほとんど即死の状態だったが、脳死の状態で2日間生命を保った。医師は立ちすくむ父親、イスマイルにゆっくりと諭した。「あなたは大切な子どもを失ったけれど、他の子どもを救うことができる」と、臓器移植の提案をした。父親は「心臓だけは譲れない。しかし他の臓器であれば、他の子どもの役に立ててほしい」。その後心臓も臓器移植の承諾をした。臓器は6人の子どもの命を救った。その後、その臓器は敵国であるイスラエル人に移植されたことがわかり、メディアを騒がした。
イスマイルは、3人の身元がわかったため、息子の臓器によって命を吹き返した子どもたちに会いに行く。それは自分の子どもに会いに行く旅でもあった。たとえ敵国の子どもであっても…2人の子どもは、快く彼を迎え入れ、彼の経営する難民キャンプスクールに寄付などもしてくれる。彼らはイスマイルと同じくアラブ人である。しかし、もうひとりの宗教を異にする両親は、彼をどうしても快く受け入れることができない。
このあたりの事情はひじょうに複雑で、宗教、経済、そして紀元前にさかのぼる歴史が絡んでおり、わかりにくい部分です。
しかし唯一言えるのは、その歴史が人々の心に、私たちの想像以上に深く傷を残していることです。この小さい地域にたくさんの塀が張り巡らされ、イスラエル人とパレスチナ人を複雑に分断し、自由に行き来することもできず、そして毎日のように殺戮が行われています。子どもたちは両親や親族を亡くしたりすることで、小さいころから復讐することを覚えます。
この映画は、2008年、ドイツ・イスラエルの共同制作で、2010年のドイツ映像祭でベストドキュメンタリー賞を受賞しています。国連難民映画祭で2011年10月に各地で上映されたようです。ただし、私が見たのは、NHK/BSでのドキュメンタリー再放送なので、全編ではありません。今まで何回かこの地区についてのドキュメンタリーをブログに書きました。多くの人々の努力が、いくつも泡と消えて行く。そして歴史は繰り返される。そんな無力感を感じます。
※世界のドキュメンタリー http://www.nhk-g.co.jp/program/news_documentary/2011/027/
※UNHCR Japan(国際難民高等弁務官事務所) http://www.unhcr.or.jp/html/index.html
イスマイルは、3人の身元がわかったため、息子の臓器によって命を吹き返した子どもたちに会いに行く。それは自分の子どもに会いに行く旅でもあった。たとえ敵国の子どもであっても…2人の子どもは、快く彼を迎え入れ、彼の経営する難民キャンプスクールに寄付などもしてくれる。彼らはイスマイルと同じくアラブ人である。しかし、もうひとりの宗教を異にする両親は、彼をどうしても快く受け入れることができない。
このあたりの事情はひじょうに複雑で、宗教、経済、そして紀元前にさかのぼる歴史が絡んでおり、わかりにくい部分です。
しかし唯一言えるのは、その歴史が人々の心に、私たちの想像以上に深く傷を残していることです。この小さい地域にたくさんの塀が張り巡らされ、イスラエル人とパレスチナ人を複雑に分断し、自由に行き来することもできず、そして毎日のように殺戮が行われています。子どもたちは両親や親族を亡くしたりすることで、小さいころから復讐することを覚えます。
この映画は、2008年、ドイツ・イスラエルの共同制作で、2010年のドイツ映像祭でベストドキュメンタリー賞を受賞しています。国連難民映画祭で2011年10月に各地で上映されたようです。ただし、私が見たのは、NHK/BSでのドキュメンタリー再放送なので、全編ではありません。今まで何回かこの地区についてのドキュメンタリーをブログに書きました。多くの人々の努力が、いくつも泡と消えて行く。そして歴史は繰り返される。そんな無力感を感じます。
※世界のドキュメンタリー http://www.nhk-g.co.jp/program/news_documentary/2011/027/
※UNHCR Japan(国際難民高等弁務官事務所) http://www.unhcr.or.jp/html/index.html











