Pianist 池田みどり

ピアニスト池田みどりの四苦八苦をまるごとお見せします。
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三田の家

2012-02-22 | Diary
 絵本作家でもある入江杏さんの講演会で、彼女の読み語りの伴奏をするため、「三田の家」に行ってきました。初めて使うキーボードを背中に背負って、まるで芝刈りにでかけるジイさんのように、異様な様子で電車を乗り継いで行きました。案外軽いんですが、何せ幅を取るので、ちょっと目立つかな?でも何気ない顔して電車に座っちゃうと、運ぶのもたいして苦じゃない。

 三田の家は、慶応通り商店街の飲み屋さんが多い地区に、ぽつんと昭和初期のままの古い家屋です。格子戸をあけると懐かしい玄関と廊下。引き戸はガタピシ大きな音を立てて、お客様を迎えてくれます。この三田の家では料理をふるまってくれますが、それもみんなで作ります。元飲食店経営の経験がある私も、お手伝いさせていただき、洋風なべの最後の味付けをお手伝いしました。「どうも、コクがないねぇ」「どうしようか?」「そうだ、オイスターソース入れましょう」ってな、具合です。試行錯誤の末、なかなかおいしい洋風なべができました。あくまで私はちょっとお手伝いしただけ…何せ、初めてのキーボードの音づくりを確認しなくちゃいけないですから…

 この三田の家は10人のマスターたちが、それぞれに場づくりを担当します。月曜日は手塚千鶴子さん。慶應義塾大学日本語・日本文化教育センター教授で、グローバリゼーション下の多文化間カウンセリング、異文化コミュニケーション、日本文化論を研究されています。特に留学生のカウンセリングに力を入れてらっしゃる。当日も数人の留学生たちが来ていました。

 入江さんの講演は、彼女が体験した「世田谷事件」の被災者としての話を欠かすことができません。彼女は講演をするたびに、自分のあまりに不条理で辛い過去に真正面から向き合うことになります。しかしその中で彼女のグリーフケアは、これほどの事件に遭遇しながらも、暗くは終わらない。むしろ希望を持って未来に立ち向かう力をくれます。そんな彼女の人生への真摯さ、聡明さが私は好きです。

 「スーホの白い馬」そして彼女の作品「ずっとつながってるよ」の伴奏は、どうにかクリアかなぁ…このキーボードには500もの音源が入っていますが、事前に脚本を作っていたので、あまりあわてることもなくできました。でもまだまだ開発の余地がある。じっくりやってきましょう。

 最後はアートセラピストで臨床心理士でもある倉石聡子さんが、ミニ・アートワークの時間。ひとりひとり丸いコースターに絵や文字を書き、それをみんなでシェアしながらその時の気持ちを語りあいました。台所の湯気と人の温かさで、ほっこりしたエンディングになりました。

 ※三田の家 http://mita.inter-c.org/
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キーワード
スーホの白い馬 臨床心理士 世田谷事件 異文化コミュニケーション 慶應義塾大学 ソース入れ
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