MID NIGHT-XXX

~眠れない夜のために~

感性論

2013-01-30 00:00:00 | Weblog


氷室京介の新曲、『NORTH OF EDEN』が、4月にリリースされることが決まった。

これは、昨日にもお伝えしたように、

三池崇史氏監督の映画、「藁の楯 わらのたて」の主題歌にもなるようで、

その脚本を読んだ氷室が、

物欲ではない美学を重んずる主人公の生き方に共感し、

三池氏の依頼により、その映画の為に書き下ろした、そんな作品でもあるとか。


『NORTH OF EDEN』。

この文字を見て、真っ先に、「エデンの東」という映画を思った人は少なくはないだろう。

しかし、エデンの東とは、英語表記で『East Of Eden』だ。

今回の氷室の楽曲は、東ではなく、"北"。

今まで、エデンの東という意味を、特に考えることもなかったけれど、

今回、氷室の楽曲が『NORTH OF EDEN』というタイトルになり、

その語義を探ってみようかということで、

まずは、エデンの東から調べてみることにした。


やはり、色々な説、人それぞれの解釈がある。

映画というのは、その物語を象徴する台詞や、

或いはタイトル等もそうだけれど、

観た人の感性により、様々な解釈が起きる。

もちろん作り手にとっては、その答えは一つかも知れないが、

そこの多彩さが映画の面白いところでもあり、

人間が持つ感性の繊細さを象徴するところでもあるだろう。

しかし今回の新曲は、

映画「藁の楯」の為に書き下ろすにあたり、その脚本を読んで、

"物欲ではなく、他の人には理解できない美学とかを大切にしている人が主人公"

というところに共感したと話しているのだから、

そこにある重要なワード、、、『美学』、

というところに意識を置きながらら紐解けば、

或いは、一つだけの答えに導かれるかも知れないだろう。

そんなわけで、俺なりに、『NORTH OF EDEN』というタイトルの意味を、

「エデンの東」のそれと共に考えてみたい。


エデンとは、人間が神から生まれたことを説き、

すなわち人間の魂とは、神からの授かりものだとされている。

そんな人間の魂の東にあるものとして、

東から、始まりの象徴である太陽が昇るのが地球であるわけだから、

「魂の東を意味するもの=地球」を現す。

そして、人間が地球上で生きるには「肉体」がなければ生きてゆけない。

すなわち、エデンの東とは、、

人間の「肉体」をも表すのではないかという "あるネット上の説"。


太陽が昇る東が、肉体であるなら、

その太陽が沈む西は、肉体が滅びる死を意味するかもしれない。

ならば、北と南は何になるのかと考えれば、

人間が生きる為に必要なもう一つの物、、

しかし肉体とは違う形無き物、

そう、

北は "精神性" を意味し、

東西の対義な関係でそれを現わすならば、

南は破滅への入り口、 "欲望(物欲)" を意味するのではないかという "俺の講釈"。

だとすれば、氷室が脚本を見て共感した、

『美学』という重要なワードの意味するところと、

何故今回の楽曲が『NORTH OF EDEN』であったのかを重ねれば、

その答えを探るヒントになるかもしれないという話だ。

すなわち、『精神性と美学』。



解釈というのは人それぞれ。

何が正解なのか、何が事実なのかは、

作り手本人にしか分からないことだけれど、

時に、自分が信じたいもの、或いはそうありたいもの、

或いは、そう思うことに心地良さを感じる物、、、

そんな美学に溺れてみるというのも悪くはないのではないだろうか。

そう、

氷室の言ったワードと結びたいという "欲望" の為に、

都合のいい解釈を引き合いに出したとしても、

誰も俺の "美学" を、

責めることは出来ないのである。





※今回の解釈は美学というキーワードに重きを置いた場合においての特別な解釈です。エデンの東の意味、或いは、
  『NORTH OF EDEN』を解釈するにあたり、必ずしも一般的であるとは言えないかもしれません。御了承ください。
※当方はエデンの東という映画を観たことがありません。御了承ください。









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