仮面の厚さの差はあれど、
全ての人がそれぞれのマスクを被る、この世界。
そう、
布袋氏夫妻がベネチアで魅せた、
もう一つの仮面の姿。
ベネチアの夜に交わされた約束は、
二人の逃避行に迷いを許さなかったかもしれないだろう。
旅立ちの朝に、ミスター・ホテイは言った。
「世界が俺を見ている」
たどり着く聖地で揚げる祝杯は、
或いはロンドンの雨よりも心地良いのだろうか。
マスクの裏に隠されたプライドに、高貴な未来を映しながら、
ミスター・ホテイは、、、いや、
エンペラー・ホテイはこう誓ったのだ。
「世界を俺の物にする」
そう、
我々愚民はただ、平伏すことしか出来ない。
http://irorio.jp/nhikaru/20150218/206416/