美味しい料理をいただく時に、
好物のものから食べますか?
それともそれは、後に取っておきますか?
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順序とは、人の感性を揺さぶる。
それは、
アルバムの曲順然り、ライブの曲順しかり。
例えば、こういうこと。
9月8日に発売した氷室京介のニュー・アルバム『"B"ORDERLESS』の3曲目に、
「Rock'n'Roll Suicide」が入っているが、
何故それが1曲目ではなかったのかという疑問だ。
別にそれは、ライブの1曲目がそうだったからということではなく、
ライブ以前から俺はそれを強く思っていた。
個人的な感想というか、勝手なイメージなのだが、
オープニング曲の「My Name is “TABOO”」のイントロを聴くと、
どうしても、往年の名ロック、
「BORN TO BE WILD」を思い出してしまう。
あのイントロのまま、
「Get your motor runnin' Head out on the highway♪」
と歌っても、まったくの違和感を感じないのではないだろうか。
また、歌詞にしても、TAKURO氏は「言うんだ?」と書いているが、
実際に歌っている氷室は「言うんだい?」と聴こえる。
何かこの辺の歌い方も、氷室っぽいと言えばそれまでだが、
その、古き良きアメリカンロックのイメージを増幅させている。
更には、音の雰囲気、、
特にギターの音色もそのイメージに対し、より一層の拍車をかけている。
もちろん、これらすべては俺の感性以外の何物でもなく、
そこに一切の論理は存在しないし、また、それは好みの問題でもあるが。
何れにせよ、もし「ロックンロール・スーサイド」が一発目であったのなら、
俺の中でこのアルバムの評価はもっと上がったかも知れない。
曲の順序さえ違えば、間違いなく「IN THE MOOD」を超えていたかも知れない、、、
と、言っても、このアルバムを何度も聴けば、
その「呪縛」から解かれるのは、もう、既にお分かりだろう。
Bマイナー系の音を多数使ったアルバム『"B"ORDERLESS』は、
そもそもが、『IN THE MOOD』とは同じ土俵に立っていないのである。
つまりは、『IN THE MOOD』だけでも駄目、
かといって『"B"ORDERLESS』だけでも駄目ということ。
この2枚が存在しなければ、
俺たちは欲求を満たされなくなってしまったのだということ。
それは紛れもなく、
『"B"ORDERLESS』がもたらした影響力以外の何物でもないということだろう。
そう、
またしても俺達は、
氷室京介の音の世界に、
支配されたのである。
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