MID NIGHT-XXX

~眠れない夜のために~

ORDER

2010-09-15 00:00:00 | Weblog



美味しい料理をいただく時に、

好物のものから食べますか?

それともそれは、後に取っておきますか?




順序とは、人の感性を揺さぶる。

それは、

アルバムの曲順然り、ライブの曲順しかり。


例えば、こういうこと。

9月8日に発売した氷室京介のニュー・アルバム『"B"ORDERLESS』の3曲目に、

「Rock'n'Roll Suicide」が入っているが、

何故それが1曲目ではなかったのかという疑問だ。

別にそれは、ライブの1曲目がそうだったからということではなく、

ライブ以前から俺はそれを強く思っていた。

個人的な感想というか、勝手なイメージなのだが、

オープニング曲の「My Name is “TABOO”」のイントロを聴くと、

どうしても、往年の名ロック、

「BORN TO BE WILD」を思い出してしまう。

あのイントロのまま、

「Get your motor runnin' Head out on the highway♪」

と歌っても、まったくの違和感を感じないのではないだろうか。

また、歌詞にしても、TAKURO氏は「言うんだ?」と書いているが、

実際に歌っている氷室は「言うんだい?」と聴こえる。

何かこの辺の歌い方も、氷室っぽいと言えばそれまでだが、

その、古き良きアメリカンロックのイメージを増幅させている。

更には、音の雰囲気、、

特にギターの音色もそのイメージに対し、より一層の拍車をかけている。

もちろん、これらすべては俺の感性以外の何物でもなく、

そこに一切の論理は存在しないし、また、それは好みの問題でもあるが。

何れにせよ、もし「ロックンロール・スーサイド」が一発目であったのなら、

俺の中でこのアルバムの評価はもっと上がったかも知れない。

曲の順序さえ違えば、間違いなく「IN THE MOOD」を超えていたかも知れない、、、

と、言っても、このアルバムを何度も聴けば、

その「呪縛」から解かれるのは、もう、既にお分かりだろう。

Bマイナー系の音を多数使ったアルバム『"B"ORDERLESS』は、

そもそもが、『IN THE MOOD』とは同じ土俵に立っていないのである。

つまりは、『IN THE MOOD』だけでも駄目、

かといって『"B"ORDERLESS』だけでも駄目ということ。

この2枚が存在しなければ、

俺たちは欲求を満たされなくなってしまったのだということ。

それは紛れもなく、

『"B"ORDERLESS』がもたらした影響力以外の何物でもないということだろう。



そう、


またしても俺達は、


氷室京介の音の世界に、



支配されたのである。











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