ネット上で、その評価が真っ二つに分かれている、
4月26日から公開中の、映画『藁の楯 わらのたて』。
■映画 『藁の楯 わらのたて』 公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/waranotate/index.html
思うに、他人を容易く信じてしまう人は、
この映画にリアリティーを感じることが出来ず、
その世界観に引き込まれぬまま終えることだろう。
一方で、人間の邪悪な部分を知る、
簡単には心をゆるさないないなんていう人ならば、
嫌という程、人間の本質というものを再確認させられ、
その世界観に引きずり込まれて、
なんともやりきれない気持ちで映画館を後にしたのではないだろうか。
エンディングで流れた、氷室京介の曲、
『NORTH OF EDEN』を聴かなければ救われなかったという人も、
決して少なくはなかっただろう。
もしかしたら、この作品で感じた人間の本質に対しての圧迫感とは、
他人に対してはもちろん、
他人が評価する自分にも、
そう感じたというのもあるかも知れない。
この映画が終始支配した、
己の中に潜む、疑心暗鬼という迷いの感情。
誰が敵なのかという疑いの心は時に、
他人にしてみれば、自分もその対象であるのだという、
矛盾無きループする支配でもある。
それでも自分の心だけは晴れやかでありたいと貫き通す美学。
たとえ疑心暗鬼という暗闇に支配されたとしても、
その美学さえ貫けば救われるのだということを教えてくれた、
映画『藁の楯 わらのたて』と、そして、
エンディング曲『NORTH OF EDEN』だったのではないだろうか。
そう、
映画『藁の楯 わらのたて』は、
己がどういう類いの人間なのかを知ることが出来る、
絶好のマテリアルとなるのだ。
4月26日公開!! 映画『藁の楯』主題歌KYOSUKE HIMURO NEW SINGLE
『NORTH OF EDEN』
