色々なライター氏の方が、
様々なアプローチでBOØWYに触れている雑誌、
『MUSIC MAGAZINE 3月号』。(2月20日発売)
そんな中で、アルバム『BEAT EMOTION』に関して綴られたレビューは秀逸していた。
"木島" という苗字しかクレジットされていないのは何故なのか分からないけれど、
先日触れた、"輩氏" よりも、全然上のレベルを行っている文章であったと言えるだろう。
"全員野球" や "※記念碑的作品" 等の例えも上手いとは思うが、
※BOØWYを語る上で、そのジャケット・アートも手伝い、代表となる作品ではあるが、
決してボウイ・マニアの連中が好むアルバムなのかと言われれば、そういうわけでもないという、
まさに、記念碑の意味する、絶対的な存在感はあるけれど、それ自体が最も重要なのかと言われれば、
ちょっと違うかもという、そんな皮肉交じりの絶妙な例えであると言える。(俺個人の解釈です)
それ以上に、文章最後の方、、
"渋谷系以降のBOØWYの立ち位置" に関しての話は、
その時代を知っている人ならば、妙に納得した話でもあるし、
それ以降の内容に関しても、
そんな立ち位置が一回転して云々というところは、
"なるほど"、と唸らせる部分でもあった。
渋谷系以降の話は、例えば、別な人が語っている(輪島祐介氏)、
「ニュー・ウェーブとヤンキーの不思議な関係」の話にも繋がっているわけで、
つまり、ボウイ・ブームという一つのカルチャーが作り上げたそれを支えていたのは、
当時のヤンキーでもあり、
そしてヤンキーのファッション文化に触れるならば、
それ以降の渋谷系を支えていたファッションとは、
またっく別の形を成していたという、
そんな「文化の相違」も、
渋谷系以降のBOØWYの立ち位置を考える上で、
絶対に欠かせないキーワードになっていたとも言えるだろう。
なかなか、面白いアプローチで、
客観性と主観のバランスを取りながら書いた木島氏の記事。
決して媚びる事もなく、それでいて私怨も感じることもない、
独自の視点から時代を読んだ、優れた文章だったと言えただろう。
もし、次回にBOØWY特集があるとするのなら、
是非、木島氏をメインに置いて、それを組んでもらいたい。
そう、
輩氏の書く文章に付き合う程、
こちらも暇じゃないという御話だ。
以上■
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