※ライブグッズ売り場はドーム内にも設けてあります。(並ばなくても買えます)
ただしトートバッグに関してはかなり早い段階で売り切れ。
もしかしたらドーム内でのトートバッグ販売は始めから無い可能性もあり。(未確認)
チャリティーライブで見た氷室の説得力。
そこにあったのは氷室の「情」だった。
とは言っても、別に信仰宗教の集会に来てるわけじゃないんだから、
歯の浮く偽善的単語を並べたかのような、
そんな絵に描いた優しさを感じたわけではない。
メンバー紹介で、
ベースの西山氏がコケて、
それを見た氷室が言った、
「ビートチャイルドのハイウェイ(に乗る前に)のコピーみたいだな(笑)」
という一言。
即座に出たその言葉に、、
その具体的な内容に、
何か熱い想いを感じた人も多かったのではないだろうか。
そう、
普段ボウイのことなんて考えたことが無いと言っていた氷室なのに、
思い出という場所には、きちんとその記憶があったんだなということに対してだ。
そんな人情味溢れる氷室京介が仕切ったチャリティーライブなのだから、
そこに説得力を感じるのは当たり前の話だろう。
東日本大震災復興支援に協力できて、本当に良かったと思う。
今回のライブは、
ライブのクヲリティー云々を語る話ではないだろう。
たとえ「Welcome To The Twilight」での本田氏のアウトロのギターが、
どこまでも高い場所へと上りつめたとしてもだ。
たとえ「B・E・L・I・E・V・E」でいきなり魅せた、
氷室の寸分とも狂わぬ圧倒的なボーカルが、
次の節、「ぬくもりにも」という箇所で、
声の裏返りを予見したのか、そのエラーを寸止めで回避するという、
プロフェッショナルのテクニックを魅せられたとしてもだ。
残念ながら、俺の目当ての曲は1曲も聴けずに終わってはしまったが、、しかし、
収穫が皆無だったというわけでもない。
終始、そのお目当てを待つ半面、
もう一つのお目当てを待っていたということが、
俺の中での氷室ソロとBOφWYの立ち位置を改めて再確認出来た証しだった。
とても有意義な時間だった。
その想いを確信するかのように、
「DOWN TOWN SHUFFLE」のイントロが流れた時、
そのイントロの前半で「SEX & CLASH & ROCK'N'ROLL」を期待し、
後半では「ROXY」が頭を過った。
一瞬にして俺の脳内では、ドームの会場に響くであろう、
それらの曲の氷室のボーカルが支配し、
独りでに勝手に鳥肌を立てているという始末だった。
最後の「NO N.Y」も然り。
そう、その曲の前で語ったMCのこと。
これに関しては結構な人がそう思ったことだろう。
氷室を知ってる多くの人が、
次に流れる曲は「いよいよ」氷室京介ソロの曲だと、
それぞれの胸の中で歓喜の奇声を上げたことだろう。
多くの人があの時のあの瞬間に「IF YOU WANT」を期待したのではないだろうか。
結局のところ俺は、
BOφWY曲のライブに来たというのに、
最後の最後までそれを意識し、その思いに支配され、
そしてBOφWYの曲に退屈を感じていたのだ。
「氷室ソロの曲を聴きたくて聴きたくて仕方がなかった。」
これが今回のライブで感じた俺の本音だ。
そして改めて思う。
もし震災前に予定されていた、
「THE GIG "BORDERLESS" ~BOφWY to HIMURO~」
というライブが幻で終わらなければ、
一体どんな感動が待ち受けていたのだろうかと。
きっと、以前に感じた、
放射能の雨が落ちる午後に聴いたアルバム『"B"ORDERLESS』へのほくそ笑みが、
何十倍もの確信に変わり、
感じたことのない感奮が待っていたのだろうと。