MID NIGHT-XXX

~眠れない夜のために~

JAPANESE

2009-06-05 00:00:00 | Weblog


日本を贔屓にしているマイ・ケミカル・ロマンスのジェラルド氏。

そんなジェラルド氏は、

今回、氷室とコラボレーションしたシングル、

『Safe and Sound』の曲を日本語の歌詞で歌いたかったそう。

俺の印象だと、その意気込みはかなりのようにも感じた。

しかし、その思いは叶わなかった。

それは、ジェラルド氏が日本語で歌うのはもったいないと氷室が思ったからだそう。

何故ならば、ジェラルド氏がそれを日本語で歌った時に、

変な形、妙な印象で、

俺達日本人に伝わってしまうのではないだろうかと考えたからだそうだ。

「外国人が日本語で歌う滑稽さ」

氷室は、それを警戒したらしい。

確かに氷室の言う通りだろう。

まったくの同意見だ。


どんなに名のあるアーチストでも、

外国人が日本語で歌った場合、

「何かが違う」

単純に、そう感じてしまうのではないだろうか。

そのミスマッチな様が滑稽だということはもちろんだが、

場合によっては、それを通り越してその歌い手に憐みを覚えたり、

さらに言えば、晒し者とさえも感じてしまうこともあるだろう。

耳に入る形としての日本語という意味でもそうだが、

たとえその曲を完璧な日本語で歌いあげたとしても、

外国人が日本語の歌を歌っているということに関しての違和感・・・

「形」以外でも感じる「印象」としての違和感・・・

それは拭えない。

別に日本語が英語よりも格下だとかそういうことを言うつもりではないが、

何かそこに強烈な違和感を感じる。


ジェラルド氏が本来の実力を発揮できないのでは ということを気にかけた氷室。

つまり、その歌を魅せるにあたって、まったく必要としない「雑音を排除した」氷室。

ジェラルド氏が変に誤解されぬように氷室が導いたその判断。

その人を、完璧な形で俺達に紹介してくれたジェラルド氏の友人、氷室。


そこにあったのは、

「気遣いの人、氷室京介」だった。

そして、その気遣いは間違いではなかった、

ということを思わせてくれた『Safe and Sound』だったのではないだろうか。









    





 
  

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