雨の夜と下弦の月

毎日を静かに、穏やかに生きていきたいと思う日々。
そのわりにはジタバタと暮らすワタクシの毎日を綴っております。

近況報告その17。

2011-03-30 20:58:30 | …and so on
外は暖かくなっているというのに、夜な夜な腰にカイロを貼り付けて、本格的に夜なべ仕事を始めました。

平日は、自宅のPCを開ける根性もなく寝てしまうことが多いと思います。計画停電の影響で電車が激混みなので、朝は6:35に自宅を出ています。…ということで、最近の起床時間は5:30なのでした。これから先は、帰宅するのは早くても21:00ぐらいだと思われます。とりあえず、睡眠時間は7時間確保しないと翌日使い物にならないので、ブログの更新ができていない時は仕事しているか寝ていると思し召し下さいますよう。

被災地の方々も、ワタクシたちも、今、できることを一生懸命にやっていくしかないわけですよね。

近況報告その16。

2011-03-28 21:17:21 | …and so on
外は次第に暖かくなってきた東京近郊ですが、ワタクシの事務所の寒さはちょっと異常なのではないかと思います。仕事をするのにヒートテックのマフラーを外せないし、いつもならお昼寝タイムの昼休みに寒くて寝ていられないことが判明。昼休みはものの見事に消灯しているので、仕事しようにも手元が暗くて何も見えません。いくら何でもやり過ぎなのでは?と思うのですが、どこからも不平不満の声が上がってこない。みんな文句も言わずに偉いよなぁと感心してしまう昨今です。通勤時間帯は相変わらずの満員電車なので、自宅からカイロを貼り付けてこようものなら汗が噴き出すに相違なく、明日からは職場にカイロを持参して始業前に貼り付けようと思います。

少しずつ夜なべ仕事に体を慣らしているところなのですが、大方の人々が帰った後の事務所というのもしんしんと冷える感じがします。みんながいなくなってからのほうが静かで作業効率はいいはずなのですが、どうにもこうにも寒すぎて早く自宅に帰りたいと思ってしまいます。東京でこれなのだから、被災地である東北や茨城の方々のご苦労は如何ばかりかと思います。それに比べれば自分たちの寒さなどまだまだ甘いのかもしれませんが、今回ほど電気のありがたさが身に沁みたことはありません。九州の人間ゆえ、台風通過による停電はご幼少の頃に何度も経験していますが、被害が出ても2,3日もあれば大抵は復旧したものです。

通勤に使っている都営地下鉄の駅も、朝夕とも必要最低限のところ以外は照明を消しています。駅構内はエスカレーターも動いていますが、改札の外のエスカレーターはほとんど停止しています。大深度地下鉄である大江戸線の場合は、ほとんどの駅で地下4階ぐらいにホームがあり、少なくとも3階分ぐらいは階段を使うようになりました。今までヘラヘラとエスカレーターを利用していたので、最初はきついなぁと思いましたが、日頃の運動不足を解消するためにはいい機会になっているかもしれません。考えてみれば、昔はエスカレーターなどそんなにあったわけではないのです。少しずつ無駄なものをそぎ落とせということかもしれないと思いつつ、階段を上り下りしています。

近況報告その15。

2011-03-27 14:49:11 | …and so on
東京は、今日も気温の低い状態が続いています。何で今年に限っていつまでも冬のような恰好をしているのだろう…とは思いますが、これも一種の自然界からの警告なのかもしれません。さっき買い物に出たら、スーパーに入荷したばかりと思われる500mlのペットボトル入りミネラルウォーターが陳列棚に並べられているところでした。買おうかなとも思ったのですが、かごには爽健美茶を2本(お茶・スポーツドリンクもお一人様2本までという制限ができました)入れていたし、本当に必要な方の分を買うのも躊躇われたので、そのまま前を素通りしてきました。各メーカーともフル稼働で生産しているということなので、一時のパニック状態が収まれば欠品も無くなるだろうと思います。

ただ、ワタクシも群集の一人ではあるので、物がある時に買っておきたいという衝動を抑えるには結構根性が要ります。一瞬手を出しそうになるのを何とか抑えつけていますが、それはおのれが一人暮らしの身の上で、いざという時には実家に送ってくれるように頼むこともできるという環境があるからの話です。もっとも、田舎でもこちらに送りたいという心理はどのご家庭でも同じらしく、ミネラルウォーターは品薄になっているようですが。いざという時に、瞬発力が出にくいご高齢の方々やお子さんのいるご家庭では買いだめをしておきたいと思われる気持ちは、今回の騒動を通してとてもよく理解できるようになりました。

今回の災害は、まだまだこれから何を引き起こすのか見当がつかないところで、日本国中が動揺しているのだと思います。数日前に、実家の管轄である九州電力が夏に計画停電を実施するかもしれないという報道を見て驚いたのですが、今、定期点検で稼働を停止している原発を再稼働するのに住民の理解が得られないというのが理由だそうです。日本国中でそれをやり始めたら、どこもかしこも計画停電だらけになってしまいます。被災地の方々のケアと同じぐらい重要な原発の問題。報道を見ていると、政府と東電が責任を押し付けあっているようにも見えてきます。責任の所在はあとで大喧嘩してもいいから、とにかく今は、何とか事故を収束させることに全精力を集中していただきたいものです。

近況報告その14。

2011-03-26 15:20:16 | …and so on
今日の東京は、冬晴れという形容が似つかわしいようなお天気になりました。お天気自体はとてもいいのですが、気温が全く上がっていない気がします。もうすぐ3月も終わるというのに、この気温の低さはどういうことなんだろうと思います。今年に限って、いつまでも春らしい陽気になっていきません。最低気温に限って言えば、東京近郊でも0℃前後の日々が続いております。せめて、被災地の周囲だけでも暖かくなって欲しいと願っているのですが、東京より北の地域なので、まだまだ寒い日々が続いていることと思います。

道路が徐々に整備されてきたので、最低限の食べ物や毛布や生活必需品は被災地に届き始めているようです。阪神・淡路大震災の教訓としては、ともかく最初の3日間を何とかすれば救援物資が届くと思っていたのですが、今回のように未曾有の災害が起きた時には10日以上自分たちで何とかしなくてはいけないのだろうと思うようになりました。それに加えて原発の事故です。今までは、わりと単純に原発は地震が起きても大丈夫なところに作られていると思っていましたが、どうやら、そうでもなさそうだな…と。もちろん、ある程度の災害は想定して作られていたはずで、今回の地震が、当初の想定をはるかに上回っていたということではありますが。

今日も昼過ぎにスーパーに行ってみたのですが、当然のようにミネラルウォーターはなく、昨日まではそれほど欠品していると思わなかったお茶類のペットボトルも陳列棚から消え始めていました。ワタクシのように一人暮らしの人間は、ある程度放射線物質が身体に入っても仕方ないですが、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、そういう悠長なことも言っていられないのだと思います。甲状腺がんの発症率は年齢が低いほど高いなどという報道があると、家族で手分けしてスーパーを回られているご家庭も多いのでしょう。とにかく、先が見えないのは誰にとっても辛いこと。再び、皆が平穏な暮らしに戻れる日が来るように心から願っています。

近況報告その13。

2011-03-25 21:29:33 | …and so on
仕事をしているとへこむような出来事もいろいろあります。ブチ切れたくなることもありますが、今はそんなことをしていても仕方がないというか、そもそも大人げないと思うので、何とか踏み止まるようにしなくては…などと思ったりもします。自分がブチ切れたくなるようなことなど、被災地の方々や原発災害を食い止めようとしてくださっている方々、そのご家族のつらい気持ちに比べれば大したことではありません。ヨレヨレになって帰宅する道すがら、コンビニに寄ってもミネラルウォーターが全くない状況が続いていますが、それでも、蛇口をひねると水道から水が出るだけでもありがたいことです。

東京では星が見えないと文句ばかり言っていますが、この前、TV局のインタビューに答えていらした被災地の方が、電気もないところで生活すると星も怖くなるとおっしゃっていました。そういう究極の状況をTVで見ている自分は何様なのだろうと考えたりもします。もっと謙虚に、人に対する思いやりの心を持たないと、いつか天に向かって吐いたつばが自分に返ってくることになるのかもしれません。23区内だけ計画停電から外れている(あるいは23区内で自分の区だけ計画停電の対象になる)のは不公平だという声を聞くと、本当に申し訳ない気持ちになったりもします。

震災から2週間経ちましたが、事態が収束に向かうどころかだんだん悪化しているような気もします。とにかく、日本国民が心と力を合わせて、この大災害を乗り越えなければならないのだと思います。先の見えない避難所生活が続いていらっしゃる方々のご苦労を思えば、皆が少しずつ譲り合って生活することは可能だと思うのです。必ず夜は明けるし、出口のないトンネルはないわけです。それを考えれば、ブチ切れそうな自分を抑えることぐらい何でもないと言い聞かせて、夜なべ仕事から帰ってきたところです。

近況報告その12。

2011-03-24 20:08:09 | …and so on
いつかは必ず起こるだろうと思っていた水道水からの放射能物質が、東京でもついに検出されました。ワタクシの行きつけのスーパーでは震災から1週間後ぐらいには国産のミネラルウォーターが陳列棚から消え始めたのですが、昨日の帰り道にスーパーに寄った時には値段がちょっと高めのミネラルウォーターも大方は消えておりました。それが、今日の帰りに行ったところ、おひとり様1本までという張り紙だけが虚しく揺れている状況になってしまいました。念のためと思い、今朝は通勤途中のコンビニも見たのですが、そこでも張り紙だけが揺れている状況ではありました。

都の会見を見ていると「乳児は摂取しないように」ということではありましたが、乳児によくないものは子供にもよくないと思うだろうし、ひいては大人にだって影響がないわけはないのです。なので、特にお子さんのいるご家庭では必死でミネラルウォーターの買いだめをされたのだろうと思います。気持ちは分かるので、この場合に限っては仕方ないかなぁとも思います。ただ、原発が本当に安全だと確認されるまでは、近郊のあちこちの浄水場でこのような騒ぎが起こり続けるだろうし、そのたびにミネラルウォーターを買いに走っているのではキリがないとも思います。

水や電気はあって当たり前だと思っていた日本人の一人として、この状況は今までの自分の生活態度がいかに不遜だったかを反省する機会にもなっています。今日は、福島原発で作業中の3人の方が放射線に被ばくされたという報道もありました。我が身の危険を承知の上で必死に作業してくださっている方々には、ただただ頭が下がります。だから…というわけではありませんが、せめて自分にできることを一生懸命やっていかなくてはいけないと思う日々です。


近況報告その11。

2011-03-23 20:33:38 | works
昼間はそれほど寒いと感じなかったのですが、東京は帰宅する頃にはかなり冷え込んでいました。桜の開花もかなり遅くなるのかもしれないなどと思いつつ、肩をすぼめて帰ってきました。今日は、4月1日付人事異動の内示が出たのですが、こんなに世の中がバタバタしているにもかかわらず、本社の人事部門は本気で4月1日付の人事異動をやるらしいと分かり、かなりげんなりしてしまいました。ワタクシは昨年異動したばかりなので今回の異動はないのですが、周囲にいた頼れる人々が全部本社にもっていかれることになり、かなり厳しい異動内容だなぁと思いました。

4月のどアタマに決算作業をやらなければならないので、正直に言って、新しく来る人々の面倒を見ている余裕は全くありません。決算作業の各部署の担当者も総とっかえに近くなるので、とりあえずは自分でいろいろなことを把握しておいて作業しなければならないみたいです。「去るも地獄、残るも地獄」というのは人事異動の常ではありますが、今回は特に残るほうも地獄だなぁと思う次第です。それでも仕事ができるだけありがたいと思わないと罰が当たりますね。

今夜は真冬並みに冷え込み、関東でも最低気温が氷点下のところが続出するようです。本当に春が来るのかと心配になりますが、明けない夜がないのと同じで、終わらない冬もないのです。自分自身のことも含めて、必ず春が来て桜が咲くのだと言い聞かせながら、明日辺りからはマジで残業モードに突入します。ブログの更新も滞りがちになるかもしれませんが、その時はチョコラBBローヤル2を毎朝飲んで、寒い執務室で夜なべ仕事をしていると思し召しくださいませ。

近況報告その10。

2011-03-22 19:57:51 | …and so on
先週ぐらいから、うちの事務所では節電対策のために空調を使わないという措置を取り始めました。先週の金曜日も今日も真冬のような寒さでしたが、暖房は一切ありません。技術屋さんが作業用の防寒着を着ていたり、ワタクシのような事務屋は3月も終わろうとしているのに、腰や靴の中にカイロを貼り付けて寒さをしのいでいます。「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、今年に限ってはまだ真冬並みの気温の日が続いています。うちの事務所の空調設備はすでに20年選手なので、省エネという概念が全く抜け落ちています。電力もかなり消費するので、いっそのこと全部切るということになったようです。

照明にしても昼休みには全部消灯しており、今日は別室で会議していたので、昼休みに執務室に戻っても電話連絡のメモが読めなかったりします。今日の場合はお天気が良くなかったのでなおさらそう感じるのですが、空調を切って照明を消した執務室の寒々しさは格別です。それでも、雨露がしのげて仕事ができるだけでもありがたいと思わなければ罰が当たりますね。それにしても、せめてお天気なりとも春らしくなってくれないかと思ったりもします。昨年の今頃には桜も咲き始めていたと思うのですが、今年は桜の開花予想などという悠長なニュースを流している場合でもないのでしょう。

西の地域から、徐々に被災地に向けての支援物資が動き始めたとのこと。被災地の皆さまにはもう少しだけ辛抱していただいて、日本国中が何とか助け合って生きていければいいなぁと思います。寒さは厳しいですが、春は絶対に来ます。東京にいるワタクシたちでさえ冬が終わらないような気がしてしまう昨今ではあるけれど、春は来るし、明けない夜もありませんよね。自然は時として牙も剥きますが、温かい空気も運んできてくれるものだと思います。

近況報告その9。

2011-03-21 14:16:30 | …and so on
東京は昨夜から雨が降り出しました。被災地にも雨や雪が降っているのかと思うと、やりきれない思いがします。自然の力に抗うことはできませんが、せめて、被災地だけでいいからお天気がよくなればいいなぁと思います。そんな中、地震から10日ぶりに80歳のご高齢の方と16歳のお孫さんが、がれきの中から救出されたというニュースが飛び込んできました。そのニュースを聞いたときに、本当に、奇跡というのは起こるものなのかもしれないと思いました。お孫さんは、救出してくれた警察官の呼びかけに「将来は警察官になりたい」と答えたそうです。

今、必死でがれきの中からの奇跡を信じて救出活動を行っている方々、放射線の被ばくは承知の上で原発災害を食い止めようと作業をしている方々に、心から感謝と敬意の念を表したいと思います。HEROは今も戦ってくださっています。ワタクシたちも、できることを一生懸命やっていかなければならないと思います。その必死の思いが奇跡を起こすのだと信じたいと思うのです。

近況報告その8。

2011-03-20 13:56:09 | …and so on
地震発生から10日近く経ち、民放も普通の番組を放映するようになってきました。ワタクシはこの間、ずっとNHKしか見ていなかったので気がつかなかったのですが、民放では各企業がCMを自粛しており、番組と番組の隙間を埋めるのにAC(旧公共広告機構)のスポットCMを流し続けているようです。ワタクシの記憶に間違いがなければ、昭和天皇が崩御された時にもこういう措置が取られましたよね。ところが、この「AC」という最後のジングルがあまりにも耳につきすぎてしまい、鬱っぽくなっている方も多いのだそうです。

何というか、あまりにも惨劇が大きすぎたために、日本国中が急性ストレス障害みたいになっているのかもしれないなぁと思います。一昨日、本社に常駐しているカウンセラーの方からのニュースレターが社内職員全員に一斉送信されてきました。その中で印象的だった言葉があります。

「あなたが異常なのではなく、この事態が異常なのだ」という言葉です。

被災地の方々ばかりではなく、あの惨劇を目の当たりにしておのれの無力感に苛まれている方々も多いのかもしれません。今は、とにかく目の前にある自分にできることを一生懸命にやっていくしかないのだと思います。募金だったり、首都圏の人間であれば節電だったり。あるいは、自分が為すべき仕事かもしれません。そして、被災地の方々や原発事故を最小限に食い止めようと命がけで働いてくださっている方々の無事を祈ること。ワタクシたちの祈りは、きっと現地にも届くと信じています。