『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[「保守派がバカ」なのではなく「バカな保守派」について(松山千春の少子化対策と、中東の民主化)]

2011-02-17 20:21:06 | 保守の一考
☆ニ,三日前に、いつもの壊れかけのレイディオを聞いていたら、鈴木宗男と仲の良い(^^;)松山千春が少子化対策について語っていた。

 曰く、「女性の社会進出を抑制すれば良い」・・・。

 バカな反フェミ保守が喜びそうな意見であり、私も「それはそうだろうけど・・・」と思った。

 しかし、この時の松山千春は、いつもの偉そうな口調でちゃんと付け加えていた。

「まあ、そんなことを主張して、仮に議員に立候補しても、受からないだろうけどね。女性にも、社会で活躍する権利はあるしさぁ」

 尤もである。

 生物学的には、種の繁栄は大事であるが、人間は文化・文明社会・哲学・思想を持つ生物であるが故に、個々の人間の自由意志は絶対に尊重されるべきだ。

 もちろん、その「自由意志」には、他者に危害を加えるような要素は除外される(簡単に言うと、他者を殺害したり、レイプしたりする「自由」などは認められない)。

 常識的な範疇内での個人の自由意志の尊重・・・、それで、共同体(国)の衰退が始まろうとも、私は「必然」と考えざるを得ない。

 人間の半分に過度な理不尽を強いての繁栄などは間違いである。

   ◇

 私は、国と言うものには、段階があると考える。

 それは、スフィンクスの謎掛けの答えと同じで、人間の成長の段階と似ていよう。

 今、アフリカや中国は、「やりたい盛り」の青年期にあるのだろう。

 人口も増えまくっている。

 しかし、国が熟したとき、「平家物語」でも語られているように、衰退は必ず始まる(盛者必衰の理)。

 ただ、国は「死ぬ」時もあれば、再生するときもある。

 日本は、再生のために何をすべきかが問題となる。

 それは、バカな反フェミ保守がのべつまくなしに語る「女性の社会進出を抑制すれば良い」ではない。

 それは、保守では、ない。

 「女性の社会進出」を認めた上で、その先にあるものを考えるのが、保守派だ!

   ◇

 エジプトで30年に渡り、独裁政権を強いてきたムバラク大統領が退陣に追い込まれた。

 ここでは、フェイスブックに代表されるようなネットによる情報が、エジプト国民に「自分らの置かれている立場の理不尽」を認識させたようだ。

 かくして、独裁政権は崩壊し、「民主主義指向政権」が誕生しよう…、あくまでも「指向」である。

 泥沼の「試行錯誤」…、あるいは、それは血みどろの結果を生むだろう。

 すると、これまた、バカな保守派が、イスラムの格言を用いて、のたまうのである。

   『一夜の無政府状態より数百年にわたる圧政の方がましだ(アラブ)』

   ◇

 この「天才バカ板」においては、常に、このような「標語」に導かれ行動することを、人間においては認めていない。

 それは繰り返し、語ってきた。

 また、それとは別に、このような具体例に対しても、断固として言ってきた。

 どんなに平穏な「圧制」下であろうとも、それが、人間個人の「選択」に委ねられない状態においては、

 どんなに「血みどろ」の無政府状態が現出しようとも、人間個人が「選択」を出来ない状態を是としてはならない、と。

 もちろん、「圧制」を求める選択肢もある。

 人間には、「死」に向かう自由意志による選択肢もあり得ると言っている。

 しかし、安易な「死」を選ぶことは、人間はしない、とも言っている。

 これが、「天才バカ板」の思想哲学である。

   ◇

 本日の産経新聞一面の高畑昭男氏の論説では、ブッシュ前大統領が演説した言葉が引用されていた。

「中東だからといって、人々は自由とは無縁なのか。歴史や文化の故に、専制政治に耐えて生きる運命を宣告されたのだろうか。私はそうは思わない」…(2003年11月)

 それに対し、フランスは「外から解決を強制するのはおかしい」と言い、

 サウジとエジプトは「民主化を押しつけるな」と反発、

 中東通の識者は、「中東の文化・歴史・風土に民主化はなじまない」と反論した、のだそうだ。

 しかし、チュニジア、エジプトと続き、イラン、バーレーン、イエメン…、なんと、リビアにまでも民主化デモの波が押し寄せている。

 確かに、自国の国益あっての政策であろう・・・、が、その中においても、メサイア的にも、「大きなお世話」的にも、アメリカは他国へ民主化を推進している。

 少なくとも、他の大国の国際援助などよりは、その純粋さのパーセンテージは高い。

 この場合、アメリカは、中東の国々に「選択する権利」を与えたかったのだろう。

 そして、エジプトに代表される中東の国々の国民も、「未来を選ぶ権利」を求めていたのだ。

 ネット情報によって、「選択肢」を持たなかった中東の人々に、それは知れた。

 ブッシュの演説で語られたことは、正しかったのだ。

 今後、確実に、アフガンやイラクの如く、血みどろの事態は起こるだろう。

 だが、それは、必ずしも不幸なことではない。

 中東の人々の「選択」である。

                                                     (2011/02/17)

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