『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[何かしら無理矢理に話す(2:『アリエッティ』追記)]

2010-07-22 21:58:34 | 物語の感想
☆明日は、飲酒に厳しい定職ではなく、バイト(海の家みたいなところ)なので、今、大衆的イタリアンレストラン(簡単に言うと「サイゼリア」^^;)で赤ワインをしこたま飲んだので、酔っ払っている。

 『借りぐらしのアリエッティ』(クリック!)について、もうちょい語りたい。

 でも、久し振りの飲酒でかなり酔っ払っている^^;

 ・・・私は、この作品には、えらく感心し、見てから二日経つのに、仕事中に、数々のシーンを思い出させられた。

 「感動」ではなく「感心」であることは、自分としては作品に一線を置いているのかも知れない。

 でも、こんなに余韻が残る作品は、最近では稀だ。

 この作品を酷評する人が、ネット上でも散見されるが、信じられない。

 この作品のテーマ性のスケールの問題でならば、それも傾聴に値するのだが、この作品を見た後でさえも、その構成因子のことごとくを批判できる映評ブロガーがいることが信じられない。

 おそらく、試写会かなんかで一足先に観覧した方の高評価に対し、過剰な条件反射で否定してしまっているのだろう。

 でも、いい作品に対しては、そういった「僻み」「妬み」「嫉み」を超越して賞賛してしまう節度もあると思うのだが・・・。

   ◇

 ・・・と、ここまで書いて、凄く眠い・・・^^;

 『アリエッティ』における「だんご虫」の可愛さについて書きたい。

 多くの方が、アリエッティの両手の中で、だんご状になっただんご虫を評価しているが、私は違うのである。

 アリエッティから開放され、その場を離れるときに、迎えに来てた「つがい」のだんご虫と鉢合わせになり、なにか、虫なりにモニャモニャと会話を交わした後に、仲睦まじく二匹で去っていく姿に、何とも言えない微笑ましさと、その本来は描写する必要のないシーンを重要視し、作品内に残した製作スタッフにえらく感心したのである。

   ◇

 また、大上段に構えたようなテーマ性に欠ける作品の中で、アリエッティと人間の少年:翔の間で交わされる「滅ぶべき小人族」の問答がある。

 ぶしつけに翔の語る「小人族滅亡論」にアリエッティは泣く。

 だが、その翔の小人族への悲観論は、心臓病で余命が脅かされている翔の心の弱さが語らせた、他者への転化でもあった。

 このシーンでだけ語られる「滅亡するのは人間か小人か?」のテーマに対し、多くのブロガーが、「取って付けたみたいなテーマだ」と言っている。

 が、違うのである。

 このシーンは、テーマの提示でさえないのである。

 この作品は、アリエッティの初恋の物語であり、

 この傷つけられたアリエッティの、それでも翔に抱く好奇心の構図は、

 アリエッティが、翔に擬似情交(セックス)されたことを表わすのだ。

 そう考えないと、このシーンの突出は理解できないし、

 この作品自体の起伏として認めることは出来ないだろう。

 そして、だからこそ、エピローグの、翔のアリエッティに対してのセリフ「君は、僕の心臓の一部だ」が凄まじく生きてくる。

 このセリフ、吟味すればするほど、妙なセリフである。

 確かに、翔は心臓が弱っているので、その単語が出るのも理解できる。

 が、それでも、ここで心臓を語るのは生々しい。

 しかし、性交をした後の二人の関係と考えるならば、その生々しさも理解できるのである。

 そう言わせている物語が、私にはたまらなく愛しい。

 ・・・小品ではある。

 小品ではあるが、現時点における今年ナンバー1である。

   ◇

 早いけど、寝ます^^;

                                         (2010/07/22)
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