『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[映画『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』を観た(寸評)]

2013-01-24 23:59:49 | 物語の感想

☆なかなかの傑作でした。

 物語展開上、良くも悪くも、あまりにもスムーズに話が進むので、ご都合主義的に思えようが、そこは、私、一種の大人のファンタジーとして見たので、問題はなかった。

 私が感動したのは2点だ。

 一つには、深海や宇宙空間までも見通せるかのような、透明度を持つ数々のシーンの美しさだ。

 それらが、3D作品としてとても活きるし、また、冒頭のインドの都市の生活の状景さえも、3D映像が自然な感覚で生き生きとして見せてくれていた。

 二つ目は、この作品が、私の指向する、世界の全てを網羅した「全体映画」としての完成を誇っていることだ。

 主人公の来歴を語る中で、遠くパリのプールから、インドのボンディシェリを描き、

 父親の経営している動物園の動物の数々が、作中でも逆説的に語られるが「ノアの箱舟」に乗り込むつがいの動物達にも似て、未来に残すべき「世界」を代表してくれていた。

 こんな作品は、最近では『スラムドッグ$ミリオネア』ぐらいしか思いつかない。

 どちらも、インドのいかがわしさが、作品にアクセントを加えていたが、それは、ヒンドゥー教の持つイメージの魔力なのかも知れないなぁ。

 家族でカナダに移住しようとするも貨物船が転覆・・・、主人公・パイだけが救命ボートで生き残るが、小さな船の中には、凶暴なベンガルトラ「リチャード・パーカー」もいた。

 そのトラと主人公の「闘い」が、この物語のエピソードの大部分を占め、さぞかし、登場人物の数的なスケールが小さいように思われようが、さにあらず、トラの存在こそが、パイにとっての「世界」であり、大海原の中での大自然の猛威は「社会状況」なのである。

 でっかいのである。

 そして、そんな観点を無視しても、この作品は、小さなボートを舞台にした、・・・そんな小さな舞台さえも、見ている我々には「ダイ・ハード」の如き、冒険の大フィールドとして見せてくれるのだ^^

 ・・・すいません、眠たいので寝ます。

                                            (2013/01/24)

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2 コメント

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甘噛みされた気分 (iina)
2013-02-14 11:22:26
漂流中にトラがいることによって生かされたと独白していたように思い出されます。
トラとの対峙によって己の存在を知り、大自然の大海原の猛威は「社会状況」というのも面白い解釈です。

甘噛みされた気分です。
iinaさんへ♪ (ミッドナイト・蘭)
2013-02-17 08:19:48
はい、孤独の中では、「敵」もまた、自分を生かす・活かす存在なのでしょうね。

最後、去り行き、振り向かないトラの脳裏に、パイをよぎらせるのは、ちょっと異質の演出ではありましたが、感動しちゃいました^^

>>面白い解釈です。

分かって頂けて嬉しいです^^

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