『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[映画『人生、ここにあり!』を観た(短信)]

2011-10-25 23:58:40 | 物語の感想
☆八王子シネマで公開されていて、なかなか時間が合わなかったのだが、やっと観れた!

 しかも、偶然にも、初めて「メンズデー(男1000円)」なる日にあたったゾ^^

 とてもいい作品だった。

 話は、あまりにも激しく真摯過ぎる組合活動を続けてきた主人公ネッロ(クラウディオ・ビジオ)は、「組合」とは名ばかりの(舞台となるイタリアの「組合」概念は、日本のものとは少し異なり、作業を行う集合体的な意味も含んでいる)、精神障害者たちの軽作業場のリーダーに「左遷」される。

 老若男女の精神障害者が、「協同組合180」にはいた。

 だが、そこは、もはや、職場とは言えず、精神病院内の、社会復帰の場でさえない、リハビリ足り得ない、封入作業や切手貼りという、見かけだけの社会とのつながりの場でしかなかった。

 付属の医者は、それぞれの患者への薬を与え続け、彼らの動きは散漫であった。

 しかし、ネッロは、そこに、自分が今までいた健常者の方法論で挑む。

 一人の患者の「俺らは病気だが、バカじゃない」の言葉も、ネッロを力づけたか。

 彼らの中に、社会性なくも絵の才能に溢れた山下清の如き「才能」を見出しもした。

 組合会議と言う段取りを踏み、「寄木による床下貼り」を、その組合の作業とし、社会に打って出ようとする。

 この物語は、精神病院を撤廃し、精神病患者を一般社会に融和させているイタリアの実話を基にしているが、

 私はそこに、人々を奮い立たせる普遍の<集団サクセスストーリー>を見る。

 それは、最近では「もしドラ」であり、古くは「がんばれベアーズ」であり、「オーケストラ!」であり、「ルーキーズ」である。

 社会のはみ出し者が栄光に突き進む・・・、面白くないわけがない^^

 何度も、興奮で鳥肌を立てさせられましたよ。

 しかも、日本ではデリケートな問題でもある精神障害者の世界をコメディとして展開させ笑わせてくれるし、

 これまた非常に難しく、ともすれば「なかったことにされる」ような性処理の問題も堂々と描いてくれていた。

 そして、精神障害者と「いい女」の恋も、美しいが奇麗事でなく、悲しいエンドで見せてくれた。

 精神障害者の面々は味わい深いが、キモくもある(薬の投与を減らし、段々といい面持ちになるのだが)。

           

 しかし、ネッロの彼女・サラ(アニタ・カプリオーリ)の美しさが、作品内のバランスを取ってくれていたね^^

          
     ハゲなのにかっこいいネッロと、美しいサラ^^

                                                     (2011/10/25)
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6 コメント

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Unknown (ほし★ママ。)
2011-10-26 22:21:02
お喋りとだんまりや、器用に不器用…
何かチグハグに、見えて、実は寄木造りのように
見事にバランスが取れている作品だと思いました。

>ハゲなのにかっこいいネッロと、美しいサラ^^
そこが大事でしたね、ナイス!!


ほし★ママ。さんへ♪ (ミッドナイト・蘭)
2011-10-26 22:55:53
イタリアとかフランスって、加齢は短所じゃなくて「魅力」なんですよね。

恋愛も、相手の身体ではなくて、「心」を抱くってな感じでグッとくるのです。

私も頭が薄いので、それを武器にしたいと思います。

「太陽拳!!」(by「ドラゴンボール」)
Unknown (uerei)
2011-10-28 17:41:59
トラバ、ありがとうございました。『オーケストラ!』とちょっと似た雰囲気ありますね。分かります。
uereiさんへ♪ (ミッドナイト・蘭)
2011-10-28 23:04:18
ハリウッド産の作品でなく、画質もややゴワゴワしている感じが、いかにも味わい深かったですね^^

いい作品でした^^
傑作! (sakurai)
2011-11-03 20:45:16
でした。
最近、イタリア映画、はずれが多かったのですが、これはお見事。
艱難辛苦の乗り越え方が、リアルでした。
sakuraiさんへ♪ (ミッドナイト・蘭)
2011-11-05 18:03:47
私も傑作と記したかったのですが、
私は、感動屋で、何でも感動すると傑作と言ってしまうので(「忍たま」や「デンデラ」も^^)、
今回は、「とてもいい作品」としました^^

さて、年末が近づき、皆さんのベスト10の発表が楽しみです。
私は、意外な作品が有力候補ですよ^^

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