『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[映画『パーマネント野ばら』を観た]

2010-05-22 15:26:03 | 物語の感想
☆連続して映像化されている西原理恵子原作の作品。

 『いけちゃんとぼく』と同じく四国の漁港が舞台。

 離婚して、一人娘のももを伴なって実家に戻ってきたなおこは、母親の経営する美容室「野ばら」を手伝いつつ、あけすけな会話のおばさん模様の中で生きていた。

 なおこの新たなささやかな交際と、町のおばさんたちの下世話な日常が淡々と描かれるネタ物語と思いきや、物語は最後の最後で「世界の反転」が行われる。

 物語的には唐突だが、論理的には思い返すとつじつまが合う。

 大どんでん返しが、あれほどに喧伝されていた『シャッターアイランド』よりも、私には驚きだった。

 ネタバレになるので詳しく書けないが、だからと言って、色んな人物のネタを羅列してもしょうがないので(それはそれで面白いが^^;)、ちょっと書く。

   ◇

 これは、「幾つになっても女は女」の物語で、だからこそ、70近いと思われる美容院の常連のパンチパーマのおばさんの力尽くの恋が描かれ、ゴミ溜めのような家の中で男をとっかえひっかえするおばあちゃんが登場する。

 本来は、そんなおばさんの一員である主人公の母親・まさ子(夏木マリ・はまり役)だが、溜まり場の美容院の経営者であるので、それを一線置いて見つめている。

 主人公のなおこ(菅野美穂)とともこ(池脇千鶴)は、役柄的には30超えてるのだが、それぞれ、華奢・処女太り風であり、想像を絶する「少女性」を見せ、おばさん軍団を遠くに見ているようにも思える(もっとも、この二人も、穏やかならざる恋愛を経ている。が、菅野美穂の肌の繊細さは、三十路とは思えん^^;)。

 主人公の親友のみっちゃん(小池栄子・メイクするととても綺麗)は、スナックのママさんでもあり、浮気性の亭主に悩まされていて、おばさん軍団・少女軍団の狭間の仲介役でもある。

   ◇

 現在の町を横軸とし、縦軸としての時間(過去)も描かれる。

 ・・・まさ子は、かつて、次々と若い男に乗り換えるような女であった。

 なおこは、その少女期に、そんな母親の姿を見て、母親の男関係に自分の人生が翻弄されることに不満を感じていた。

 故に、成人した後、自分の離婚に際し、次の相手を選ぶことが、男性関係の「無限ループ」を生むことを恐れ、「高校生から知っている男」を恋人とすることで、自分の恋の一途を貫こうとしたのか。

 そんな母親の姿を見て、なおこの娘・ももは、なおこを愛しつつも、おそらく、なおことは異なる人生を歩むことになるだろう。

 それは、個人の人生の中での「ループ」ではなく、血統の「隔世ループ」である。

 結末も含めて、非常にサッパリとした展開で、私には好感のもてる作品でした^^

                                       (2010/05/22)
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