『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[映画『容疑者Ⅹの献身』を観た]

2008-10-05 14:16:23 | 物語の感想
☆風邪気味なので、短めに・・・。

 これは、非常に面白かった。

 「TVドラマの映画版」で括っては申し訳ないほど、出来が良かった。

 冒頭に、殺人事件のキーマンである石神の日常を追っていくが、このシーンが、後からとても事件の種明かしに絡んでくるのだが、見ている私は、その時点では分からない、けれど面白い、グイグイと画面に引き込まれるのだ。

 私は、その時点で、「ああ、これは、映画だ!」と安心した^^

   ◇   ◇

 私は、原作の東野圭吾が人気作家になってからは、ほとんど読まなくなってしまったのだが、映画化されたこの作品や、先の『g@me』などを観ていると、ちゃんと「本格(ミステリ)スピリッツ」を忘れていないのだなと感じた。

 今回の派手なトリックも、私は、非常に感心した。

 私は、密室トリックが非常に好きなのだが、今回のアリバイトリックも、その種明かしの突き抜け具合が、高品質の密室トリックのようで、良かった。

 東野圭吾は、その本格トリックに、大衆的な悲劇を程よくブレンドさせたが故に、人気作家となったのだが、今回は、その悲劇性側面においても、「石神のアガペ」におけるトリックが設えられてもいて、二重に感動した。

 原作では、この石神のキャラは、容姿も悪い、うだつのあがらない天才数学者であるという。

 それを堤真一という二枚目が演じていて、ミスキャストになりそうだったが、堤は見事に演じていた。

 最後の慟哭がいい・・・。

   ◇   ◇

 私と同い年の、湯川先生を演じた福山雅治だが、格好良かった。

 この人、すかした外見だが、ラジオなどでは下ネタをバンバン言うし、私は、好きである。

 愛など計算には考慮しないと語っていた物理学者が、愛ゆえに犯罪に走った親友への友情に悩んでいく姿が、作品のテーマ性として見事だった。

   ◇   ◇

 そして、事件の犯人である松雪泰子・・・。

 美しい・・・、美し過ぎます^^

 あまりにも綺麗なので、私は、容姿の欠点を見つけようとしてしまった^^;

 美しいだけで罪であり、今回、受身の役で、あらゆる状況に、あらゆる感情の爆発を余儀なくされるが、私などは、「美しく生まれた罰だから、もっと苦しむが良かろう」などと、心の片隅で思うのだった・・・。

 しかし、物語上、この方、少なくとも二度は結婚しているみたいだね。

 まさか、『デトロイト・メタル・シティ』の悪徳メタル社長と同一人物とは思えないわ~^^;

                        (2008/10/05)

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2 コメント

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Unknown (にゃむばなな)
2008-10-21 21:56:17
本当なら二枚目の堤真一が容姿を気にするほどのブ男に見えてしまうのも全て彼の演技力の素晴らしさが故でしたね。
あまり表情を変えない石神なんですが、その切ない片思いは見ていて凄く胸に響きましたよ。
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にゃむばななさんへ♪ (ミッドナイト・蘭)
2008-10-22 21:37:59
いらっしゃいませ^^

『クライマーズ・ハイ』といい、『魍魎の匣』といい、堤真一はいい役者だと思いますけど、私の職場の、私を厳しく怒る上司に似ていて、素直にほめにくい私がおります^^;

これからもよろしく!!
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