どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

偶然か必然か

2017年05月16日 | 日記
気になった箇所に付箋を貼っただけで 読みっぱなしにしておいた中井久夫の『樹をみつめて』

明日返却なので 今日 慌ててメモを残した

お尻に火がつかないと着手せずに先延ばしにすることを全て悪いとは言わないけれど もう少しね ちゃんとね うん・・・うん


この本を読んでいて思いがけない人の名前に出会うことに驚く

ただの偶然ではあるけれど 偶然は必然でもあるのかも


甲南の思い出としてなんと「二楽荘」が出てきた

大谷光瑞の別荘である「二楽荘」は 「我が」忠太の設計と言われている

忠太は大谷探検隊の一行として西域にも出かけ 多くのスケッチもしてきた

別荘は数年で人手に渡り その後は朽ち果てたまま焼失とドラマティック

私が是非見たかったと思う近代建築のひとつだった(ネット上にある古い写真を見ただけだが いかにもといった異国風だった)


神谷美恵子さんの話では 西丸四方さんの名前が出てきて懐かしく思った

弟である西丸震哉さんの本を 若い頃によく読んでいた

そのあとでお兄さんである四方さんの本を知り 図書館にリクエストをして入れてもらったこともあって印象深く記憶に残っていたが その彼が神谷さんの終生のコンフィダント(秘密の語り相手)となって彼女を支えたことは はじめて知った

またここでは キリスト教に対する関心や海外での学び 父と娘の関係 家庭や教育環境などの類似から須賀敦子さんの名前もしばしばあげられ 「彼女らは日本の男性文化の一面をまぬがれており、彼女らなしでは日本文化はもっとモノクロームになり、貧しさと偏狭さをまぬかれないのではないか。この人たちは有名無名を問わず日本の隠れた宝であると私は思う。」とあるのを読んだ時は 自分が褒められたように嬉しくなり 大きくうなずいた

「神戸の街角から」という文章では 北野にあったフレンチの店である「ジャン・ムーラン」の閉店を話題にし 米原真理さんのエッセイに東京から飛行機でこの店に食事をしにいく話があると書く


「6次の隔たり」とは 自分の知り合いを介していくとたった6人で世界中の人と知り合えると言われているもので 実験も多くされ 立証されている

また数学的にも可能性は証明されているらしい

ならばこんなことは当然のことだろうけれど こうした幾つかの小さなときめきは 道を歩いていて角を曲がったら知った人とばったり出会った時のようで これもまた本を読む楽しみのひとつになっている

  
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6 コメント

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こんばんは (ほうせん)
2017-05-17 19:55:06
知っている地名がでてきて、ドキドキ。

読書へのときめき
最近です。私が感じ始めたのは。
安い本も何冊か、図書館で借りた本も。

yokochannさんから良い影響を受けていますよ~
何とか元気になりました。
またぼつぼつと。
ほうせんさんへ (yokochann)
2017-05-17 21:18:17
お近くですものね~^^。
私もまだ記憶に新しいです。
ライト坂のある芦屋川、乾邸のある阪神御影、王子公園・・・。
まだまだ見逃したものあり、もう一度見たいものありです。

どんな本であっても、一節、一行、一語にはっとさせられるところがありますものね^^。
気温の変化が激しいので、お体、お気をつけて。
読書 (みらい)
2017-05-18 01:30:45
昔は大好きだったんだけれどもな~
読書少女だったんだけれどもな~
英文和訳は、少しの知ってる単語と、
自分の国語力でクリアしてきたんだけどな~ww
何か読もう!
コンフィデント (春庭)
2017-05-18 15:56:21
好きな著者の本を、少しずつゆっくりと読み広げていく、ぜいたくな時間です。

神谷美恵子、須賀敦子など、キリスト教精神を持った女性、独特の静謐な文体がありますね。

神谷美智子をコンフィデントとしていた美智子皇后は、彼女の死後はストレスたまってしまったろうなあと思います。
コンフィデントを持てる人、いいなあ。
みらいちゃんへ (yokochann)
2017-05-18 19:53:52
すごいね^^。児玉清さんは新作ミステリを早く読みたくて原書を読むようになったんですって。

ミステリの短編集なんかいいかもね。
私は漫画が読めないけれど、あれも習慣というか・・目の慣れというか・・・あるみたいです。
春さんへ (yokochann)
2017-05-18 20:21:10
小説は少々雑な読み方でも良いけれど、こうした本は記憶に留めておきたい箇所があるものですので。

ある種、圧倒されるものがありますよね。
私、なんとなく神谷さんの著作は避けてきたのですが、読んでみようかと。
みすず書房の顔みたいなものですからね^^。

親子ではコンフィダントにはなれないですね。
近過ぎる。
友達か先輩、師となる人でしょうか。
春さんのお友達、もしかしたらそうなのでは?

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