どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

お疲れ様!ありがとね!

2015年02月22日 | 日記
労働者にとって月曜の朝はなんとなく気が重いものだ

会社に着いてしまえばどうということも無いのだが 目覚めた時はまた一週間が始まるのかと思う

16日の月曜も 私はそんな朝を迎えた

だが その朝 目覚めなかった人がいたのだ


出勤した朝 社長から電話があった

会長を朝起こしたが反応が無いと 社長の母親から電話があったのだそうだ

ほどなくして亡くなったとわかった

寝ている間のことだったようだ


昨日 お通夜に出席した

会長夫人とも少しお話をさせていただいた

家ではよく私の話が出たそうで 私のいう事ならば信用するから じゃ 彼女にきいてごらんなさい って

設立当時から共に仕事をしてきた 私もよく知っている元社員の方も来てくださり 久しぶりに顔を合わせた

社員も全員出席した

一同で生花を出そうと話し合った時 す~さんが 会長のためなら喜んで 社長なら嫌だけど と


従業員の誰にも声をかけ 従業員の誰からも愛される人だった

無頼を装いながらも神経質で小心者 人情に厚く 仕事には真面目に取り組む

気取ったところが少しも無く お金には何不自由しない生活でありながらも物に執着することなく 起きて半畳寝て一畳が口癖

お酒が大好きで 美味しいものが好きで ゴルフと釣り 晩年はカラオケが好きで 女性が好きで お金の使い方が綺麗だった 

家族としては幾分迷惑なところもあったかもしれないが 欠点さえもチャーミングに見える素敵な人だった


この一週間 私は会長を偲んで思い出の数々をひとつひとつ 記憶の引き出しから出しては仕舞った

互いに話をきちんと聴き 遠慮なく言い合った

友人でもなく 父のようでも祖父のようでもなく もちろん恋人のようでもなく 人生の先輩とも少し違う 

そういう関係性などが皆無になるような ただ人と人としての関係だった

一切の損得勘定や家族にありがちな複雑な感情などが無かったからこそ つまりは 他人であるがゆえに成り立った関係だと思う


会長!お疲れ様でした

もう10年も前から 早くお迎えが来ないか なんて言っていたけれど あっけなく そして ちゃんと来るべき時に来たね

私は出逢えて本当に楽しかった

ありがとうございました

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10 コメント

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お別れがあったのですね。 (すみとも)
2015-02-22 13:50:00
一代目社長さんが無くなられたのですね。。

  よこちゃんも信頼し社長さんからも信頼されて
  人と人とのお付き合いだ出来たなんて 素晴らしい事ですね。

  よこちゃんの退社前に・・・突然になんて 考えてもみなかったお別れでしたね。

  でも、会長さんのお宅でよこちゃんのお話がなんて・・・奥様からの言葉は 嬉しい事ですね。

  チャーミングで皆に好かれた 会長さん 潔く逝かれましたね。。

 惜しいけど…あっぱれ!ですね。

   会長さんのご冥福をお祈り申し上げます。
ヨッコちゃんもお疲れ様です (みらい)
2015-02-22 14:30:35
設立から一緒に・・・
ヨッコちゃんも会社を離れる決心をして・・・
時を同じくして、会長さんも旅立たれて、
そういうつながりがあったのですね、キット。
良い一生だったと振り返っていらっしゃることでしょうね。
ヨッコちゃんの16日、
忘れられない日がまた増えましたね。
思いで深い大事な日になりますね。
ご冥福をお祈りします。
突然のお別れ (にこちゃん)
2015-02-22 14:42:02
会長さんは入院もなさらないで ご自宅で就寝中に亡くなられたのですね・・・・

寂しいことではあるけれど 理想的な旅立ちのような気がします。

心よりご冥福をお祈りいたします。

会長さんがよこちゃんのことを ご家族と話題にされていた・・・と言うことは
それだけ親身になって 部下のこと日頃から心に留めながら
お仕事をされていた ということなのですね。
それだけでも 苦労人だということがわかりますもの・・・

人生を存分に楽しまれて 「我が人生に悔いはなし!」という感じが伝わってきます。

よこちゃんのなかの たくさんの思い出が何よりのご供養になりますね。

たいへんな一週間でしたが 体調を崩さないようにご自愛くださいね。



すみともさんへ (yokochann)
2015-02-22 20:37:42
ありがとうございます。

退社したら、ご挨拶をしようと思っていました。
一昨年の暮れに仲間とお見舞いに出かけたのが、お会いした最後になりました。

みらいちゃんへ (yokochann)
2015-02-22 20:39:42
ありがとね。

私の退社までは生きていて欲しかったのに、残念です。
でも、大事なお別れをできたことは、それはそれで良かったのかもしれない。
ニコちゃんへ (yokochann)
2015-02-22 20:45:31
ありがとう。

潰瘍性大腸炎があり、心臓が少し弱かったけれど、格別寝込むとか介護が必要ということもなく、就寝中に逝くというのは、けっこう幸せだったかもしれませんね。
その夜も、少しお酒を飲んだようですし。

私も、明日からまたしばらくは労働者として頑張ります。

春の別れ (春庭)
2015-02-23 14:01:54
家での大往生、寝ている間というのは、理想的な一生の代名詞。安らかに旅立たれたのを、家族や社員さん達に見送られたのは、人徳のたまもの。
yokoちゃんもよい人のもとで働いてきてのこんにちですね。
ゆっくり思い出をたどった日々。退職してからでも、残された方に会社での思い出をお話になる機会があればいいですね。
ご家族は会社でのあれこれはご存じないと思うので、会社での姿をひとことでもお話してさしあげれば、供養のひとつにもなるかと思います。
ご冥福を。
春さんへ (yokochann)
2015-03-01 09:41:01
自宅で一生を終えるのは、今の時代、幸せなことかも。

幸せなことには、職場の仲間は先輩も後輩もみなさん楽しい人たちばかりで。
「あれ」だけがネックかも。これも全員の意見ではありますが。
Unknown (arcina)
2015-03-14 23:43:05
大往生。
日々新聞でも目にする訃報。
じわじわと知っている人が消えていく不安。自分はどこに流されていくんだろうか。こうしている今もゆったりと河の流れに身をまかせている。ただ滝壺を目指して。
arcinaちゃんへ (yokochann)
2015-03-29 13:56:42
流れに乗るのもまたよきかな。
滝壺があるかどうかはわからないしね~。
滝壺に落ちでも、インディー・ジョーンズみたいにってこともあるかもだ~~。

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