日本で車を乗っているみなさん、
日本でいらなくなった車はどこに行っているかご存じでしょうか?
ここ南の島に日本の中古車がたくさん来ています。
コスラエ人にとって決して安くない値段$2800~3500/台ですが
先進国並に車の普及率は高く、2~6人に一台の割合と言われています。
日本製自動車は性能もよく、コスラエ人にも好評ですが、
中古車は中古車。
比較的早く壊れてしまうようです。
加えて補修部品の入手が難しいこと、維持管理の知識不足、
そして、解体のノウハウやインフラが整っていないので、
解体不能のまま、動かなくなった車はもう土に還るのを待つだけ。
廃車は運ぶこともできずにそこで100年~1000年の年月をかけて朽ち果てていきます。
何年もそこに眠っている廃車は各家庭の庭先、海、山で見られ、
環境汚染が懸念されています。
KIRMAにより2005年度、800tのスクラップメタルが中国の船で回収されました。
また来るかどうかはわかりませんが、再度外国が持っていくことを期待して
(鉄の値段が下がっているので、期待は低いのですが)
もう一度、DT&I、KIRMA、各村の協力によって、町の一か所の埋め立て地に集めることとなりました。
一つの村に2日かけ、DT&Iからは15人のオペレータと8台の重機を総動員し、廃車回収しました。
事前に村長に廃車の場所と個数を聞き取り、さらにラジオでもアナウンス。
申請のあった廃車の台数と実際に回収した台数は以下のとおり。
Utwe村(6/18・19) 申請台数 41台 回収台数58台
Malem村(6/22・23) 申請台数37台 回収台数39台
Tafunsak村(6/24・25) 申請台数63台 回収台数57台
Lelu村(7/29・30) 申請台数41台 回収台数45台
全島の廃車が集まるとこんな感じになりました。
(写真はその一部です)
もちろん使えるパーツは外し、環境汚染するオイルやバッテリーも外しています。
一日に何往復もできるだけのガソリン代の予算があるからこそできる、このクリーンナップ。
追加申請のあった廃車や粗大ごみも含めて再度来月にも行う予定です。
資源有効活用の観点から見れば、まだ使える日本の中古車が、
ニーズのある国に輸出され使用されるのはとてもいいことだと思いますが、
ものの流れが一方通行で、小さな島にゴミがたまっていくことについては
何とかならないものかと、考えてしまう今日このごろです。
(森田理絵)
日本でいらなくなった車はどこに行っているかご存じでしょうか?
ここ南の島に日本の中古車がたくさん来ています。
コスラエ人にとって決して安くない値段$2800~3500/台ですが
先進国並に車の普及率は高く、2~6人に一台の割合と言われています。
日本製自動車は性能もよく、コスラエ人にも好評ですが、
中古車は中古車。
比較的早く壊れてしまうようです。
加えて補修部品の入手が難しいこと、維持管理の知識不足、
そして、解体のノウハウやインフラが整っていないので、
解体不能のまま、動かなくなった車はもう土に還るのを待つだけ。
廃車は運ぶこともできずにそこで100年~1000年の年月をかけて朽ち果てていきます。
何年もそこに眠っている廃車は各家庭の庭先、海、山で見られ、
環境汚染が懸念されています。
KIRMAにより2005年度、800tのスクラップメタルが中国の船で回収されました。
また来るかどうかはわかりませんが、再度外国が持っていくことを期待して
(鉄の値段が下がっているので、期待は低いのですが)
もう一度、DT&I、KIRMA、各村の協力によって、町の一か所の埋め立て地に集めることとなりました。
一つの村に2日かけ、DT&Iからは15人のオペレータと8台の重機を総動員し、廃車回収しました。
事前に村長に廃車の場所と個数を聞き取り、さらにラジオでもアナウンス。
申請のあった廃車の台数と実際に回収した台数は以下のとおり。
Utwe村(6/18・19) 申請台数 41台 回収台数58台
Malem村(6/22・23) 申請台数37台 回収台数39台
Tafunsak村(6/24・25) 申請台数63台 回収台数57台
Lelu村(7/29・30) 申請台数41台 回収台数45台
全島の廃車が集まるとこんな感じになりました。
(写真はその一部です)
もちろん使えるパーツは外し、環境汚染するオイルやバッテリーも外しています。
一日に何往復もできるだけのガソリン代の予算があるからこそできる、このクリーンナップ。
追加申請のあった廃車や粗大ごみも含めて再度来月にも行う予定です。
資源有効活用の観点から見れば、まだ使える日本の中古車が、
ニーズのある国に輸出され使用されるのはとてもいいことだと思いますが、
ものの流れが一方通行で、小さな島にゴミがたまっていくことについては
何とかならないものかと、考えてしまう今日このごろです。
(森田理絵)