大竹道哉 日々雑感 兵庫県明石市のピアニスト・ピアノ教師

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ハイフィンガー批判第2回

2017年05月26日 | 音楽教育
第1回は「ハイフィンガー」が、さまざまなことを「限定して」いることを述べました。すると、ある程度の表現力が必要な曲になってくると、追いついていけなくなります。これは、物理的に音を出すために動く筋肉が一箇所であるために、音量の幅が狭い。とくに弱音のタッチが当たりにくい。鍵盤から指を離す動きが、限られてしまい、音の末尾のコントロールが聴きにくい。

この限定された表現では「メロディーは大きく、伴奏は小さく」というような処理の仕方で、そのために「伴奏部分がただ小さいだけで、ハーモニーの変化による抑揚などがない」→ハイフィンガーではそこまでの細かいニュアンスが付かないので、「必要としない」と考えてしまう。ということです。
ここで、以前のこの記事もお読みください。参照1 参照2
以下のような演奏になってしまいがちです。


さてここで
このような模式図のようなタッチについて考えてみます。

まず、鍵盤から離れるスペース赤○ができているということ。これは、指を鍵盤から離しやすい。また、急速にもゆっくりでも鍵盤から指を話すことができる。つまり「音の縁」のコントロールができるということです。

また、支点をどの関節にもできるので、動きの種類が多くなります。細かい動きやゆったりした動きなどが、この指の形からコントロールできます。また、赤○に注目すると、指の前にスペースがありこのスペースにより「鍵盤からの離しかた」がコントロールしやすくなります。
このように、次の音にわずかに重ねたり、時間よりわずか速くあげたり、急速に上げたりゆっくりあげたりする可能性があります。この模式図は、ほんの一例であることは、いうまでもありません。
次のようにも考えてみました。

それぞれの括りで、タッチを考えていくことができる。すると、次のようなことも考えられる。打鍵のための部位を①②③④のように設定し、楽曲の箇所によって合うように変化させていく。細かい速い動きのときは、より先のほう①で、ゆったりした長い音符のときは④で、というような形ができます。もちろん当然この先の腕からということも考えられます。
つまり、タッチにかんしてこれだけのシフトが設定できると考えられます。


たとえばこのような設定を作り、bグループを①や②とし、外側のa,c,グループを③や④と設定する。
今まで一元的に「強い弱い」で振り分けていたものを、このように音楽の内容で振り分けしてタッチを設定すると、それぞれのグループごとに様々な表情が考えられます。より立体的な演奏の可能性がここにはあります。
このように手指の「再編成」もこの手のポジションでは可能になってきます。これには「多元的な頭脳」も必要です。
「ピアノ演奏のモデル、思考形態について」で述べた考え方や奏法は、ハイフィンガーの奏法、思想とは相容れないものと考えられます。多元的、多次元的である、また演奏者本人をそのように定義する、それは、演奏する作品そのものの形、つまりバッハやハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパン、シューマン ドビュッシーetc,がそのような作品を書き、演奏者にそのような状態を要求している、と私は考えています。
参照3 参照4

「子供の指」など「支えられない指」の問題
5の指などが次のようになるケースは、子供によく見られます。

べチャッと指全体がなすりつけるように鍵盤に触れています。少し、関節を立てなければいけないのですが、ここで「タッチの方向」も同時委に習得するといいと思います。指を立てるのと、ハイフィンガーの方向で指を打ち付けるのとは別ですから、そこは丁寧に「形と方向」を指導するとできます。

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