![]() | 梅崎春生 (ちくま日本文学全集) |
| 梅崎春生 | |
| 筑摩書房 |
梅崎春生は、他の本から少しだけ読んだ記憶がある・・・
くらいの作家なのですが、何冊か持っていて、本棚を見ていたらふっと目に止まって
読むことにしました。
独特のユーモアがある。
そして、それ以上にすごくゆるい。あぁ、なんてゆるいんだろう。
「Sの背中」の終わり方なんてきょとんとする。
でも、Sはきっと・・・。
表紙は「チョウチンアンコウについて」というエッセイから。
男の人が読んだら、いたたまれなくなりそう。かも?
戦中、戦後のシビアな話もある。
のに、ゆるくて何となくおかしみを感じる。
でも、読み終わった後に、ほんとはとんでもなくシビアなのにと思う。
不思議な感覚がクセになる。
とはいえ、「輪唱」の中の「猫の話」は、胸が締め付けられるというより、
胸が引き裂かれそうな思いがした。悲しさと孤独がぎゅっと流れこんできて。
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