「アレ」考(付記あり)。

2017-04-22 18:44:52 | Weblog


RCサクセションの「つ・き・あ・い・た・い」という曲は今聴いても最高にかっこいいし、

ヒットしてた当時も大好きだった。


含みのある歌詞。

古い友達でも、昔世話になった奴でもつきあいたくないのに、

そいつが「アレ」を持ってたらつ・き・あ・い・た・い・・・という。

この「アレ」とは何なのか?

こーゆーのって「価値観のリトマス紙」みたいなものだよな・・・と思う。

この曲がヒットしてた当時は俺も多分、十代で、思考がけっこう幼かったので「アレ」とは

イホーヤクブツ、つまりDRUGの類の事なのかな?と、ぼんやり思っていた。

でも、後になって考えて 違う、と思い直した。

そんなしょーもないものではない。

「アレ」とは、恐らく、「情熱」、とか「真心」 のことであろう、と。

今でもそう思っている。

リトマス紙だ、というのはつまり、

(「アレ」の解釈の仕方で)その人が何に興味があって、何を大事に思っているか?

ということが解ってしまう・・・・ような部分があるからだ。


もうひとつ、「アレ」。

英語で「THAT THING」。

フージーズのローリン・ヒルのソロデヴューアルバム「THE MISEDUCATION」の中に入っている大ヒット曲、

「DOO WAP」という曲のサブタイトルがTHAT THINGで、

最高にクールでかっこいいラップの歌なのだが、サビの部分でメロディに乗せて歌われる言葉が、

「男たち、気をつけたほうがいいよ、女の子の中には「アレ」だけが目当ての子もいるのよ」

だって。

(あ、これはもちろん俺の「意訳」ではあるが、けっこう正確だと思う。)

それで、二番のサビは男女逆転する。

「女の子たち、気をつけたほうがいいよ、男達の中には「アレ」だけが目当ての奴もいるのよ」

むむ・・・・・・・・・・・・・・・・。

この「アレ」は何だろうか?

「つ・き・あ・い・た・い」と違ってこちらの「アレ」は否定的なニュアンス。

そして、一番と二番で男女が逆転して、両方に語りかけている。

カネ?名誉?火遊び?

一番の「アレ」と二番の「アレ」って内容が違うんだろうか。

・・違うんだろうな。


RCの話に戻るのだが、忌野清志郎という人はもちろん偉大なソングライターなのだが、

「スローバラード」みたいな大曲だけではなく、

わりに軽く、CMのため、とかで書き飛ばしたような曲の中にも、

素敵なものが多い。

「ベイビー、逃げるんだ」も最高。「不思議」も最高。

CM用じゃないけど、ふざけてるみたいな「ぼくはタオル」とかも最高。

「DDはCCライダー」なんてのも軽いけど最高にかっこいい。「ダーリン・ミシン」とかも。

あと、「この世は金さ」なんて、「金もうけのために生まれたんじゃないぜ」と並べるため・・・だけのために

作った、としか思えない曲。書き飛ばしてる。笑える。最高。

「デイ・ドリーム・ビリーバー」も、日本語詞という制約の中で、素晴らしい歌詞が生まれている。

あれはお母さんが亡くなった頃の歌詞だそうだ。切ない。






それにしても

RCは本当にかっこいいロックバンドだったよね。



付記

あ、そうそう、書き忘れてたんだけど

「つ・き・あ・い・た・い」の3番の、

「オーベイベ今夜お前と・・つきあいたい、深くつきあいたい、狭くつきあいたい」という歌詞は本当に、

笑っちゃうくらいセクシーでリアルで馬鹿馬鹿しい。「狭く」が特にいい。





この圧倒的な言語感覚!






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