インドで作家業

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母への想いあふれる名ドラマ動画

2017-04-20 19:05:19 | ラッパー子息・音楽ほか芸能
最近、ショーケン(萩原健一)にはまっている。
元々テンプターズ時代ファンだったのだが、俳優に転向してから気持ちは離れていた。
おまけにインド移住という長期にわたる日本不在がはさまれたため、その後の彼のキャリアを追うこともかなわず、いつしか関心の外に置かれていた。
ところが、最近またGS動画をチェックしだして、ショーケンのことがふいっと気になり、改めてドラマや映画の動画を覗いてみると、天性の演技力に舌を巻く思いで、見直しているのである。

思えば、ジュリー(ソロ歌手時代の沢田研二)の若いころの美貌全盛期の動画はいやというほど紹介してきたが、GS時代ジュリーに比肩したショーケンのことは何ひとつ書いてなかったなと気づき、元ファンのよしみで、取り上げてみる気になった次第である。

というわけで、今はまっているのは、「前略おふくろ様」という往年の人気ドラマで(1975年から1977年まで日本テレビ系列の金曜劇場で放送)、昨夜で17話まで見終わった。昔のドラマって、26回連続と長い上、第二弾もあるので、当分ストックには困らなさそうだと喜んでいる。
以下は、第八回(この回の脚本は倉本聡)だが、深川の料亭の見習い板前・三郎演ずるショーケンの母親役の故田中絹代出演(全回通して数えるほどしか顔出ししないゲスト出演、21分あたりから登場。ハイカラ、しゃきしゃきばあさんを大ベテランの貫禄で好演)の貴重な動画なので、ぜひごらんいただきたい。
前略おふくろ様 #8 田中絹代

ショーケンがはまり役で、少し言語障害のある、間抜け面の純朴な山形出身青年を熱演している。アドリブを得意とする彼も、このドラマにおいては、アドリブ禁止で一言一句間違えずに台本どおりにいけとの指示が原案家の倉本聡(回によってはシナリオも受け持っている)から下ったとのことで、大変だったらしい。天才的な役者としてレジェンドの呼び声高いショーケンだが、努力の上に裏打ちされたものらしく、役作りに徹底してこだわり熟考するタイプらしい。

ごらんいただければわかるが、天性の役者には必須ともいえる顔の表情が実に豊かで、くるくる変わり、またそれがその場面にぴたりとはまる面相で、舌を巻く。
実はこのドラマ、昔ちらっと見た覚えはあったのだが、三枚目役のショーケンにどうもなじめず、以後見続ける気になれなかったものだ。下町人情ものというのも、若い私にはいまひとつ乗らぬテーマで、面白くなかったのだが、初老期になって改めて見てみると、じわーっとしみてくるものがあり、いまさらながら名ドラマだったと感に入っている次第だ。

倉本は実母への想いを胸に創作したというが、タイトルどおり母へ宛てた手紙の文面がナレーションになるストーリーは、おふくろさんへの想いが切々とつづられている。登場人物が男女問わず、親思いの善人で、舞台が深川や木場界隈と、私の旧友がこのあたりに長年住んでいるせいで、私にもなじみの深い土地が取り上げられているのも、興をそそる。
今は亡き坂口良子の若いころの可憐さも一見の価値あり(ショーケンと役柄稚拙なキスシーンを演じたキュートな良子ちゃんがもういないなんて、哀しい)。このドラマでブレークした桃井かおりや故川谷拓三(ショーケンが抜擢)も味があってとてもいいし、板前頭の梅宮辰夫もいなせで、鳶の兄貴の故室田日出男の好演も光る。あと、料亭の大女将役の故北林谷栄もベテランの貫禄で、料亭を取り仕切る粋な老女将役を見事こなしており、若女将役の丘みつ子も和服姿が美しく、キャストは超豪華陣。しかし、2017年現在にいたって、死去している出演者が多いのはさびしい(在りし日をしのぶという意味でも、貴重な動画といえる)。

恋愛ドラマのようなエキサイティングさはないが、じんわりしみじみ、ほのぼの、余韻がじわーっとくる名ドラマで、どうかお時間のある方は全編通してごらんいただきたい。超お薦め、昭和の名ドラマである(冒頭の出演者のテロップが出る背景が滝田ゆうの木場界隈スケッチというのも、味があって非常によい。テーマ曲は井上尭之。タイトルは主人公が母親宛に書き綴る手紙の冒頭部分で、こちらも味のある字体)。
前略おふくろ様1話
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