インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

アルフィーの福井ライヴを改めて振り返って(2)

2016-12-19 15:45:16 | ラッパー子息・音楽ほか芸能
二部は、Kanlekeez(カンレキーズ)の登場。アルフィーはその昔、覆面バンド・ビートボーイズというのを結成したことがあったが、メンバー全員還暦を超えての新グループ結成である。ブルーのミリタリールックで颯爽と盛装したお三人は、往年のグループサウンズメドレーを展開。六十年代後半一世を風靡したGSも、記憶の闇に葬られるばかり、そんなグループサウンズのレガシーを今に受け継ぎ復活するとの意図があるようだ。なかでも、印象に残ったのは桜井さんの「神様お願い」、テンプターズのヴォーカル、ショーケンの持ち歌だったヒット曲だ。

坂崎さんがタイガースの「ジンジン・バンバン」をカバーしたとき(実はタイガースでなくて、ご本人たちの持ち歌、「恋の花占いⅡ」だった。歌詞にキュンキュンキュン・ジンジンジンて出てくるので、勘違いしてしまったようだ)、客席のファンの何名かが、手首に作り物の花のようなものを括り付けてフリフリしていて、一瞬この人たちは元タイガースファンでアルフィーに転向したものかと疑ってしまった(実際は持ち歌だったので、コーちゃんファンがフリフリしていたことになる。花を括り付けての振り付け動画は高見沢さんご自身がお手本を示しているこちらからどうぞ)。GSメドレーで、ご本人たちの持ち歌披露が減ってしまったことは残念だが、往時テンプターズやジャガーズのファンだった同世代の私には懐かしく、楽しめた。

二部(実はアンコール1だった)が終わって、今度こそ本式のアンコール(とそのときは思ったが、アンコール2だったというわけ)。しかし、なんか客席の盛り上がりがいまいち、アンコールの声もめんどくさそうで、一部からしかあがらない。そういえば、立っていてMCになって坐って、また曲が始まって立つとき、このまま坐っていたいとでもいうかのようにもそもそと面倒くさそうに立ち上がる手合いがいたな。常連ファンが多いから、惰性や馴れ合い、おざなりさも幾分感じられた。かくいう私も、年が年だけにさすがに疲れてちょっと坐ってみたら、ステージが全然見えず、あわてて立位に戻ったのだが、お一人だけかなりお年を召された殿方が悠然とお座りになっていた。耳だけ働かせていれば、曲は聞こえるし、足が不自由な方だったのかもしれない。それでも臆せずコンサートに出かける心意気がすばらしい。

誰かがネットでアルフィーのコンサートでむち打ち症になったといっていたけど、私もステージをずっと仰いでいたら、首が痛くなってきて、やばいといったんうつむけたり、還暦を超えての鑑賞はなかなか大変である。しかし、ステージのパフォーマーたちもおない年、老いをものともせずにパワフルなパフォーマンス、その心意気に引きずられるようになんとか最後まで持ちこたえた。
ちなみに、一部だったか二部だったか忘れたのだが、戦利品は紫、赤、銀色の特効テープ、天井から降ってきたのを、後ろの人と取り合いになりながらインド人並みに強引にもぎ取ったものだ(その節は図々しくてごめんなさい! これが最後かもしれないとつい気合が入った)。

アンコールでは持ち歌に期待したが、三曲しか披露してくれず(実はこれがアンコール2だった。カンレキーズですでにGSカバー、何曲も披露してくれたので、合計すると10曲)いまひとつ盛り上がりに欠けた(大きなトランプカードをめくっての選曲で、最初は坂崎さんヴォーカルのポピュラーナンバー「シンデレラは眠れない」だった)。

全体としての構成はしっとりと聞かせる曲中心で、いまひとつ乗りのいい歌が少なかったように思う。GSに二部をのっとられたから、持ち歌はどうしても少なくなって、物足りなさが残った。やや消化不良。秋フェスも終盤に入り、ご本人たちもそろそろ疲れが出始めていたのだろうと思う。動画で見た2012年の埼玉スーパーアリーナの夏イベのパワフルさには遠く及ばず、少し期待はずれに終わった。

しかし、高見沢さんはほんとに目の保養で、62歳で彫りの深い美貌とスーツのばっちり似合うスリムさを維持しておられ(豹柄のタキシードスーツも素敵だった)、フライングV、エンジェルシリーズはじめレスポール、ストラトキャスターほか、華麗なギターをとっかえひっかえ、なかでも窮極のエンジェルで星空照明のもとLEDライトを赤青緑と点灯させてリーインカーネーションをテーマにした宿命的な美ラブソングを絶唱してくれたのは一生の思い出に残るメモリー、感動物のひと幕だった。カメラ撮影は禁止されているので記録に残しておけなかったのが残念だが、氷づけにしておきたいフレームで、頭の中にしっかり焼き付けた(Venus AngelギターのLEDライト点灯はこちらの動画の11:50から13:30辺りでチェックできます。ネック部分もドットで点灯。この動画でレスポールの59年ヴィンテージ物は3000万円であることが明かされている。530本以上のコレクションは軽く億を越す)。

それと、照明も噂にたがわず、すばらしかった(2012年の武道館のタイガース復活コンサートの比ではない)。合間合間に双眼鏡を覗いて、主に高見沢さんをチェック、衣装とかギター、手の動きに注目していたため、全体を把握するにおろそかになったことが少し悔やまれるが、まあ初めてだったし、やはり憧れのミュージシャンの細部はチェックしたいし、そうすると、どうしても、全体の三人グループとしてのパフォーマンスまで目がいかず、しかたがない。数をこなせば、もう少し余裕を持って全体を見渡せるようになるのだろうけど。

それにしても、坂崎さんと桜井さんは殆ど動きがなかったな(衣装も地味な感じがした)。高見沢さんも、「終わりなきメッセージ」と「君に逢ったのはいつだろう」のときは、ハンドマイクを握ってステージの左右を動き回ってくれたが、意外に動きの少ないグループなんだなと再認識した。しかし、若い頃の動画では桜井さんも坂崎さんも元気一杯跳ね回ったりしていたので、お年のせいもあるかも。この間、BOOWY(暴威)の伝説の武道館コンサート動画を覗いたのだが、動きが烈しくてすごかった。まあ、これも若い頃の動画だから。ただ、私はやっぱり、氷室京介より高見沢俊彦派なんですね。布袋寅康のギターテクニックは認めるけど、やっぱり高見沢さんのエンジェルがサイコー。これほど、オリジナルのエンジェルシリーズが似合う人はいない。ゴージャスな王子ファッションにぴたりとはまる、華麗なエンジェルシリーズ、高見沢さん独特のものだと思う。

とにかく絵になる美形ギタリスト、彫りが深いハーフっぽい容貌だからはまるのだと思う。サングラスしてると、海外のアーティストかと一瞬見紛うこともある。しかし、美とスリムを維持する努力は大変なものですよ。筋力トレーニングとか、半端じゃない。62歳で懸垂をすいすいって、本番前には腕立て伏せ三十回ってすごすぎる。市販のものだけど、特製の野菜・フルーツジュースも常飲しているようです(ワインはサンマリノ産の癖のある味がお好きだとか。サンマリノ共和国は周囲をイタリアに囲まれた十和田湖くらいの世界で五番目のミニ共和国で4,320円~8,100円の高級ワインです)。何せ、エンジェルギターは重いもので10キロ、あんなヘヴィーな物を抱えて歌うのだから、パワーが人一倍要る。六十を超えての偉業、お三人ともすごい。

頭からつま先までどっぷり音楽漬け、ミュージシャンとして完全燃焼している高見沢さんは、分野は違うけど書くことに情熱を持ちつつも不燃焼に終わっている私のお手本、リヴィングモデルである。ソングライターとしての才能は天才的だし、その気になれば小説も書ける人だと思う(ただ時間を捻出するのが大変かも)。一説によると、手取り月収五千万円と聞くので、まさしく雲の上のスターミュージシャンである。そのオーラに輝く美形かつインテリのシンガーソングライター&天才ギタリストを生で目撃できたのは(しかもいい席で)、超ラッキーだった。

同時代に生きていて、同い年、四十二年も続けてくれたからこそ、出遭えた奇跡だった。
最後に、三十年来のアルフィーファンYさん(16歳のときに伝説の東京ベイエリア、十万人コンサートを初めて見たというのがすごい。時がそこで止まったかのように少女がそのまま大人になったごとくの可愛らしい方)が教えてくれたセトリ(セットリスト)を掲げておきたい(秋フェスも終わったから、ネタばれも解禁だよね)。

11月13日アルフィー秋フェス(福井市フェニックスプラザ―午後五時半から八時半)

セトリ
 
1.Orionからの招待状
2.メリーアン
3.AFFECTION
MC 坂崎さん
4.Girl
5.WIND OF TIME
6.SWINGING GENERATION
7.終わりなきメッセージ
MC 3人
8.碧空の記憶
9.今日のつづきが未来になる
10.自由になるために
MC 3人
11.孤独の影
12.運命の轍 宿命の扉
13.愛を惜しみなく
14.LIBERTY BELL
15.君に逢ったのはいつだろう

アンコール1
<カンレキーズ登場>
16.カンレキーズのテーマ
MC 3人
17.恋の花占いⅡ
18.神様お願い
19.あの時君は若かった
20.フリフリ
21.G.S. I Love You -あの日の君へ
22.星空のディスタンス

アンコール2
MC 3人
23.シンデレラは眠れない
MC 高見沢さん
24.風を追いかけて


*今改めてセトリをチェックして、一部が本編でここでいったん終了、二部以下はアンコール1・2となることを再確認。アンコール1で新結成のカンレキーズのGSナンバーカバーが披露されたというわけだ。
となると、本編てのはずいぶん短かったように感ずる。演奏時間はトータル三時間といっても、休憩も挟んでいるから、二時間半くらいだったような気がする。ほんと、あっというまでしたよ。物足りない、もっとやってほしいとじりじり。




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