久しぶりに日のあるうち浜に出た。
二月も中旬になって日がやや長くなって、五時四十分日没と、三十分余遅くなったこのごろ。
日中は湿気のこもった生温い空気で、冬が終わりかけているのがわかる。
しかし、夕刻の浜は気温が下がり、肌寒かった。
快晴下の今日は、たくさんの人が群れて、まだ冷たいうしおに身を浸す者も数名いた。
久々に素足を波打ち際に浸したが、ひんやりと冷たかった。
大きなこんじきの落陽はまぶしいほどに光り輝いている。
時々刻々と沈み、鮮やかな代謝に燃え上がった。
汀のすぐ上の下空をうがつ大円は次第に赤みを増して、朱(あけ)色に変わる。
海は霞がかったブルー、日が夕もやのベールに浸されるにつれ、翳りを帯びた青みに変わった。
桜色に照り映える渚をたどる私の脇を、ギャロップで駆け抜けるらくだ、騎手の威勢のいい掛け声で、らくだとは思えない全速力の疾駆、みるみるうちにこぶ付きのキャメル色の巨体は小さくなって、視界から消えた。
日没後、きびすを返す私の目前に五艘の舟が鈴なりの漁夫を乗せて、ぽんぽんと軽い蒸気のエンジン音をあげながら、ゆったりと波の静かな海上を過ぎていった。
東の海辺で、五名の少女たちが手をつないで輪を作りながら、小波と戯れていた。
オレンジやピンク、グリーン、ブルーのカラフルな衣装が歓声とともに、華のように波の周りに咲く。
干潟のように顕れた波打ち際に貼りつく白い泡、泡を縫ってプジャ(祈祷)用のマリーゴールドとジャスミンの花輪、茶色い椰子の実、生米や殻つきの穀物が点々と散らばっていた。
サリー姿の女性が、かがんで海水を額にかけたあと、浅瀬を進んで、ジュートの小袋からどさりと何かを落とした。聖なる灰ビヴーティー、のようにも見えたが、あるいはプジャ用の穀物だったか。
ふと、東の沖合いに目をやると、何十艘もの舟が浮かんでいた。
晩冬の大振りの落日を堪能して、戻った。
二月も中旬になって日がやや長くなって、五時四十分日没と、三十分余遅くなったこのごろ。
日中は湿気のこもった生温い空気で、冬が終わりかけているのがわかる。
しかし、夕刻の浜は気温が下がり、肌寒かった。
快晴下の今日は、たくさんの人が群れて、まだ冷たいうしおに身を浸す者も数名いた。
久々に素足を波打ち際に浸したが、ひんやりと冷たかった。
大きなこんじきの落陽はまぶしいほどに光り輝いている。
時々刻々と沈み、鮮やかな代謝に燃え上がった。
汀のすぐ上の下空をうがつ大円は次第に赤みを増して、朱(あけ)色に変わる。
海は霞がかったブルー、日が夕もやのベールに浸されるにつれ、翳りを帯びた青みに変わった。
桜色に照り映える渚をたどる私の脇を、ギャロップで駆け抜けるらくだ、騎手の威勢のいい掛け声で、らくだとは思えない全速力の疾駆、みるみるうちにこぶ付きのキャメル色の巨体は小さくなって、視界から消えた。
日没後、きびすを返す私の目前に五艘の舟が鈴なりの漁夫を乗せて、ぽんぽんと軽い蒸気のエンジン音をあげながら、ゆったりと波の静かな海上を過ぎていった。
東の海辺で、五名の少女たちが手をつないで輪を作りながら、小波と戯れていた。
オレンジやピンク、グリーン、ブルーのカラフルな衣装が歓声とともに、華のように波の周りに咲く。
干潟のように顕れた波打ち際に貼りつく白い泡、泡を縫ってプジャ(祈祷)用のマリーゴールドとジャスミンの花輪、茶色い椰子の実、生米や殻つきの穀物が点々と散らばっていた。
サリー姿の女性が、かがんで海水を額にかけたあと、浅瀬を進んで、ジュートの小袋からどさりと何かを落とした。聖なる灰ビヴーティー、のようにも見えたが、あるいはプジャ用の穀物だったか。
ふと、東の沖合いに目をやると、何十艘もの舟が浮かんでいた。
晩冬の大振りの落日を堪能して、戻った。
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