長崎県松浦市の福島町土屋というところに、とても美しい棚田がある。
西日本一美しいといわれるサンセットとの調和があまりにみごとで、多くの人々が訪れるようになり、数年前から「土屋棚田の火祭り」が行われるようになった、と新聞で知った。
早速でかけることに。
佐世保市から東へ、国見トンネルの中ほどで、「佐賀県に入りました」とナビの声。
トンネルを出ると、そこは西有田町で、北上して伊万里市へ。
さらに北上し、今度は西へ曲がって福島大橋を渡る。
と、また中ほどで、「長崎県に入りました」とナビの声。
ややこしいが、船を使わずに行くにはこんなふうに遠回りするしかないようだ。
元は島だった田舎の畑に、びっくりするほどたくさんの人が集まっていた。
私も間違いなくその一人だが。。
シャトルバスが何台も用意され、福岡からの観光バスも来ていた。
その素晴らしい光景が口コミで伝わったのか、はたまたネットのおかげか…?
煮干しいりこ屋さんのHPには素晴らしい写真が掲載されている。
http://www.niboshiya.jp/hpgen/HPB/entries/10.html
しかし、この日14日は雨が降ったり止んだりのあいにくの天気。
例年はズラリと波のように並んでいるという灯がどんどん消えていく。
暗くなって、やっと灯りの美しさが際立つ頃には、ほとんど消えてしまった。
見物客はブツブツ文句をいいながら、早々に引き揚げてしまった。
それでも、若いアベックに頼まれて、寂しそうな棚田をバックに、シャッターを押した。
段々畑もちょっとだけ嬉しそうに見えた。