佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

一人でもできること 私にもできること

2010-03-22 | 平和
一人でもこのような抗議ができることは本当に凄いことだと思いました。
いつかは見習いたいと思いますが、・・

そのようなコメントと共に、友人があるメールを転送してくれました。


それは、『沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック』の井上澄夫さんという方が書かれたもので、
「反戦の視点」というタイトルが付いていました。

内容は、普天間基地の沖縄県内移設に反対して、ある男性がとった行為を紹介するものでした。

転載歓迎と書かれていましたので、私も本文を引用させて頂きながら、
是非皆さんにもお伝えしたいと思います。


去る2月5日午後5時、東京に住む沖縄出身の男性が、一人で首相官邸前に立ちました。
首には、「平野官房長官は辞職せよ」「平野官房長官は不適任だ」と手書きで記したゼッケンが
かけてありました。
彼はすぐに警官隊に取り囲まれたそうです。

彼はデモ(集団的示威行進を2人以上が参加する行動)をしたわけでも交通妨害したわけでもないので、
違法なことは何一つしていません。
なのに、警官隊はなぜ彼を取り囲んだのでしょう?
たぶん、そのゼッケンの文字を隠したかったのでしょう。

一人で首相官邸前に立ったのは、上原成信(うえはら・せいしん)さんという83歳の方で、
「そこに立っていれば、平野内閣官房長官が車で通りかかるかも知れない。
 ゼッケンを自分で作ったのは初めてのことですが、平野長官に見てほしかった」
と語ったそうです。

彼は「辺野古への基地建設を許さない実行委員会」を構成する39団体の一つ、
「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」の顧問です。

彼がなぜ平野博文内閣官房長官に抗議しようとしたのか…、
それは、1月24日の沖縄・名護市長選の結果について、
平野長官が「斟酌しなければならない理由はない」と記者団に語ったからです。
その言葉は、市長選で辺野古への普天間基地移設に反対する稲嶺進候補が当選したことを、
政府として無視すると公言したようなものでした。


民主党は昨夏の参院選に臨むマニフェストで「地域主権の確立」を掲げて政権交代を果たし、
しかも鳩山首相は選挙前、沖縄市の集会で普天間基地移設について「最低でも県外」と発言しました。
新政権への県民の期待はふくらみました。
名護市民は基地は要らないと意思表示しました。
その意志を「斟酌しない」と官房長官は言ったのです。
選挙前に党の方針として語ったことも忘れたかのような発言でした。
民主党も同じだったのか…
沖縄県民の気持ちを思う時、いてもたってもいられなかったのでしょう。
上原さんはたった一人で抗議の意思を示すことにしたのです。

メールの送り主、井上さんは次のように書いています。

>  一人で首相官邸前に立ち、官邸から退出する閣僚が通りかかるのを待ち、自分
> の主張を書いたゼッケンに目をとめてもらいたい。そうすることが、この国でど
> れほどの勇気を必要とするか、想像してほしい。上原さんは、おのれを励ましつ
> つ、身を震わせながら首相官邸前に立ったと、私は想像する。私は彼の行動を
> 「たった一人の決起」という言葉で表現したい。
>  私もベトナム反戦運動以来、逮捕覚悟で政府を批判する非暴力直接行動を何度
> も繰り返してきた。しかし一人で決断することはあっても、まったく、たった一
> 人で行動することはなかった。それゆえ上原さんの直接行動を知ったとき、全身
> に衝撃が走り、震(ふる)えがしばし止まらなかった。
>
>  国家権力に一人で立ち向かい、自分一個の主張(思想)を貫いて行動する。そ
> ういう市民として当然のことが、いま、この国で忘れられつつあるのではないか。
> 辺野古や東村高江区などで持続されている抵抗が全国に広がらない限り、この国
> は変わらない。市民運動はどの政党からも自立した市民一人ひとりが対等に横に
> つながることで創られるものであり、まずは数の力でという発想から生まれるも
> のではない。
>
>  上原さんは最近の辺野古実の会合で「悔いを残さない活動をしたい」とのべた。
> 彼は大声で語ることをしない。しかし聞こえるようにボソッと言う。普天間基地
> の「県内移設」が眼前に迫っているだけに、「悔いのない活動」という言葉は参
> 会者の心にしみた。
>  辺野古実は、辺野古現地の人びとによるキャンプ・シュワブ第1ゲート前の毎
> 週月曜日早朝の座り込み抗議行動に呼応して、3月から4月にかけて毎週金曜日
> の首相官邸前行動を行なうことにしている。3月12日には70人が、19日に
> は80人が参加した。
>
>  鳩山首相は3月19日、普天間基地の沖縄「県外移設は困難」と記者団にのべ
> た。これまで沖縄県民があれだけ「県内移設絶対反対」を何度も表明してきたに
> もかかわらず、「沖縄の民意」を正面から踏みにじって、またもや新たな米海兵
> 隊基地を沖縄に押しつけようと言うのだ。鳩山内閣は沖縄の人びとがどう自らの
> 意思を表明しようと、もう聞く耳を持たない。なにがなんでも、オバマ米政権と
> ともに、沖縄に新米軍基地を強要しようというのだ。
>
>  3月26日(金)午後6時半、私たち辺野古実は、首相官邸前につどう。沖縄
> を軍事植民地に縛りつける日本政府による沖縄差別政策をここで断ち切ることが
> できるかどうかが問われている。
>  「基地のない平和な島」の実現を求める沖縄の人びとの思いに応えようではな
> いか。市民、民衆による歴史の転換にあなたの力を貸してほしい。それは今なら
> できる。しかし明日では遅すぎる。
>

私も友人同様、上原さんのような勇気ある行動はできません。
でも、応援はできます。
それは伝えること。
こうして、ブログやメールで伝え、沖縄基地移設問題を少しでも多くの人に考えてほしい…
今の私はこんなささやかな行動しかできないけれど、
それでいいと思っています。

あなたも私も、自分に無理を強いず、自分にできることをボチボチやっていきましょう。
飽きず、腐らず、あきらめず・・・      
コメント
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