気ままなあれこれ日記

60代主婦が、日々の雑事から感じたことを日記にしました。

「きみの故郷へ」読後感想

2008-06-26 21:11:30 | Weblog
「きみの故郷へ」を読み終えた。

イギリス人女性のフィオナ44才とアメリカ人男性のアレック50才の出逢い。

フィオナは、ウエールズで、B&Bを営んでいる。夫は、牧羊業をしているが、洗羊液中毒にかかり、体を壊し、別居生活を送っている。夫婦の会話もなくなっていた。

一方、アレックは、美人で明るい妻グフィンと愛し合い、生活をしていたが、離婚する。その後、ガンを患った妻グフィンを看取り、彼女の遺言である「遺灰をウエールズのカデー・イドリスの山頂に散骨してほしい。」という願いを叶えるために、イギリス、ウエールズに来た。

そこで、運命の女性、フィオナに出逢う。
逢った瞬間から惹かれあい、すぐに愛し合うようになる。

フィオナの気持ちが痛いほど分かる。
冷めてしまった夫婦関係。優しくて男らしいアレックとの会話。
そのときどきに、出逢う「とき」があるのでしょう。

アレックも、妻の遺言がなければ、イギリスまで来なかったのだ。

出逢いの1週間の濃密な関係から、6年後再会し、ハッピーエンドになる。

熟年の恋。

「かつて愛した者を崇めながら自分から解き放つため」という作者の弁。

大人の恋愛は、単純ではない。でも、人を好きになるセンサーはいつまでも、健在。