貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

仙台堀川の水辺の散歩道 その5

2017-06-16 09:03:52 | 日記
仙台堀川の水辺の散歩道 その5

平成29年2月15日

十三番目の句は、倶利伽羅峠での句。

「わせの香や 分入右は 有磯海」



※ 「かがの国に入」っての最初の句。

芭蕉は、7月15日(太陽暦8月29日)

に金沢に到着しているが、体調はすこぶ

る悪かったようである。

 曾良の『曾良旅日記』の7月14日の

項には「翁、気色不勝。暑極テ甚」と記

されている。

 元禄2年(1689)の立秋は、6月

21日であるが、残暑が長く、厳しかった

のであろう。

 一句からは、加賀の国に入り、早稲の香

を満喫しての安堵感が伝わってくる。

 有磯海は、富山県の一部。

十四番目の句は、色の浜での句。  

「寂しさや 須磨にかちたる 浜の秋」



※ 8月16日、芭蕉は、晴天の下、敦賀湾

の西北にある海岸「種の浜(いろのはま)」

に遊んでいる。

 『おくのほそ道』において、芭蕉は、

「種の浜」を「浜は、わづかなる海士の

(あま)の小家にて、侘しき法華寺あり。

 爰に茶を飲み、酒をあたためて夕暮れの

さびしき感に堪たり」と描写している。

 かつて、須磨に遊んだ折に、

「かなしさ、さびしさいはむかたなく、

秋なりせばいささか心のはしをもいひ出べ

き物を」(『笈の小文』)と語った芭蕉で

あったが、「種の浜」で秋の「さびしさ」を

満喫しているのである。

  ※は、復本一郎氏編著の『精選季題別芭蕉秀句』参照

さびしきは 言下にしのぶ 暮秋(あき)のこえ 

                  貢人


十五番目の句は、山中温泉での句。 

「山中や 菊はたおらぬ 湯の匂い」



山中温泉芭蕉の館



芭蕉と曾良の別れ



 十六番目の句は敦賀での句。

「名月や 北国日和 定なき」




十七番目の句は、小松那谷寺での句。

「石山の 石より白し 秋の風」



 私の好きな句の一つ。

 那谷寺の奇岩が、滋賀の大津の石山寺の石

とイメージが重なった。

 秋風を視覚でとらえているかな。

那谷寺の奇岩 秋の盛り近く



十八番目の句は、大垣での句。  

 「蛤の ふたみにわかれ 秋の風」



『おくのほそ道』、最後の一句である。
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