箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

人の悩みは尽きない

2017年11月13日 17時12分08秒 | 教育・子育てあれこれ



おとなには、おとなの悩みがあるように、子どもには、子どもの悩みがあります。

次のような昔の歌もあります。

「山には山の 憂いあり」


中学生には、中学生の悩みがあります。

私の中学時代は、悩みの連続でした。

おとなからみたら、微笑ましいと思うことでも、本人には切実な悩みかもしれません。

そして、働くなかで出てくる悩み、恋愛の悩み、子育ての悩み、家庭の悩み。

悩みがなくなるのは、人が亡くなるときかもしれません。

こう考えると、人は悩みと共に生きるものと言えるかもしれません。

こんなとき、誰かに聞いてもらうと、悩みは軽減されるかもしれません。

「優しい」という字は、憂いをもった人の横に人(にんべん)が立っています。

つまり、悩みをもった人に寄り添い、誰かが聞いてくれるという優しさに出会います。

でも、また別の悩みが押し寄せてきます。

ほんとうに、人の悩みは尽きないのです。

悩みのない人なんていないのではないでしょうか。


空海は「同行二人」(どうぎょうににん)という言葉を残しています。

この言葉は、「つねに弘法大師とともに旅する」という意味ですが、人は悩みとともに生きていく
と、私は解釈します。

三中の生徒も、生涯を通して悩みとともに生き抜いてほしいと願います。