三河湾流域圏を学ぶ

 三河湾流域圏を学んでいきます。
 

世界の豊かな海の保全・再生

2017-04-19 10:00:00 | 人々の行動 AE
人々の、人々による、人々のための「持続可能な開発のための2030アジェンダ」は、2016年1月から効力を持ち、向こう14年間におけるわたくしたちの決定をガイドします。その地球全体でめざすべきことは、地球と天然資源の永続的な保護を確保し、永続的な平和とすべての天然資源の利用が持続可能である世界です。



 世界の豊かな海の保全・再生は、持続可能な開発のための2030アジェンダにより取り組まれます。

SDGs実施指針が公表されています。

 SDGs(持続可能な開発目標)優先課題



 Planet 地球 < 将来の世代のために、地球の天然資源と気候を守る >
 〇生物多様性、森林、海洋等の環境の保全
 〇省・再生可能エネルギー、気候変動対策、循環型社会
 地球が現在および将来の世代の需要を支えることができるように、持続可能な消費および生産、天然資源の持続可能な管理ならびに気候変動に関する緊急の行動をとることを含めて、地球を破壊から守ります。

 People 人間 < あらゆる形態の貧困と飢餓に終止符を打ち、尊厳と平等を確保 >
 〇 あらゆる人々の活躍の推進
 〇 健康・長寿の達成
 あらゆる形態および側面において貧困と飢餓に終止符を打ち、すべての人間が尊厳と平等のもとに、そして健康な環境のもとに、その持てる潜在能力を発揮することができるようにします。

 Peace 平和 < 平和で公正、かつ包摂的な社会 >
 〇 平和と安全・安心社会の実現
 平和なくしては持続可能な開発はあり得ず、持続可能な開発なくして平和もあり得ない、恐怖および暴力から自由であり、平和的、公正かつ包摂的な社会を育んでいきます。

 Prosperity 繁栄 < 自然と調和した豊かで充実した生活 >
 〇 成長市場の創出、地域活性化、科学技術イノベーション
 〇 持続可能で強靱な国土と質の高いインフラの整備
 すべての人間が豊かで満たされた生活を享受することができること、また、経済的、社会的および技術的な進歩が自然との調和のうちに生じることを確保します。

 Partnership パートナーシップ  < グローバル・パートナーシップ(環境や世界平和などのための地球規模の協力関係)を通じ、アジェンダを実施 >
 〇SDGs実施推進の体制と手段
 強化された地球規模の連帯の精神に基づき、最も貧しく最も脆弱な人々の必要に特別の焦点をあて、全ての国、全てのステークホルダーおよび全ての人の参加を得て、再活性化された「持続可能な開発のためのグローバル・パートナーシップ」を通じてこのアジェンダを実施するに必要とされる手段が動員されます。

 SDGsの企業行動指針が公表されています。

 各国・地域・地球規模でのアジェンダ2030の実施が必要になります。

SDGs実施のための主要原則
① 普遍性:国内実施と国際協力の両面で率先して取り組む。
② 包摂性:誰一人取り残さない。国内実施、国際協力のあらゆる課題への取組において、人権の尊重とジェンダー平等の実現を目指し、子供、若者、高齢者、障害者、難民、国内避難民など、脆弱な立場におかれた人々一人一人に焦点を当てる。
③ 参加型:脆弱な立場におかれた人々を含む誰もが持続可能な社会の実現に貢献できるよう、あらゆるステークホルダーの参画を重視し、全員参加型で取り組む。 (マルチステークホルダーの考え方
④ 統合性:経済・社会・環境の三分野の全てに、複数のゴール・ターゲットの相互関連性・相乗効果を重視しつつ取り組む。
持続可能な開発が経済、社会、環境分野の進行中のプロセスとリンクしており、持続可能な開発目標(SDGs)とターゲットは、地球規模とすべての国に対応が求められる性質のもので、一体のもので分割できないものです。持続可能な開発目標(SDGs)とターゲットが、国家計画プロセスや政策、戦略などに反映されていきます。

  
(「低炭素・資源循環・自然共生政策の統合的アプローチによる社会の構築 -環境・生命文明社会の創造-」から)

⑤ 透明性と説明責任:取組状況を定期的に評価し、公表・説明する。

 持続可能な地球にしていきます。持続可能な社会とは、人の健康や生態系に対するリスクが十分に低減され、「安全」が確保されることを前提として、「自然共生」・「低炭素」・「循環」の各分野が、各主体の参加のもとで、統合的に達成され、健全で恵み豊かな環境が地球規模から身近な地域にわたって保全される社会です。

 その世界像は、
・消費と生産パターン、そして空気、土地、河川、湖、帯水層、海洋といったすべての天然資源の利用が持続可能である世界
 ・人類が自然と調和し、野生動植物その他の種が保護される世界
 ・技術開発とその応用が気候変動に配慮しており、生物多様性を尊重し、強靱(レジリエント)なものである世界
 ・民主主義、グッド・ガバナンス、法の支配、そしてまたそれらを可能にする国内・国際環境が、持続的で包摂的な環境保護、社会開発、経済成長および貧困・飢餓撲滅を含めた、持続可能な開発にとってきわめて重要である世界
 ・すべての国が持続的で、包摂的で、持続可能な経済成長と働きがいのある人間らしい仕事を享受できる世界
です。

 環境基本計画が策定されています(第四次環境基本計画の概要)。
水循環基本計画が策定されています。
2050年80%温室効果ガス排出削減を実現する社会構築のための「長期低炭素ビジョン」が公表されました。

 国際公約の生物多様性愛知目標では、長期目標と短期目標が掲げられています。
 長期目標:2050年までに、流域圏を持続可能な地域にするために、自然と共生する社会(自然の恵みを将来にわたって享受できる社会)を実現します。2050 年までに、生物多様性が評価され、保全され、回復され、そして賢明に利用され、そのことによって生態系サービスが保持され、健全な地球が維持され、全ての人々に不可欠な恩恵が与えられます。
ヨーロッパ連合の生物多様性戦略の長期目標:「2050年までにEU領域の生物多様性とそれが提供する生態系サービスが、生物多様性の存在価値と人間の豊かな暮らしと経済的な繁栄への貢献ゆえに、保護され、価値を認められ、それによって、生物多様性の損失を原因とする破局的な変化を回避できる」 

 短期目標:2020 年までに、生物多様性の損失を止めるために効果的かつ緊急な行動を実施することにより、回復能力のある生態系と、そこから得られる恩恵が継続されることが確保され、それによって地球の生命の多様性が確保され、人類の福利と貧困解消に貢献します。

2020年までに、海洋及び沿岸の生態系に関する重大な悪影響を回避するため、レジリエンスの強化などによる持続的な管理と保護を行い、健全で生産的な海洋を実現するため、海洋および沿岸の生態系の回復のための取組が行われます。

生物多様性愛知目標の達成は、人間の保健・福祉の向上、飢餓や貧困対策、エネルギー・食料の確保、災害に対する脆弱性の軽減(地域防災力の強化)、土地の劣化や砂漠化、清浄な水の持続可能な提供の確保、気候変動の緩和と適応の促進への対処に貢献します。

持続可能な開発・愛知目標の五つの戦略目標
 A : 里海づくりを遅らせる根本原因に対処していきます。
 生物多様性の主流化に向けた取組が強化されます。流域・里海の生物多様性愛知目標が達成されて、里海の生物多様性主流化は強化されます。
 目標1:人々が生物多様性の価値と行動を認識します。
 ・すべての人々への包括的かつ公平な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進します。
持続可能な開発目標(SDGs)に関する初のグローバル報告書が公表されました。
 目標2:生物多様性の価値が国と地方の計画などに統合され、適切な場合に国家勘定、報告制度に組み込まれます。
自然共生政策、低炭素政策、資源循環政策を連携・統合させることで、将来世代に引き継いでいける持続可能な自然共生・低炭素・循環型の社会を構築していきます。
 地域ごとの自然共生・低炭素・循環の統合プランが形成され、環境・生命文明社会が構築されます。
流域・里海の生物多様性地域戦略が策定され、住民合意のビジョンのもとに、その戦略を実施、評価、見直しする天然資源の総合的管理により、流域圏・里海の生態系サービス(供給サービス:魚介類など暮らしの基礎、調整サービス:水質浄化や災害の防止や被害を軽減するなどの自然に守られる私たちの暮らしをもたらす、文化的サービス:教育的価値・娯楽的価値、精神的宗教的価値など文化の多様性を支える、生息・生育地サービス:生息・生育環境を提供、基盤サービス:栄養塩の循環など)の享受が強化されて、持続可能社会構築が進みます。
森・里・川・海のつながりや健全な水循環などを再生するとともに、自然の再生にも資する低炭素化や環境リスク低減の取組、生態系サービスの価値を踏まえた新たな地域間・主体間の連携の仕組みづくり、コミュニティの再生などを通じて、自然の恵みを生かした健康で心豊かなライフスタイル・暮らしの実現を図ります。
里山・里海を再生します。自然と共生する里海づくりとは、地域の自然資源を保全し、それを持続的に賢明に利用し、沿岸域の豊かな自然資源を次代に継承していくための地域づくりです。
 ・包括的で安全かつレジリエントで持続可能な都市および人間居住を実現します。

 ・レジリエントなインフラ構築、包括的かつ持続可能な産業化の促進、およびイノベーションの拡大を図ります。
 持続可能な観光事業が促進されます。2017年は、「開発のための持続可能な観光の国際年」で、生物多様性国際テーマは「生物多様性と持続可能な観光」です。環境や気候変動に配慮した資源保全・保護を踏まえ、平和や安全を支える相互理解に貢献し、雇用創出や貧困削減にも貢献し、誰もが参加可能で地域全体への経済的裨益が持続し、伝統や固有性と多様性の両立を認め合う文化価値を描く持続可能な観光が推進されます。

 ・生物多様性保全と持続可能な利用の観点から見た国土の保全管理と生態系サービスの利用が進められます。自然環境がもつ多様な機能を活用し、持続可能で魅力ある国土づくりや地域づくりが進められます。社会資本整備や土地利用に、生態系サービスを積極的に活用するグリーン・インフラストラクチャーの取組が進みます。緑の防潮堤や多自然川づくりなどのグリーン・インフラの整備を推進するなど、自然共生の観点にも配慮した防災・減災対策が進められます。
 ・あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進します。
 ・持続可能な開発のための平和で包括的な社会の促進、すべての人々への司法へのアクセス提供、およびあらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包括的な制度の構築を図ります。
 ・各国内および各国間の不平等を是正します。
 ・ジェンダー平等を達成し、すべての女性および女子のエンパワーメントを行います。
 ・包括的かつ持続可能な経済成長、およびすべての人々の完全かつ生産的な雇用と適切な雇用を促進します。
 ・持続可能な開発のための実施手段の強化し、グローバル・パートナーシップを活性化します。
 ・あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせます。
 ・飢餓を終わらせ、食糧安全保障および栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進します。
 ・すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な現代的エネルギーへのアクセスを確保します。
 目標3:生物多様性に有害な補助金を含む奨励措置が廃止または改革され、正の奨励措置が策定・適用されます。
 目標4:すべての関係者が持続可能な生産・消費のための計画を実施します。
 ・持続可能な生産消費形態を確保します。天然資源の持続可能な管理を行います。
 ・すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保します。

 E : 里海づくりの実行力を強化していきます。
 目標17:締約国の効果的で参加型の国家戦略が策定され、実施されます。(戦略計画2011-2020)
 目標18:伝統的知識が尊重され、主流化されます。
 目標19:生物多様性保全・持続的利用に関連する知識・科学技術が改善されます。
 ・国際的な協調の動きを踏まえて、広域に移動・回遊する動物を保全していきます。
 目標20:戦略計画の効果的な実施のための資金資源が、現在のレベルから顕著に増加されます。

 ・持続可能な開発のために海洋資源を保全し、持続的に利用します。海洋生物多様性の損失を阻止します。陸域生態系の保護・回復・持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・防止および生物多様性の損失の阻止を促進します。
 ・地球を破壊、劣化から守ります。

 B : 里海づくりへの直接的な圧迫要因を減らしていきます。
 目標5:森林を含む自然生息地の損失が、少なくとも半減、可能な場合にはゼロに近づき、劣化・分断が顕著に減少されます。
 目標6:水産資源が持続的に漁獲されます。
 ・飢餓を終わらせ、食糧安全保障および栄養改善を実現し、持続可能な水産業を促進します。
 目標7:農業・養殖業・林業が持続可能に管理されます。
 ・飢餓を終わらせ、食糧安全保障および栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進します。

 目標8:流域圏・里海の汚染が有害でない水準まで抑えられ、健全な水循環が維持、回復されます。
2030年までに、有害化学物質、ならびに大気、水質および土壌の汚染による死亡および病気の件数を大幅に減少させます。
 2025年までに、海洋堆積物や富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染が防止され、それが大幅に削減されます。流域圏・里海の汚染が有害でない水準まで抑えられ、健全な水循環が維持、回復されます。
PM2.5越境汚染対策に係る提言 ~青空回復プロジェクト~」が発表されました。

 目標9:侵略的外来種が制御され、根絶されます。
 外来種対策が加速されます。

 目標10:サンゴ礁・干潟など気候変動や海洋酸性化に影響を受ける脆弱な生態系への悪影響が最小化されます。
 ・気候変動およびその影響を軽減するための緊急対策を講じます。
 脆弱な生態系への悪影響が最小化され、2020年までに、地球の生命の多様性が確保されます。

 C : 水・生物多様性の状態を改善していきます。
 目標11:陸域の17%、海域の10%が保護地域などにより保全されます。
・海洋保護区の適切な設定と管理の充実が進められます。
 目標12:絶滅危惧種の絶滅・減少が防止されます。
 野生生物の保護管理が加速されます。

海洋生物レッドリスト(環境省版水産庁版 平成29年3月)が公表されました。
(第4次レッドリスト 平成24年8月平成25年2月 公表)

ニホンウナギの生息地保全の考え方」が公表されました。

 目標13:作物・家畜の遺伝子の多様性が維持され、損失が最小化されます。

 D : 水・自然から得られる恵みを増強していきます。
 目標14:自然の恵みが提供され、回復・保全されます。
 2020年までに、海洋および沿岸の生態系に関する重大な悪影響を回避するため、強靱性の強化などによる持続的な管理と保護を行い、健全で生産的な海洋を実現するため、海洋および沿岸の生態系の回復のための取組が行われます。
 ・すべての人々の水と衛生と生態系サービスの利用可能性と持続可能な管理を確保します。
 ・里海の恵み(海の生態系サービス)を持続可能なかたちで利用していきます。 
 ・沿岸域では、豊かな生物生産が起きる健全な生態系ネットワークを取り戻していきます。 
 目標15:劣化した生態系の少なくとも15%以上の回復を通じ気候変動の緩和と適応に貢献します。
 目標16:ABS(遺伝資源の取得の機会及びその利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分)に関する名古屋議定書が施行、運用されます。

ジャンル:
環境
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 豊かな海の保全・再生 | トップ | 生物多様性の損失を止める »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL