三河湾流域圏を学ぶ

 三河湾流域圏を学んでいきます。
 

里海の汚染防止

2016-05-30 17:00:00 | 汚染防止
 2025年までに、海洋堆積物や富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染が防止され、それが大幅に削減されます(アジェンダ2030)。

○ 流域圏・里海の汚染が有害でない水準まで抑えられます。
 次のような水環境を再生します。
 ・良好な水質、適切な水量、適度の土砂移動といった健全な水循環
 ・適度な流量の確保による水質汚濁の低減
 ・親水性や景観に優れた水辺環境
 ・汚染のない安全な地下水・土壌
 ・その場にふさわしい水生生物の生息・生育、水圏生態系の保全・再生
 ・水生生物の成育・生息に必要な栄養塩類の存在
 ・水域ごとの生物多様性の確保と、水生生物の移動を阻害しない水辺地の形成
 ・人間が利用しやすい水環境・水資源
 ・水に関する生態系サービス(人々が生態系から得ることのできる、食料、水、気候の安定などの便益)の恩恵の持続的拡大

 水が人類共通の財産であることを再認識し、水が健全に循環し、そのもたらす恵沢を将来にわたり享受できるよう、健全な水循環を維持し、又は回復するための施策を包括的に推進するために、流域として総合的かつ一体的な管理をすることなどを含む水循環基本計画が策定されています。
第1回目の「水循環白書(平成27年度水循環施策について)」が公表されました。

 水源の森・百選
疏水名鑑

 「名水百選」選抜総選挙の結果が発表されました。
代表的な湧水

 2020 年までに、窒素やリン等による汚染の状況を改善しつつ、水生生物等の保全と生産性向上、持続可能な利用の上で望ましい水質と生息環境を維持します。
環境中の反応性の窒素・リンなどの栄養塩類の蓄積は、生物多様性の損失や生態系の破壊の最も重大な原因の一つです。沿岸域・湿地は、特に脆弱で、藻の増殖・枯死・分解により広域にわたって酸素が欠乏して生じる海洋の「デッドゾーン(貧酸素水域)」を含め、さまざまな影響を受けます。
栄養塩類および他の汚染物質の排出を最小化します。海洋生態系への影響が懸念される汚染物質としては、プラスチック、重金属、内分泌かく乱物質、花粉媒介昆虫および鳥類の個体群への被害が示唆されている農薬などがあります。
 閉鎖性海域の第7次水質総量削減の基本方針では、(1)化学的酸素要求量、窒素含有量及びリン含有量に係る総量削減計画、(2)下水道、浄化槽、農業集落排水施設の整備等の生活排水対策、(3)総量規制基準の適切な設定と遵守徹底等の産業排水対策、(4)環境保全型農業の推進、家畜排せつ物の適正管理、(5)高度利用の推進、養殖漁場の改善等の各種汚濁発生源対策、(6)干潟・藻場の保全・再生、(7)自然にある栄養塩や餌を利用して行う藻類養殖等の推進、(8)底質改善対策の推進などがあげられています。
「新下水道ビジョン」により、汚水処理の最適化、雨水管理のスマート化や資源・エネルギーの集約・自立・供給拠点化などが進み健全な水環境の創造・再生が促進されます。
 再生産可能な生物資源を生み出す海の仕組みが十分に機能するように、陸域・海域一体となった物質循環の健全化を目指すための計画(海域ヘルシープラン)の策定が始まっています。
 美しく豊かな自然を保護するための海岸における良好な景観及び環境の保全を図るために、海岸漂着物対策を総合的かつ効果的に推進するための基本的な方針が決まっています。里海の海岸にくる漂着ごみが大幅に減ります。(「漂着ごみの現状と課題~ごみはなぜ鳥羽市に流れつくのか~」をご覧ください。)
 「平成26年度沖合海域における漂流・海底ごみ実態調査」の結果が公表されています。マイクロプラスチックは、汚染物質の生物体内への輸送媒体になる可能性も指摘されています。
海ごみは、世界共通の解決すべき課題です。
「世界経済フォーラム」のレポートによると次のようです。
・過去50年でプラスチック素材の利用は、20倍に急増している。
 ・今後20年で現在の2倍に増えるだろう。
 ・約3分の1が自然の中に捨てられている。
 ・海に毎年、約800万トンが廃棄されている。
 ・現在、海洋には約1億5,000万トンのプラスチックごみがある。
 ・このままいけば2050年までに、海に浮かぶプラスチックごみの量が、重量で比較して、海の中にいる魚の量を超えるだろう。
 ・事態の悪化を避けるには、リサイクルを推進するしかない。
 ・プラスチックごみの回収とリサイクルの奨励、再生可能容器の利用、ごみ収集インフラの整備、自然界へのプラスチックごみ流出の防止などの方策が求められている。
陸域と海域起源の海洋ごみの発生を抑制します。ごみを捨てない。

 河川、湖沼、水路、河口、沿岸などにおいて、水辺の生態系を保全・再生することにより、これらのもつ自然浄化機能を高め、汚染防止が図られます。「自然浄化対策について~生態系機能を活用した"健やかな湖沼水環境"の実現を目指して~」が公表されています。

放射性物質による環境の汚染への対処については、「平成二十三年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法に基づく基本方針」により、この事故由来放射性物質による環境の汚染への対処が進んでいます。

 福島第一原発事故による放射能汚染が野生動植物に与える影響についての調査、測定の動画が公開されています。 福島県自然保護協会「言葉なき生命たちより '14 3 11 vol 1

震災後初!相馬・松川浦でアサリ漁 放射性物質の濃度を調べた結果、全ての検体が検出限界値(1キロ当たり12.5ベクレル)未満

 土壌資源の持続的管理および保護のための効果的な政策や行動が促進されています。
化学物質が、2020 年までに、予防的取組方法に留意しつつ、透明性のある科学的根拠に基づくリスク評価手順と科学的根拠に基づくリスク管理手順を用いて、人の健康と環境にもたらす著しい悪影響を最小化する方法で使用、生産されます。SAICM(国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ)国内実施計画が策定されています。
生態系に有害な影響をおよぼすおそれがある化学物質による環境汚染を防止するため、法規制がおこなわれ、そのより効率な管理方法が確立し活用されます。
ジャンル:
環境
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 前の記事へ | トップ | 里海の生物多様性の評価 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL